・蛇の髭 Dwarf mondo grass /Mondo grass じゃのひげ
キジカクシ科(旧ユリ科)、東南アジア原産。日当たりの良い畑、野原に自生し、栽培もしている。常緑多年草、草丈10~30cmで葉が細長く、6~7月に掛け薄紫色花を総状に咲かせる。
和名の由来として 細い葉を蛇や龍の髭にたとえたとし別名でリュウノヒゲ(竜の髭)とも言われる。果実は、径7mmの球形で黒紫色になる。根茎よりたくさんのヒゲ根が伸びて根の部分が肥大した秋から春先に掛け掘り起こしヒゲ根の根の先の紡錘形で長さ1.5cm、径5mmほどの多肉質になっているところに、蛇、へびが食物を飲み込んだように肥大している。
その塊状根を乾燥させ漢方で長麦(ちょうばく)、芯抜きした丸麦(まるばく)、麦門冬(ばくもんどう)として煎じて滋養強壮、鎮咳、肺結核に利用する。サポニン、多糖類、ステロイド配糖体(オフィオポゴニンOphiopogonin:抗腫瘍、感染症防御作用)、粘液質を含む。似たものにヤブランがあり大葉麦門冬(だいようばくもんどう)といい同様に用いる。
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