・お盆 おぼん
旧のお盆(月遅れのお盆)は8月13日~16日です。
お盆の名前の由来は、仏教の行事の盂蘭盆(うらぼん)が略され盆になったとしています。長い間子孫に供養されずに苦しみを受けている死者の魂を救おうという先祖崇拝を起源としている行事です。
陰暦の7月は、太陽暦(新暦)でおよそ1ヶ月遅れの8月になります。農村部の太陽暦の7月は、まだ梅雨で農作業に忙しい時期です。
きゅうり、なす、トマト、カボチャ、スイカ、桃、とうもろこしなどの夏野菜・果物の収穫される陰暦(旧暦)7月は太陽暦・新暦で8月になります。
お盆の行事が実際には、七夕(しちせき)より始まり、お盆前の先祖を迎える為のみそぎ(けがれを払う)であり、七夕も一連の祖先を祭る行事のひとつのようです。
胡瓜、茄子の収穫された時期に御霊(みたま)がその馬に乗ってやってくるのです。
13日は、盆迎え火で家を浄めるとともに先祖の霊に家のありかを知らせるのが目的の迎え火です。13日の夕方に行うのが習わしです。
胡瓜は、割り箸を刺して馬に例えます。精霊馬(しょうりょううま)と呼ばれます。
16日が盆送り火で、13日に迎えた精霊を送り出すためのものです。ナスは牛を表しています。精霊牛(しょうりょううし)と呼ばれます。
胡瓜の馬に乗ってこの世に早く帰って来て頂いて、ナスの牛に乗ってゆっくりと戻って行くようにとの願いがあります。
8月の盆は帰省と重なって風習でもある収穫の時期、初秋に行なわれ、月遅れの七夕祭りが8月に行われているところもあります。
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