駅から始まるまちづくり

駅と街のあり方をはじめ、街づくりの様々な話題について考えます

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ドアにはさまれる事故

2007-06-14 17:04:18 | 利用しやすい「駅と街」
「質の高い公共交通」には安全性の高いことも含まれると考えるので、昨日の事故に一言。
今回のようなカーブの区間で安全にドアの開閉をするにはどうしたらいいか。本当に難しい問題です。
 ドアを閉める時点ではモニターを見れる位置にいるわけですが、目視+何台ものモニターを同時に見ることは難しいと思いますので、ほんとに間際に飛び込むと見落とす危険性が...
 また、電車が動き出すとモニターが見れなくなるわけで。

まず我々自身が自衛策として、ドアが閉まり始めたら飛び乗らないことだと思います。どうもエレベーターの感覚があるのではと思いますが、電車のドアは細い指を挟んだくらいではドアが自動に開くことは無いということを頭においておくことが必要だと思います。

では鉄道側では何ができるのか。ちょっと箇条書きにしてみました。
・ホームをまっすぐに直す: これはものすごい費用がかかりますね。鉄道を高架化する「連続立体交差事業」を実施するような場合なら考えられるかも知れませんが。
・ホームドアをつくる: これは費用以外に、「ホームの幅が狭くなる」「3扉や4扉など、いろいろな車両が来る場合は難しい」「ぴったりにとめないと乗降できない」といった課題があります。したがって、東京メトロのように常に利用者が多かったり、車両の種類が限られているようなケースで徐々に整備されています。
・ホームの扉位置にセンサーをつける: 近鉄けいはんな線で設けられていて扉付近に人やものがあった場合は電車を停止させます。もっともこれはワンマン運転のための設備のようですが。

これらは費用の問題等ですぐには実現が難しそうですから、まずは可能な限りホームにアルバイト等を配置して、車掌が見づらい箇所をサポートするしかないかもしれません。