駅から始まるまちづくり

駅と街のあり方をはじめ、街づくりの様々な話題について考えます

資料室:記事に関連した情報です

ぬれ煎餅の次の手は?

2007-06-28 13:10:58 | 歩いて楽しい「駅と街」
今日の東京新聞に銚子電鉄がぬれ煎餅効果で1億円の増収となり危機を脱したとの記事がありました。
まずは良かったなと思うところですが、鉄道自体の収入がアップしてこそ、鉄道事業の意味があるというもの。鉄道利用者自体の増加策の提案を期待したいところです。
この件で気になるのは、地元市や地元住民が銚子電鉄を是非残したいという熱意が伝わってこないこと。この熱意はただ言葉で言うのではなく、徹底的に利用する、あるいは、利用を増やすための手を打つことです。
行政としては鉄道駅周辺に人が集まるような施設を持ってくること。また、駅周辺でイベントを行うこと。住民としてはとにかく荷物の無いときや、駅周辺の施設を利用するために移動するときは鉄道を使うこと。などをがんばって欲しいところです。
いつまでも他の地域の人々の気持ちにたよっていては絶対長続きしないし、何のために残しているかわからないですから。

架線切断の原因

2007-06-25 16:35:33 | 安全で安心な「駅と街」
22日にJR東北線・高崎線で架線が切れ全面的に運行ができなくなった事故の原因が「高崎線の上り電車の運転士が停止位置の約70メートル手前で誤って電車を止めたこと」だとJR東日本が発表しました。
確かに直接の原因はそうだと思いますが、エアセクションの関係で停止を求められている場所と信号機の場所が19メートルしかないのは、ちょっと少ないような気がします。
停止信号を見過ごすと大変な事故を引き起こす可能性がありますから、運転士としては信号機に神経を集中しているだろうし、その際にエアセクション関係の標識を見落とす可能性は十分あると思います。
もちろん、運転士には十分注意して欲しいものの、精神論で片付けるのではなく、
・信号とエアセクションの間隔をもう少し離す
・前述の対策が難しい場所では架線の電圧差を小さくしたり、架線が切れにくい構造(1本の架線を上下2本1組に増やして架線を切れにくくしている例があるそうです)を工夫する
等が必要かと思います。

夕張破たん 視察は有料

2007-06-25 10:17:15 | 近頃のできごとから
 一週間前の新聞記事ですが、夕張市には財政破たんや再建計画に関する問い合わせ・視察の申し込みが殺到しているようで、職員数が半減していて対応が難しいことと、財政に少しでも貢献するためということで、視察を有料化したそうです。
 料金は5人以下の団体が1回1万5000円、6人以上は一人当たり2000円追加(時間は1時間以内。1時間を超えると、30分ごとに3000円の延長料金)だそうです。
 前に横浜市でも新規施策への視察について有料化を打ち出したかと思います。皆さんはこれについてどう考えますか?
 私は賛成です。理由は、
・「ちょっと聞いてみよう」という安易な質問や視察が防げて、受け入れ側の職員にとっても、視察する側の職員にとっても時間の無駄がさけられて、真に重要な視察のみを実施することになる。
・大勢の人のためではなく、視察した個人・団体だけの勉強のために職員の時間が拘束される。
・新規施策の導入に向けた行政職員の努力に報いることになる。情報はタダではいけないと思います。
というところです。
 ただし、学会や全国会議のような場では積極的に発表するという前提条件付ですけれど。
 交通についても、富山のLRTをはじめ視察が殺到している箇所があるんでしょうね。見て終わりとならないように期待するところです。

JRの不通について

2007-06-22 23:40:44 | 利用しやすい「駅と街」
首都圏でトラブルが起こると大変なことになりますね。
この事故もいろいろと考えさせられます。
・最近は様々な路線間で乗り入れが進んでいて便利な反面、ある地点でのトラブルが広範囲に影響してしまう。あまり運行システムを複雑化しないほうが良いのでは。
・なぜ4時間半も閉じ込められてしまうのか。早く救出に行く手立てはなかったのか。
・お客さんを線路に下ろしてしまうと、復旧に時間がかかる。例えばディーゼル機関車で列車を駅まで引っ張ってくるシステムはできないものか。
・信号の位置とエアーセクションの位置をもう少し離せなかったのか(停止位置がずれてしまうことはありえることなのだから)
おそらくJR東日本では今後様々な対策を考えると思いますけれど、少しでも信頼性の高いものとして欲しいものです。

圏央道割引実験

2007-06-22 09:17:54 | みんなで創る「駅と街」
料金値下げの効果を調べる狙いで、8月に圏央道で社会実験が実施されます。
・午前6時~午後10時に実施
・八王子JCT~鶴ヶ島JCT間全線を走行する場合3割引(普通車は500円引き)
・両JCT間すべてを走行しない場合でも、中央道の八王子IC以東~八王子JCTを経由した圏央道の各IC間の利用では、定額割引(普通車300円引)が適用

ETC設置車には通常の時間帯割引が適用されます(だから実験の時間帯から除かれているということでしょうか)
・朝夕(午前6時-9時、午後5時-8時)、深夜(午後10時-翌午前6時)の割引

せっかくETCの設置を進めているのだから、実験に活用してほんとに適切な利用料金を検討してみるのは意味があることだと思います。

渋谷スパ爆発

2007-06-20 18:02:38 | 安全で安心な「駅と街」
交通の話題ではありませんが、渋谷でのスパの爆発事故で感じたこと。
確かに、ものすごく深い地下から温泉をくみ上げているのですから、地下での高圧で気体がかなり溶け込んでいてもおかしくないはずで、その中には天然ガスも含まれている可能性ももちろんあったわけで。
事故が起こるたびに、これまでは気づかなかった色々な視点で安全対策を考える必要があるのだなあと思うとともに、専門家の方たち、例えば地下水、掘削、天然ガスなどの分野の方たちは、温泉などで深い井戸が掘られている状況に対して、何か危険性などを感じたことはなかったのかなあという疑問があります。
たぶん、感じた人はいて、でも自分自身が専門家で危険性が逆にわかっていて「当然、それに対する対策はしているだろう」と思っていたのかも知れません。
少しでも危険性を感じたらそれを発信する勇気、また、そのための「場」というものがいるような気がしました。

府中市が25戸以上のマンション建設に独自の規制

2007-06-19 12:05:25 | 近頃のできごとから
大都市の駅周辺ではマンション建設が活発に進められています。そこでこのカテゴリーの中で、マンションに関する話題を取り上げようと思います。

府中市は7月から25戸以上のマンションを建設する場合、専有面積の三分の一以上をファミリー向け(30㎡以上)と業者を指導するという、ワンルームマンションに対する独自の規制策を実施します。
市民からの「コミュニケーション不足が不安」「誰が住んでいるのかわからない」という声に応えるもので、開発指導要綱を改正して規制しようとするものです。
要綱に罰則規定はなく、業者への勧告や、業者名の公表にとどまりますが、今後の業者の対応に注目したいところです。

JR西日本 車掌に制限速度教えず

2007-06-18 17:46:27 | 安全で安心な「駅と街」
今朝の東京新聞にJR西日本では車掌に尼崎の事故現場のカーブも含めて制限速度を教えていなかったという記事がのっていました。
ということは、何のために車掌が非常ブレーキを使用できるようにしているのでしょう?
もし知っていれば現場カーブに近づいた際に「制限速度よりだいぶ速くカーブに入りそうだな」と気づいて、非常ブレーキを操作し、少しでも被害を軽減できたかも知れません。
もし非常ブレーキが使用できないシステムだったのならやむをえないところがあるかも知れませんが、このような場合には、色々な安全対策をとっておくことが必要と思うところです。

自転車の安全

2007-06-18 17:37:39 | 利用しやすい「駅と街」
 前々から気になっていたのですが、朝日新聞朝刊で本日から6回の連載で自転車の安全問題が取り上げられます。
今日の記事は夕方自転車に乗った子ども同士がぶつかって、相手の方の怪我がひどかったため、親として謝ると共に治療代などを渡したそうなのですが、親としては自分の子どもも怪我をしているし、相手が自転車のライトをつけていなかった可能性もあるため、納得できないといったケースを紹介していました。
 自転車は排ガスも出ないし健康的な乗り物であるものの、ルールを知らないでも乗れるためマナーに問題がありそうだし、どこを走ればよいのかがあやふやな点もあり、結構危険な場合が自分自身の経験でもありました。
 私はやはり「自転車運転免許証」的なものが必要なのではと思います。そして飲酒して自転車に乗ったり、信号無視したり、歩行者を危険な目にあわせた場合には、しばらく自転車に乗れないようなことにすべきだと思います。
 もっとも小さな子どもたちにあまり厳しいことを言うのもという気がしますので、とりあえず多段階の変速機がついていて、かなりのスピードが出るような自転車に乗っている場合には、それなりの講習を受けて免許証を発行してはどうでしょうか。

JR王子駅南口改札 営業時間を大幅短縮

2007-06-17 14:46:33 | 利用しやすい「駅と街」
 少し前になりますが5月31日の朝日新聞に載っていた記事です。JRが4月から南口の改札営業時間を「始発⇒終電」から「午前6時⇒午後10時」としたということで、北区や住民が猛反発しているとのこと。
 その背景として、区が現在南口にバスやタクシーが乗り入れられるロータリーをまさに造っているのに、ということと、中央口から南口の間は夜間は薄暗い線路沿いの道を200m歩く必要があることがあるそうでう。
 まずは、区とJRがどんな調整をしてきたのかが疑問です。もし整備に入る前から十分議論してきたのなら、JRからは「南口改札は営業時間が短くなる可能性がありますよ」と調整していた段階で示すべきだし、もし急に会社全体として時間短縮へ方針を変更したとしても、この駅についてはすでに調整済みだったのだったら、営業時間を短縮すべきでないと思うところです。
 当事者ではないので良くわかりませんが、JR東日本には駅前広場が自分たちにとっても重要なものだという認識が薄いのかも知れません。鉄道事業者が提供すべきサービスは単に鉄道自体だけではなく、ちゃんとバスやタクシーに乗り継げるところまでと思うのですけれど。
 単に「経費節減」という自社の都合だけを押し付けるのではなく、調整の経緯を重視したきめの細かい対応を求めたいところです。