遠藤雷太のうろうろブログ

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ジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督『暁に祈れ』

2019-02-04 10:35:44 | 演劇を見てきた

映画『暁に祈れ』予告編

2019/1/31

・英国人のボクサー、ビリーがタイの監獄で過ごす話。

・この監獄描写がえげつない。

・鉄格子で区切られた狭い場所に半裸で全身タトゥーまみれの男たちがぎゅうぎゅう詰め。

・お互い肌の触れ合う距離で雑魚寝。家畜以下の環境に最悪な囚人たち。その最悪描写が最悪すぎて容赦ない。

・特に支配欲由来の性犯罪者は、一度ぶちこまれて被害者の気持ちを体験したらいい。

・まず日常に生きていたらお目にかかれない場所だし、お目にかかりたくない。

・しかも、ビリーには彼らが話すタイ語がわからない。

・字幕も最小限なので、彼と一緒に右も左もわからない最悪の体験ができる。

・タイ語のわかる人はどんな気持ちで見たんだろう。

・映画の魅力は、世の中にある自分の知らない世界や人生を覗き見できること。このひどさが楽しい。

・あと、主人公がわりと普通の人。ガタイのいいボクサーとは言え、一般人よりやや強い程度。

・他の囚人たちに囲まれると成すすべがない。

・ムエタイを始めても最初は本職に歯が立たない。

・耳が生々しくて怖い。

・立派な人というわけでもない。

・そもそも薬物で捕まってるし、感情の制御もあまりできていないし、落ちるべくして落ちた感じもする。

・ホントの一般人が無実の罪でこんなところに落とされたとしたら気の毒すぎて見てられない。

・一方で、立派でないからこそ共感できる部分もある。

・後半のムエタイ修行や試合そのものも楽しい。

・最初から言葉を必要としない見せ方を徹底しているけど、特にミドルキックの練習シーンが好き。

・背中を丸めて足の筋肉だけで蹴っているビリーに、コーチがジェスチャーで「右足で蹴る時は左肩を開け」と教える。

・思わず、自分も客席で上半身を揺らしながら「なるほど!」と理解する。

・コーチのタバコ扱いはマナーとしてはダメだけど、ダンディズム的な魅力を感じないでもない。

・試合開始前にあれこれ儀式を挟むのが相撲に似ている。

・最後の終わり方も切れ味あって好き。

コメント
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