2019/2/18
・ある女生徒の自死を受けて、イジメ疑惑のある生徒たちの両親が学校の一室に集められる話。
・当然、どの親も自分の子供がイジメの加害者であることは認めない。
・死人に口無しとばかりに、身勝手な決め付け、学校への脅し、身内の口裏あわせと、大人たちによる耳を疑うようなやりとりが始まる。
・開演前、舞台前面にシューズやスリッパが並んでいる。始まると出演者たちが入ってきて、若者らしくわいわいはしゃいだ後に、各々の「靴」を履く。すると、役者から役へのスイッチが入る。
・あえて劇中劇風の見せ方をすることで「なにもこんなあどけない顔した子らにこんなエゲつない台詞言わせなくても…」と思う大人たちを安心させる効果もある。
・それとは別に履物への偏愛も感じる。色々解釈はあるだろうけど、「靴かスリッパか」の前フリがあって井上のお母さんが裸足なのはそれだけでゾッとする。
・長谷部のお父さんが中盤でひねり出す、保身のための最低最悪な屁理屈があまりに下衆すぎておもしろい。
・いくらなんでもゴシップじゃマウント取れねえよ。
・「認めなければ罪ではない」という理屈は強いんだけど、その罪は近くにいる誰かが背負うことになるので絶対関わりたくないタイプ。
・わざわざ中高生が、大人の役を演じる意味も考える。
・大人は「子供を見る立場」だと思っていたのに、「子供から見られる立場」だったという解釈もできそうだけど、大人からすると皮肉がきつい。本当に教育が必要なのはどっちだよ、という感じ。
・話自体も面白いんだけど、舞台終盤になってくると別の感動も生まれてくる。
・2時間の緻密な会話劇を、大きな破綻もなく、中高生だからという言い訳もなく、普通に見られるのはとてもすごいこと。
・立ち位置や間の取り方は演出さんがうまくチューニングしているように見えるけど、それにしてもえらい。
・そもそも中高生なんて最大で6歳の年齢差しかない人たちだけ集めて実年齢と全然あわない役をやるんだからハンデがきつい。
・それでもきちんと話に集中できたし、実年齢にあわない役も見せ方次第だと思えた。おじいさんの演技が好き。
・大人チームへしっかりプレッシャーをかけられる内容だった。