映画「LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て」(2019年1月18日公開) 予告
2019/2/12
・ラブホテルの一室でデリヘル嬢が警官をゆすっているところに、警察の妻やデリヘルのマネージャーなどが入ってきて修羅場になる話。
・ほぼ全編ワンシチュエーション。ワンカット。
・バッグの中に仕込んだカメラの長回しだけで、105分ある話をほぼ撮りきる。
・事前に長回しと聞いて、手ぶれ映像がとにかく苦手な自分は軽く尻ごむ。
・実際には、カメラはほとんど置かれた状態で、「カメとめ」みたいに酔うようなことはない。観やすい。
・アングルは登場人物がその時々に演技の中で変えていく感じ。
・その辺の不自然さはあとで回収される。
・演者・スタッフさんたちへのプレッシャーのかかり方を想像すると、ヒトゴトながら冷や汗が出る。
・わりとコンセプト先行で、全体的に巧く理屈が繋がっているところと、完全に切れているように見えるところが混在している。
・なので、情報の取捨選択が難しく、本来は盛り上がるはずのネタばらしのシーンでうーんとなってしまう。
・最後の解釈も作り手の意図どおり理解できたのか、あまり自信がない。
・あとでネタばらしするよりも、最初に二人の目的を明らかにしてから、計画通り実行できるかどうかのほうがわかりやすかったんだとは思う。
・ただ、それだと長回しができないし、わかりやすいだけの地味な話になったかもしれない。
・三上博史さんの演じる警官の胡散臭さ。
・何もしなければものすごくカッコいいのに、中年男性の絶対他人に見られたくないような痴態と残念な言動にちょっと共感してしまう。
・デリヘル嬢を演じたのは三浦萌さん。やり手かつ倫理観のおかしいデリヘル嬢。稼ぎ頭も納得。
・このルックスの女の子を呼べるデリヘルって、ものすごく金取れそう。
・二人が一応楽しんでいると警官の妻が乱入してくる。
・ものすごい修羅場になるのかと思ったら、わりと小劇場風の賑やかなかけあいが始まり、隠しカメラで撮られているわりに緊迫していない。
・映画における演劇っぽさとか伏線の効果的な張り方とか考えながら観た。