
2019/9/27
・学校祭で上演する演劇作品を巡って、脚本を書いた女子生徒と、書き直しを要求する先生が対立する話。
・65分。短い。対立ベースでサクサク話が進むので時間以上に見やすく感じる。
・本棚だけのシンプルな舞台美術。実際にかなりの量の本が並べられている。
・学校の書庫にありそうな本縛りだと、集めるのは相当大変だったのでは。運ぶのも。
・もうちょっと蔵書をちゃんと見ておけばよかった。
・オープニングの曲と学校のチャイムが交差する感じがかっこいい。
・学祭版「笑の大学」とも取れるけど、実際には意見の異なる先生同士の掛け合いが中心。
・脚本を書いた女生徒はもの言わず、そんな大人たちを見つめる役割。
・彼女を媒介にして各先生の主張が浮き彫りになる。
・実際の大人はもうすこし狡猾なんじゃないかと思ったりはするけど、極端な思い込みを生徒に押し付ける先生は、どこの学校にも一人くらいはいそう。
・各登場人物は濃い目の性格付けで、わかりやすい話になっている。
・飛世早哉香さんのコメディ仕草。引き出し多い。
・先生と生徒の恋愛を作品化して学校祭で上演してもよいかどうか。
・個人的には特定の個人を貶めるような話じゃなきゃ別にいいと思う。
・ロミジュリを下敷きにしている点も影響するし、生徒ではなく先生が書いてたらアウトっぽいかとか、微妙なことで妥協点の位置が変化する。
・年長の先生が、完全にもらい事故。
・校則や憲法より心が大事みたいな話は危なっかしい。
・校則はともかく、憲法が一時の感情でスルーされるのは怖い。
・事後、つるんとしたメロンみたいになってた。
・フィクションであることを強調されていたけど、どうしてもあいちトリエンナーレの交付金停止の件と重なる。
・検閲する側は、決して「検閲している」とは言わないことがわかる。現実ならもう少し巧くやる。
・期せずして、今見ないでいつ見るんだという作品になっている。
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