2025/2/5
病気を他人に引き渡す技術と法律のある世界で、病気を渡した側の女性が、渡された側の人にあいさつする話。
映像内に医者が一人、舞台上に病気を引き渡した女性一人がいて会話する。加えて、作中には登場しない、話すこともできない引き渡された一人もいる。VRとして近くに存在しているらしい。無観客配信という上演形式に合わせた設定。
病気を引き渡す、引き渡されるという制度がどういう事情でどういう理屈をもって成立しているのかよくわからず。
それによって、だいぶん渡し手と受け手にどう感じていいのかが変わってくると思う。
渡した側の女性の話し方。切実さが声に乗る感じで引き込まれる。演者は梅木沙羽さん。
ただの石でも長く継承していくことで意味が生じるという考え方はおもしろい。病気を引き渡すこととどう繋がっているのかはよくわからなかったけど、宗教という概念の最も簡略化したモデルとしてうまい表現だと思う。
《詳細(観劇三昧HP)》
■公演時期 2021/02/20
■キャスト
梅木彩羽(イチニノ)
前島宏一郎(イチニノ)
■スタッフ
作・演出:前島宏一郎
照明:赤城治利
制作:Project ICHININO
令和2年度SPAC県民月間
劇リンピック~静岡演劇フェスティバル~参加作品
■あらすじ
遠いか近いかわからないくらい未来の話。
他人の病を「引き受ける」こと、
他人に病を「引き渡す」ことが
認められるようになった世界。
いずれ潰える人の命より、
もっともっととおい未来を、
楽しみにする人の物語。
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イチニノです。イチニノさんです。
無観客配信になった、初開催の「劇リンピック」への参加。
厳しい感染症対策ガイドラインに対応して、
不得意な(汗)配信に特化した、新しいイチニノのあたたかい物語です。
公演情報(イチニノHP内)
https://ichinino.jimdofree.com/mission/%E5%8D%83%E5%B9%B4%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%86%92%E9%99%BA
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