2022/7/9
・劇団fireworks主催の短編演劇フェス。
・なんだかんだで全然スケジュールが合わず、1ブロックのみ観劇。
・蘭越演劇実験室『note』は、ある女性を看取った日誌をもとに、現実と創作の関係性を考察する話…でいいのかな。
・最後のほうに作・演出の渡辺たけしさんが本人役で出るくるなど、団体名どおり実験的だった。
・カーテンのなびく様が作品の空気とシンクロしていた。
・メタ的な表現を取り入れているぶん、本人に聞いてみようのくだりが、やや無理筋な感じはする。
・劇団fireworks『風が強く吹いている』は、男の子が「家」に帰るため、彼とその友達ふたりが必要なものを揃えようとする話。駅伝は関係ない。
・どちらかというと児童劇の世界観なんだけど、小劇場っぽい勢いと不条理さで演じきっている。
・ちょっと「柿喰う客」の子供向け作品群を連想する。
・最初は居心地悪かったけど、見ているうちに慣れた。他のお客さんの笑いに助けられたかも。
・しっかりと笑いどころを作る感じではないけど、細かい言葉の選択や動きが楽しかった。
・前に見た同劇団の作品とは雰囲気がたいぶ違うので思い切った題材選択と思われる。
・それでも、フィクション感強めの味付け、単純化したストーリライン、繰り返される決まり文句で、結果、安定感のある仕上がりになっていた。
・最初と最後、枠の部分の見せ方が好き。
・「GyozaNoKai」の『未来日記』は、近未来の「日常」を、日記の朗読と舞踏で表現した話。
・個人的に、ダンスは最初のうちは楽しく見るものの、見ているうちにだんだん自分が何を思えばいいかよくわからなくなってしまうので、ちょっと苦手な分野。
・本作のように、日記の朗読が加わると集中のしやすさが全然ちがう。
・日記は日常が記されているものなので、特に序盤はそれほど中身のない文面だけど、それでも補助線が引かれた感じで自分の気持ちがまとまりやすくなる。
・また、縣さんの動きの指の先まで意識が詰まっている感じや、井上くんの発する音声の一言一句、ちょっとやそっとの訓練ではたどり着けない技術を感じることができた。
・今回は1ブロックのみだったけど、やっぱりスケジュールしっかり合わせて全団体見たくなる内容だった。
(演劇専用小劇場BLOCH 2022/7/17 19:30の回)
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