縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

お鱈のお骨

2009-08-02 | Weblog
昔、近所にどんなものにでも お を付けるおばちゃんがいた。
お今晩は、お晩酌にはお目刺し、おカバンにはお手帳にお鉛筆をいれませう。
そう言うわけで、そのおばちゃんには近所の人が密かにつけたあだ名があった。
お鱈のお骨、そういうだけで皆はそれが誰のことを注すのか暗黙のうちに了解した。
米、饅頭、着物、魚、箸、茶。普段 お を付けて使っている名詞はたくさんある。
でもお米とは言うけどおパン、お饅頭と言うけどおケーキとは言わない。
カタカナで書く物にはあまりない気がする。
キャベツ、テレビ、アイスクリーム、カクテルドレス、ネックレス。
おブロッコリーをおレンジでおチンしておマヨネーズと和えていただくざます。
その人は自分がおブロッコリーのおチンと言われていることを今でも知らない。