縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

鶏刺し大当たり

2011-05-10 | Weblog
猫社長はユッケなるものを食べたことがない。
ていうか焼き肉店では焼いた肉を食べるものだと思っていた。
世の中の人が生肉を好んで食しているなんて知らなかった。
そりゃお魚も火を炒れた物よりお刺身の方がおいしい。
中トロだって焼いたらぱさぱさのツナだもの。
イカ、ブリ、鯛、サヨリ、ヒラメ、鰺、秋刀魚、ほたてetc
みんな生の方がおいしい。
お肉だって生は美味しいに違いない。わかっている。

学生時代鶏ワサを食べた。
24時間過ぎた頃、寒気がした途端一気に40度の熱が出た。
猫社長はキラキラ光る川辺を歩いていた。川の向こうにはお花畑があってそのほとりで死んだお婆ちゃんが
洗濯をしていた。
「これ猫社長、なんでここへ来たんだ?まだ早すぎる。すぐに帰ってさっさと洗濯しなさい」と言った。
目が醒めると熱は下がっていたけれどその後にやってきた胃けいれんと腹痛で三日三晩苦しみ
下痢と1週間戦い、やっと復活した時には体は洗濯したようにカサカサなミイラになっていた。
それ以来生の肉は食べていない。
山の旅館の夕食に添えられていた鹿のお刺身は一人用鍋で加熱していただいた。

どんなに安全なユッケ、レバさしを出されても口にしただけで神経でお腹が痛くなってしまうだろう。
だから猫社長は生肉を食すことはないと思う。
でもおいしいんだろうな。わかってる。わかってまーす。