英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

ネイティブスピーカーの功罪

2007年09月22日 | その他
英語学習において発音がすべてならば、断然ネイティブスピーカーに習うのが有利でしょう。ただ、ネイティブスピーカーに習えば英語の習得が速くなるかというと必ずしもそうではありません。

 以前、「多数のネイティブ講師」を売り物にする学校に在籍する生徒に英語を教えたことがあります。発音やリスニングは申し分なく、読解もまあまあです。しかし英文法になるとチンプンカンプンで「品詞ってなんですか?」とあっけらかんと質問されたのには心底驚きました。わけを聞いてみると、英文法の授業も全然日本語を知らないネイティブ講師が担当しているためさっぱり理解できないということでした。できのいい高校生レベルの英語力でネイティブ講師の文法講義を理解するのはかなり困難です。

 日本人が英語を効率よく習得するためには、ある程度の日本語による説明が欠かせません。初中級段階では特にそうです。「ネイティブに囲まれてネイティブの子どものように英語を学ぶ」というもっともらしい方法論は効率の悪いことはなはだしく、よほど金と時間に余裕があるのでもない限り実践不可能です。

 それからネイティブ講師の質にはかなりバラツキがありますので要注意です。ネイティブ講師の質をチェックするひとつの確実な方法は賃金を調べることで、低賃金で使われているネイティブ講師であればそれ以外の仕事にはありつけない「人材」である可能性大です。

ネイティブと自由自在に意思疎通することが日本人英語学習者の最終目標とはいえ、過度のネイティブ信仰に陥ってしまうと英語の上達は遅れます。ひとりのネイティブ講師を複数の日本人が囲んで社交的な英会話を楽しむよりも、英語の達人レベルのネイティブスピーカーが作成した英英辞典の定義を音読筆写するような地道な英語学習の方が、着実に英語の発想を習得できます。英語で意思疎通するにあたって、英語の発音にまさるとも劣らず大切なのが英語の発想です。

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