2月10日のNHKの番組で、脳卒中の後のリハビリにおけるCI療法というものが紹介されていました。左手が麻痺した場合、自由に動く右手を使えないようにして強制的に左手を使わせるのがCI療法で、従来考えられなかったような機能回復につながっています。
これは効率的な外国語習得とかなり共通性があります。母語で何の不自由もなく用が足せるにもかかわらずあえて新しい言語に挑戦するのは、人間にとって非常に不自然な作業です。日本語を母語とする人が全く異質の発想をもつ英語を学ぶ際のハードルはさらに高くなり、母語思考をいかに抑制するかが効率的な外国語習得の要諦になります。
とはいえ、はじめから一切母語を排して外国語を習得しようとすればネイティブなみの手間と時間をかけなければなくなります。母語も使い方次第で外国語習得の助けになります。そのひとつがスラッシュ訳で、以下はenglish x englishに掲載されている例文のスラッシュ訳です。
※地下室はよい場所だ・保存するための・ワインを。
※公立の学校は取るべきだ・より寛容な姿勢を・自校の生徒に対して。
※彼は付け加えた・古代の彫刻を・彼の芸術のコレクションに。
もしこういったスラッシュ訳が不自然で理解しにくいようであれば慣れるまで読み込んでみると、日本語を通して英語の発想を学ぶことができます。ALLINONEやenglish x englishのみならず、最近はスラッシュ訳のついた英語学習書がたくさん出ています。
もちろんスラッシュ訳は日本語としては落第で、実際に使うことをおすすめできるようなものではありません。しかしスラッシュ訳のままで理解できるようになると、英語を英語のまま理解する段階に一歩近づきます。「自然な日本語に訳してはじめて理解できる」わけではけっしてありません。
ただ大学入試の英文和訳問題でスラッシュ訳は避けたほうが無難です。自然な日本語にさせないことには気が済まない化石英語の信奉者が出題者や採点者にいそうな場合は、それに合わせるしかないでしょう。しかし外国語習得という観点からすれば、直訳が満足にできない受験生に意訳を求めるような大学入試問題は有害無益です。センター試験は良問が増えたとはいえ、その他の大学入試英語にはまだまだ改善の余地があります。せめて、スラッシュ訳を要求するような入試問題が登場することを望まずにいられません。
これは効率的な外国語習得とかなり共通性があります。母語で何の不自由もなく用が足せるにもかかわらずあえて新しい言語に挑戦するのは、人間にとって非常に不自然な作業です。日本語を母語とする人が全く異質の発想をもつ英語を学ぶ際のハードルはさらに高くなり、母語思考をいかに抑制するかが効率的な外国語習得の要諦になります。
とはいえ、はじめから一切母語を排して外国語を習得しようとすればネイティブなみの手間と時間をかけなければなくなります。母語も使い方次第で外国語習得の助けになります。そのひとつがスラッシュ訳で、以下はenglish x englishに掲載されている例文のスラッシュ訳です。
※地下室はよい場所だ・保存するための・ワインを。
※公立の学校は取るべきだ・より寛容な姿勢を・自校の生徒に対して。
※彼は付け加えた・古代の彫刻を・彼の芸術のコレクションに。
もしこういったスラッシュ訳が不自然で理解しにくいようであれば慣れるまで読み込んでみると、日本語を通して英語の発想を学ぶことができます。ALLINONEやenglish x englishのみならず、最近はスラッシュ訳のついた英語学習書がたくさん出ています。
もちろんスラッシュ訳は日本語としては落第で、実際に使うことをおすすめできるようなものではありません。しかしスラッシュ訳のままで理解できるようになると、英語を英語のまま理解する段階に一歩近づきます。「自然な日本語に訳してはじめて理解できる」わけではけっしてありません。
ただ大学入試の英文和訳問題でスラッシュ訳は避けたほうが無難です。自然な日本語にさせないことには気が済まない化石英語の信奉者が出題者や採点者にいそうな場合は、それに合わせるしかないでしょう。しかし外国語習得という観点からすれば、直訳が満足にできない受験生に意訳を求めるような大学入試問題は有害無益です。センター試験は良問が増えたとはいえ、その他の大学入試英語にはまだまだ改善の余地があります。せめて、スラッシュ訳を要求するような入試問題が登場することを望まずにいられません。
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