TOEIC900点、実用英検1級レベルの英語力はおおむね、TIMEやNEWSWEEKの記事の大意が辞書なしでわかるレベルです。そのため、勉強法としてはTIMEやNEWSWEEKのカバーストーリーを読むことが奨励されてきました。たしかに今日的な話題を扱うカバーストーリーを興味にひかれて読み進むことはあり得ます。しかし数ページにわたるカバーストーリーは独習者にはつらいものがあり、よほどのモチベーションがないと毎週読むのは困難です。
そこでお勧めしたいのがY (やさしく)・M (短く)・O (面白い)記事の多読で、今日紹介するのは
「愛の治癒力」を扱った2005年のNEWSWEEKの記事です。
LOVE IS REAL MEDICINE
記事によれば愛の治癒力は大変なもので、If a new medication had the same impact, failure to prescribe it would be malpractice. とのことです。女子学生に人気の高い記事でした。
読みやすい英語で内容は豊かで、一ページものの記事ですので短いです。英検1級の長文問題よりはやややさしいとはいえ、こういった記事を速く正確に読みこなせるようになれば英検1級の合格ライン(七割程度)突破は難しくありません。
仙台のY (やさしく)・M (短く)・O (面白い)イングリッシュリーディングクラブでは、2002年春の開講以来半年ほどはやさしい記事ばかりを読んでいました。多読を重ねたあとでTIME誌の中でも難解とされるタイムエッセイに取り組んでみたところ何とか読めてしまいました。
以下は比較的読みやすいタイムエッセイで、実用英検1級の長文とほぼ同レベルの、2002念12月に掲載された「種痘義務化論」です。
Smallpox Shots: Make Them Mandatory
筆者のCharles Krauthammerはネオコンの代表的な論客で、国益の立場からの種痘義務化論です。内容については賛否分かれるでしょうけれども、英語は説得力あります。
そこでお勧めしたいのがY (やさしく)・M (短く)・O (面白い)記事の多読で、今日紹介するのは
「愛の治癒力」を扱った2005年のNEWSWEEKの記事です。
LOVE IS REAL MEDICINE
記事によれば愛の治癒力は大変なもので、If a new medication had the same impact, failure to prescribe it would be malpractice. とのことです。女子学生に人気の高い記事でした。
読みやすい英語で内容は豊かで、一ページものの記事ですので短いです。英検1級の長文問題よりはやややさしいとはいえ、こういった記事を速く正確に読みこなせるようになれば英検1級の合格ライン(七割程度)突破は難しくありません。
仙台のY (やさしく)・M (短く)・O (面白い)イングリッシュリーディングクラブでは、2002年春の開講以来半年ほどはやさしい記事ばかりを読んでいました。多読を重ねたあとでTIME誌の中でも難解とされるタイムエッセイに取り組んでみたところ何とか読めてしまいました。
以下は比較的読みやすいタイムエッセイで、実用英検1級の長文とほぼ同レベルの、2002念12月に掲載された「種痘義務化論」です。
Smallpox Shots: Make Them Mandatory
筆者のCharles Krauthammerはネオコンの代表的な論客で、国益の立場からの種痘義務化論です。内容については賛否分かれるでしょうけれども、英語は説得力あります。
ご多忙のところ失礼します。よろしければ御教授願います。
提唱されている英語学習法(前回)の中で,
4 ネイティブが日本人読者を意識せずに書いた「やさしく、短く、面白い」英文をたくさん読み、不明箇所がなくなるまで解説を受けること。
の中で,常に気になっているのが,(日本語で読んだ時と同じよう
なレベルで)イメージできているか?という点です。
この場合,解説を受けることという意味で,たとえば,故伊藤和夫
の「テーマ別 英文読解教室」のような,適度な長さの英文に,相当
詳しい日本語の説明が入っているようなものを読むことは,英語学
習の方法としては,良い方法と言えますか?
伊藤和夫氏の「英文解釈教室」は以前集中して学習しました。題材と訳文そして解説のクォリティの高さは今も記憶に残っています。
ただ「英文解釈教室」を現在私が人に勧めることはありません。なぜかといいますと、原文のレベルの高さと解説の完璧さゆえにどうしても日本語に訳して理解するようになり、英語から直接イメージを作るようにはなれないと考えるからです。
「テーマ別 英文読解教室」を手にしたことはありませんが、「適度な長さの英文に,相当詳しい日本語の説明が入っているようなものを読むこと」は前述の理由でお勧めできません。
従来の英語教育では英文解釈の際の和訳が最終目的化されていたような印象を受けます。しかし和訳は必要悪で最低限にとどめるべきであり、和訳する場合にもスラッシュ訳が望ましいと私は考えています。
さらにまた、格調高い英文に取り組む以前に、以下のようなセンテンスを速く正確に理解する訓練が必要と考えます。TIME誌の子ども版であるTIMEFORKIDSに2000年1月に掲載された記事です。
(引用開始)
Like the common cold, influenza is caused by a tiny virus. Several million flu bugs could fit on the period at the end of this sentence.
(引用終了)
Several million flu bugs could fit on the period at the end of this sentence.という英文を理解するのに私は数分かかってしまったので、英検1級レベルの学習者数人に宿題として出題してみたところ、正解者はゼロでした。
「Several million flu bugs が文末のピリオドにおさまる」という意味をネイティブなら瞬時に理解できるのは、「文末のマルにおさまる」という和文を日本人なら瞬時に理解できるのと一緒でしょう。
「(日本語で読んだ時と同じようなレベルで)イメージできる」ようになるには、英語から直接イメージを作りやすいやさしい英文の多読が一番です。
(引用開始)
多読しても誤読では無意味、と伊藤先生はおっしゃいますし、それはその通りだと思います。
ただ、本書は、多読をしてきて、平易な英文はスラスラ読める人間が、難易度の高い英文も読みこなせるようになるための本です。今まで多読をしてこなかった学生には、本書は歯がたたないと思いますし、大学合格という見地からは、手を出す必要はないと思われます。
(引用終了)
(引用開始)
1996年には、解釈教室では難しすぎると感じる受験生のために、基礎編・入門編も発刊された。正編の出版から30年近く経った現在では、翻訳家など英語を使った職業の人間にも、この本で英語を学んだと言う者も多く、受験参考書という枠を越えた評価を受けている。
(引用終了)
優れた教材であっても、翻訳志望者にちょうどいい教材を一般的な英語学習者が使っては伸び悩みます。
翻訳・通訳は職業的特殊技能で、本格的な訓練は、外国語を外国語のまま理解できるようになってから開始するのが常道とされているようです。