大学上級程度と銘打たれているのが実用英検1級です。しかし、英検1級レベルに到達している英語専攻の大学生は一割もいないでしょう。センター試験国語と英検1級を比較すれば、微妙な心理描写の理解が問われるセンター試験国語の方がはるかに難解です。センター試験国語の受験者平均点が六割に達しているにもかかわらず英検1級に到達できる学生が少ない現状、つまり学生の資質が低いわけではないのに英語力が伸びない現状は、日本の英語教育の構造的問題に起因しています。
基礎習得をおろそかにしたまま高度な英文学を学んだところで英語が身に付くわけはありません。そもそも言語習得というものはかなり下世話な作業で、高踏的なものばかりではなく通俗的なものにもたくさん触れて、言葉の意味が体感できるようになっていきます。たとえば外国人が日本語を学ぶにあたって、スポーツ新聞の品の良くない記事を読めるようになればこれは大成功なわけです。
もちろん下品な英文を探して読む必要はありません。おすすめしたいのは英語の児童文学の名作です。最近は著作権の切れた作品がネットで無料で読めます。
Project Gutenberg
は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画です。
Project Gutenbergのサイトに入って書名を入力すると、
THE WONDERFUL WIZARD OF OZ
邦題「オズの魔法使い」が全部無料で読めてしまいます。
「オズの魔法使い」は子ども向けのやさしい英語で書かれているとはいえ、最新の英検1級語彙問題に出題されたplagueのような動詞も登場しますので、しっかり読めば相当の力がつきます。
THE WONDERFUL WIZARD OF OZ
1. The Cyclone
Dorothy lived in the midst of the great Kansas prairies, with Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried by wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard for the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed in one corner, and Dorothy a little bed in another corner. There was no garret at all, and no cellar--except a small hole dug in the ground, called a cyclone cellar, where the family could go in case one of those great whirlwinds arose, mighty enough to crush any building in its path. It was reached by a trap door in the middle of the floor, from which a ladder led down into the small, dark hole.
こういった英文が速く正確に読めるようになってから教材をレベルアップしていくようにすると、余計な苦労をせずに英検1級、TOEIC900点レベルに到達できます。もちろん大学入試対策にも有効です。「オズの魔法使い」が出題されることはまずないとはいえ、多読で養った語感と語彙は大きな武器になります。
基礎習得をおろそかにしたまま高度な英文学を学んだところで英語が身に付くわけはありません。そもそも言語習得というものはかなり下世話な作業で、高踏的なものばかりではなく通俗的なものにもたくさん触れて、言葉の意味が体感できるようになっていきます。たとえば外国人が日本語を学ぶにあたって、スポーツ新聞の品の良くない記事を読めるようになればこれは大成功なわけです。
もちろん下品な英文を探して読む必要はありません。おすすめしたいのは英語の児童文学の名作です。最近は著作権の切れた作品がネットで無料で読めます。
Project Gutenberg
は、著者の死後一定期間が経過し、(アメリカ著作権法下で)著作権の切れた名作などの全文を電子化して、インターネット上で公開するという計画です。
Project Gutenbergのサイトに入って書名を入力すると、
THE WONDERFUL WIZARD OF OZ
邦題「オズの魔法使い」が全部無料で読めてしまいます。
「オズの魔法使い」は子ども向けのやさしい英語で書かれているとはいえ、最新の英検1級語彙問題に出題されたplagueのような動詞も登場しますので、しっかり読めば相当の力がつきます。
THE WONDERFUL WIZARD OF OZ
1. The Cyclone
Dorothy lived in the midst of the great Kansas prairies, with Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer's wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried by wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard for the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed in one corner, and Dorothy a little bed in another corner. There was no garret at all, and no cellar--except a small hole dug in the ground, called a cyclone cellar, where the family could go in case one of those great whirlwinds arose, mighty enough to crush any building in its path. It was reached by a trap door in the middle of the floor, from which a ladder led down into the small, dark hole.
こういった英文が速く正確に読めるようになってから教材をレベルアップしていくようにすると、余計な苦労をせずに英検1級、TOEIC900点レベルに到達できます。もちろん大学入試対策にも有効です。「オズの魔法使い」が出題されることはまずないとはいえ、多読で養った語感と語彙は大きな武器になります。
面白みのある文学を英英辞典を使いながら読むというのは、飽きの来ない学習法ですね。その上記憶にも残りやすいですし。楽しいから読む、読むから英語力がつく、英語力がつくから楽しい、という好循環になるような学習はすばらしいと思います。受験という狭い視野にとらわれず、こういう趣のある英語を学んでいきたいです。
英英辞典を使って高得点できるようにしてから辞書なしでの演習に移行するようにすれば、合格点クリアーは難しくないと思います。
英英辞典は本当にすばらしいツールですね。英和辞典を使っていると、最初に覚えた単語を忘れる、という現象が一番怖いのですが、英英辞典は忘れるどころかむしろ自分の読解力を高めてくれるので、すごく便利です。
あと、最近はwithやthatなどの重要な単語を英英辞典で引いているのですが、毎回新しい発見があってすごく楽しいです。