アースクエスト BLOG

シーカヤック アースクエストのブログです。

その8 進水

2015-04-05 06:30:00 | はじまりから今へ
その8 進水
 ついに、シーカヤックを手にする?日がやってきました。入荷の連絡をもらって、早速スケジュールを調整してエコマリン宮城に向かいました。

 狭い(と言ってもシーカヤックが数艇入っていました。)に置かれた黄色いカヤック。基本的な乗り降りの仕方や漕ぎ方、スプレースカートの着脱などを店内で教えてもらいます。・・・・。できれば、講習を受けたいんですが、なかなかスケジュールが合いません・・・・。苦肉の策での、店内講習となったんですが、こんなんで乗って、大丈夫か?と相当不安になりました。なにしろ、買ったのは良いけどカヤックには乗ったことが無いのです。ひっくり返ったときの対処、「セルフレスキュー」も店内で・・・・・・・・・。相当不安なまま、車への積載も教わって、この日は帰りました。

 初心者講習が受けられそうに無いまま、時間が過ぎていくのはもったい無いので、買いあさったシーカヤック関係の本を読みあさり、結局は、一人で海に出ることにしました。

 漁師の叔父に「何かあると大変だから、なるべく周りに誰かが居るうちに帰るようにしてる」とか、「帰る前には周りを見渡して、助けが必要な仲間が居ないか確認してから舫いを解く」といった感じで、海に一人で出るリスクを教わっていたこともあって、進水式は人の出入りが頻繁な地元の漁港のスロープを使うことにしました。

 進水式の日。天気は晴れ。風おだやか。女川港の北にある石浜漁港のスロープ。かつて、北洋にカニ漁に出ていた父親が、数ヶ月ぶりに家に帰ってくると言うその日に、スロープで遊んでいて足を滑らせ、溺れかけた思い出のスロープ。帰ってきた父は、事の顛末を聞くと、三輪車禁止&2時間ほど納屋へ閉じ込めるというありがた指導をしてくれました。次は、親にばれないようにしようと、堅く誓った幼少の思い出。

 そんなスロープに、デザインがイマイチのロングジョン、(タンクトップのツナギスタイルのウェットスーツ)しかも紫色・・、青いライジャケとスプレースカート、黄色いカヤックといった出で立ちで、ものすごく滑りやすいスロープで、転ばないように慎重にカヤックを浮かべ、覚悟を決めて乗り込みました。

 思ったほど不安定では無く、スプレースカートも無事装着できました。少々漕いでみましたが、問題なさそうです。

 そしていよいよ、セルフレスキューの練習です。店内での講習、イメトレを重ねてきた成果が問われます。カヤックを浮かべて並行して泳ぎ、練習開始。まずは、パドルフロートに息を吹き込みます。けっこう大変。めいっぱい膨らますと、パドルがセットできないことを発見。聞いてない・・・・・。少し空気を抜いて、パドルをセットして、さらに膨らませます。パドルをカヤックのスターンハッチ脇のベルトにセットして、カヤックに一気に這い上がり、セットしたパドルに足をかけます。乗れた!

 何度か試して、大丈夫そうなのでいよいよ出港です。

↓石浜漁港から出港方向を見た写真。(写真はイメージです。)


石浜漁港を出て女川港の入り口にある赤灯台を目指して漕ぎます。海の上に座っているかのような視点、滑るように進む感じ。思いの外安定している舟。小1時間ほどのパドリングを楽しみ、初めてのシーカヤックは、無事に終了しました。

↓女川港入り口の赤灯台。(当時。写真はイメージです。)