悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

有料道路障害者割引ETC利用更新手続き

2019-12-06 20:33:54 | 介護?

老健施設に呼ばれ、医師から、現状では老健での対応が難しい。
とりあえず治療のため入院し、退院時は療養型の施設への入所を検討したいと言われた。
医療ソーシャルワーカーをしている息子からは、近々そうなるだろうと聞いていた。
話を了解し、その線で進めてくれるよう返答した。事の流れに医師もほっとしたようだ。

母の部屋に行くと、反応もなく眠っている。
息子としては、痛みもなさそうなのだけが救いだ。

先月末、高速道路会社から、有効期限更新のお知らせが届いた。
母の現況からは、母を乗せて高速道路を走る可能性は、限りなくゼロに近い。
生臭い話で、もう一回更新しようかと迷ったが、更新しない旨、届けることにした。

こんなことも含めて、不正(あるいは不正に近いこと)との戦いは、本当に難しい。


親捨て

2018-03-27 21:21:56 | 介護?

今朝、母に長期入所のことを伝えた。返事は「あぁ そうか」というものだった。
夕食を待つ間、再度同じことを伝えた。「しょうがないよな」と言う。
「嫌だ」という返事を恐れていたが、それはなかった。それが却って辛かった。

記憶を覚醒したいと思い、母の弟の話や、その双子の娘の話をした。
かすかに覚えているような返事をしたが、うろ覚えのようでもあった。
私の弟のことも話題にしたが、ピンとこない。

反応は鈍いが、「しょうがないよな」と言う返事をする母である。
どこまでわかっているのだろう。
どうせなら、まったくわからない方がいい。却って、そう思う

美人だった母が、よだれを垂らす姿は、受け容れるのが難しい。

それでも、つい怒鳴ってしまう私は、本当にあなたから生まれたのだろうか。

今日、長期入所を希望する施設に申請書を届けた。

最後に、退所後のことを聞く欄がある。

1在宅 2施設 3わからない 4未定 5その他 となっていた。

いずれにするか迷ったが、「3わからない」に丸をつけて提出した。


楢山節考

2018-03-21 23:23:18 | 介護?

母の症状は落ち着いてきたが、食事、トイレともにほぼ全介助となった。言葉も不分明。
そのこともあって、母が在宅の時は歩きに出るのが不安になった。
とくに出先でのトイレ介助は1人ではできないので、2人での外出もできない。
この状態で自宅介護を続けることに、終止符を打つ決心をした。

今日、母の姉妹が線香をあげに来て、賑やかであった。母は、4人姉妹の長女である。
近所に住む妹の子、孫も来たので、ニコニコと久しぶりに楽しげであった。

主治医から診断書ができたと連絡があれば、長期入所の申請書類一式が揃う。

自宅介護がいつまでも続くと思ったが、あっけなく終わりの時を迎えることになった。
施設に母を預け、家に向かう時、姥捨ての意識が湧き起こるだろうと、思う。


さすがプロ

2018-03-15 23:22:30 | 介護?

母は予定通りデイサービスに行った。水分、食事の摂取に不安があった。
昨日からいずれも十分に摂れていない。
ケアマネが間に入り、言語療法士(飲み込みについて担当)の評価、指導を得て、
水分等の摂取は難なくクリアした。
その結果報告を聞き、デイから帰った母は食事をほぼ8割方摂取できた。
やはり、自分にわからないところはプロの協力を得て対応するのが最善だ。
夕飯時、以前、サービスでもらった「とろみ剤」を使ったが、使用方法は難しそう。
明日、使用法を調べ、母の食事に生かしたい。

今日の歩き~歩きながら、いつ呼び出しがかかるか不安だったが、連絡はなかった。
明日からショートステイだ。明日、問題がなければ、明後日の水戸観梅に行きたい。

  


惑いの日々

2018-03-12 20:50:12 | 介護?

所用が重なり母のショートステイは7日間と長くなった。昨日、迎えに行き、
表情が大きく変わっていることに驚いた。帰りの車中、声もあまりでない。
たぶん、母は7日間、ほぼ放っておかれたのだろう。
母を家族に引き渡す際の対応も、少しおかしかった。すぐに担当者が来ないのは、
他の入所者にかかっていたらしいが、応対者は別の人をウロウロと探すだけで、
家族は無視に近い様子。今後のショートステイは、できるだけこの施設を外したい。
だが、今回はいつもの施設が満杯なためこの施設となった経緯もある。
今後の対応は難しい。
今後、JML(日本マーチングリーグ)大会等への参加を予定するに際し、
3ヶ月先の予定を決めることに迷いが生じた。飛行機、宿泊の予約や、
母のショートステイの手配などを考えると、不測の事態があったらと、不安になる。
「未来ウォーク」どうしようか?

明日は五県ウォーク下見、楽しみだ。

  


担当者会議

2018-01-25 22:01:03 | 介護?

午後1時半、母の介護担当者会議が、ショートステイの最終日、その施設で行なわれた。
ケアマネージャー、利用3施設の担当者、理学療法士、福祉用具の業者の6名と家族2名。
ケアマネの司会進行で、家族から家庭における介護状況、今後の希望などを話す。次に、
各施設などの担当者から、施設での本人の状況を中心に報告を受ける。家族としては、
トイレ介助が困難になりつつあることを踏まえ、理学療法士による筋力強化を継続する。
福祉用具の利用については現状でほぼ満足であることを伝える。各施設においては、
糖尿病への配慮から、食事はその対応をしているが、おやつなどの副食について、
医療状況、家族の意見なども加味して、あまり制限を加えることなく、現状のままの
対応で良しとした。
他の利用者から飴などをもらい、時に母が隠すようにしてなめていることがあるので、
各施設の担当者に気をつけてもらうよう依頼する。
すでに老老介護の状況であること、家族のそれぞれの状況が介護をしだいに負担に感じ、
継続していくことが、近い将来的には困難になりつつあることをケアマネに伝えてある。
そのことがここで、共通理解事項とされた。
ケアマネは、家族による介護が9年目に入ることを考慮し、負担軽減を念頭に置いている。
ケアマネには、正直なところを少しずつ伝えてあるので、それらのことを踏まえた上で、
介護計画をたててくれている。
これまでは、主に私が歩きに行くためのショートステイ利用であった。
ケアマネもそれを理解して計画をたてていたが、先の手術後、当分歩きには出られない。
だから、2月、3月はショートステイの利用が計画に上がっていない。
しかし、家族の介護軽減のためのショートステイ利用、おむつ利用への切替なども含め、
対応していくことになった。

今日は久しぶりに歩いた。歩道には雪の残りが凍っていて、2度ばかり足を滑らせた。
歩きを3日休んだことで、膝への負担が如実に表れていた。痛いというほどでなく、
何となく不安定という程度だが、日常の動きを止めると、行動範囲の制限につながる。
そのことを踏まえて、筋力強化策を取り入れていかないと、歩けなくなりそうだ。

  

雀神社から土手に上がり富士山を眺める

新三国橋からは筑波山がくっきりと見えた


迂闊

2017-03-16 18:47:42 | 介護?

介護料金の還付請求について、領収書はほとんど捨ててしまった。データだけもらって、
請求しようと考えた。だめなら、原簿を見せてもらい筆記するつもりであった。
よく利用している施設に連絡し、結果的に直近の2年分だけ、控えのコピーをもらえそう。
事務担当者からは捨ててしまったことの迂闊さを指摘され(責められ)たが、グッと我慢。
2012年分からほしいと伝えたが、直近2年以前は廃棄してしまったという。
パソコン保存データはどうかと聞いた。ないという。それ以上は突っ込まなかった。 
ネットで、このような場合のやり取りを見たが、運が良ければ再発行してもらえるが、
通常困難とあった。出金伝票でも可能な場合があるというので、貯金通帳を調べて、
可能な限り再現しようと思う。5年分まで請求できるので、時間はある。
だが、今回は、2年~3年分に的を絞って請求してみようと思っている。
福祉用具は、口座引き落としなので、再現は可能。
もう一件の施設は、最近領収書の不備を指摘し、再発行してもらったので、
2~3年分だしてもらうことはできそうだ。
3月15日に縛られることもないので、じっくりと取り組もうと思っている。
ICカードリーダライタは来週届く予定。

今日の歩き

   


続・母の靴

2015-07-02 18:55:33 | 介護?

デイサービスから帰った母と、靴を買いに行った。明日を予定していたが、
今日中に片づけておきたいと考えた。昨日の店に行き、無かったら注文のつもりだった。
車椅子を押して家を出ると、ヨーカドーに行こうという。 仕方なくヨーカドーに向かう。

道路の凸凹が車椅子の振動として伝わり、腕が痛いと言う。
可能なかぎり車道を通り、前輪上げを併用して進む。
車で行ったほうが良かったと言うが、今から戻るのは面倒なので、そのまま進む。
道路の舗装状況は、特に歩道部分がひどい。歩道は荒れ放題なところが多い。
車椅子には、大きな振動となって利用者の体に響く。

ヨーカドーの近くで、ブレーキレバーに不都合があり、手間取っていた。作業が終わり、
ふと前を見ると、ある業者の車が、クラクションを鳴らさずに、止まって待っていてくれた。
挨拶をしてすれ違う。

薬局の一角に介護靴のコーナーがある。これまで履いていた靴と同じものがあった。
母は喜んで、これが良いという。カラーも選べたが、同じものが良いという。
喜んでくれて良かった。

帰り道、近所の民生委員に会う。挨拶をすると、「ご苦労様」と言われた。
「こんにちは」で良いのに、「ご苦労様」とは!
わが家の担当となる民生委員だが、家族もいるし、とくに問題が無いので、
特別に訪問を受けたことはない。
しかし、民生委員としては「いじめ、虐待がないこと」は、気にしているのだ。
私は、以前、福祉事務所で、民生委員の担当をしていたので、業務内容が分かる。
だから「こんにちは」ではなく、「ご苦労様」になってしまうのだろう。

福祉の対象者になったことを実感した。 


介護は込みで

2015-06-22 18:56:19 | 介護?

「イクメン」ならぬ「カイジ-(介護爺)」は、一部の男性(そんなことは女の仕事
だという御仁)には恥ずかしいことだろう。だが、一般的には「えらい」と言われたり、
思われている。そんな時、こそばゆい気分になるが、実態は口にできないこともある。

福祉制度は最大限に利用する。交通機関や、ホテル、レジャー施設等のサービスも、
遠慮せず利用する。ディズニーランドに車椅子で電車利用で行ったが、快適だった。
外部の目は、かなり好意的であることも実感しているし、優先されることも間々ある。

それらは、介護の負担をかなり軽減してくれるのは確かだ。
しかし、それらの社会的、外部的なサービスでは補てんできない事柄がけっこうある。
それは、当事者間だけの問題(葛藤)であることが多い。

以前、老人福祉の担当をした経験から、それら負担のはけ口を外部に求めたり、
相談機関の利用もあり得るし、人には薦められる。
これらのことは、常識として知っているが、愚痴になる、と自覚すると、
却って言えなくなる(言いたくない)こともある。
当事者には、きれい事では済まないという思いがけっこう強くあり、
自分の不甲斐なさに心を砕いたり、堂々巡りを繰り返しがちだ。

若い頃、そんな当事者に、社会の正論らしきものをぶつけ、怒られたこともある。
思い出すだけで、恥ずかしくなるできごとだ。
介護は、良い面、悪い面をごちゃ混ぜにして、終わってから評価されるものか。 


『陽だまりの偽り』

2014-09-13 21:24:47 | 介護?

1年以上前に買ったものだが、忘れていた短編集の文庫を2冊見つけ、読んでみた。
私の母への対応をやんわりと指摘してくれたような一編だった。

元校長で町内会長も務めている主人公は、ひどい物忘れを自覚している。
同居の嫁に「何をしていました」と問われ、書の練習をしていたことを思い出せず、
「盆栽の手入れ」と答える。
不安ながらも、まだ強度の物忘れは気づかれていないと思っている。

毎月の用事である、孫への現金書留郵送を嫁に頼まれ、郵便局に向かった。
途中で紛失に気がついたが、どこで紛失したのか思い出せなかった。
近辺で起こっているひったくりのせいにして、ポーチを盗られたと、交番に届け出た。
対応したのは、再就職した高齢の「交番相談員」。
曖昧な受け答えを続けたので、疑われたような不安があった。

家に帰ってから、途中で立ち小便をしたことを思い出し、その場所に行ってみた。
そこにポーチはあったが、封が切られており、中には白紙の便せんと摸造札5枚。
誰かがポーチに気がつき開けてみたが、現金ではないので置いていったらしい。

立ち小便をしていたとき、隣の家の2階から、痴呆で知られている女性に見られていた。
この女性は、痴呆が進み、家の2階に閉じ込められているそうだ。 

嫁に事情を話し、交番相談員にも謝ろうと歩いていると、ひったくりに遭いケガをした。

入院した病室に、嫁が着替えを持ってきた。ひったくりは高校生で、捕まったと告げる。
ポーチのストラップに手を通していたので、引きずられたが、少年に「呆け」と言われ、
必死で抵抗した。そのため、間もなく少年は近所を歩いていた通行人に捕らえられ、
警察に連れて行かれたとわかった。

嫁の帰り際、中身がお金でなかったことを告げると、「分かってしまいましたか」と言い、
「ごめんなさい」と謝った。1年前から、同じ内容だったと。
嫁はだいぶ前から、義父の症状を分かっていたが、役割を与えることで対応していた。

主人公が医師の問診を受けているとき、「交通相談員」が来て、嫁に伝えていった。
「わたしも年だから、今日の午前中にあったことさえ忘れてしまいました」と。

主人公も、「盆栽の手入れ」はとっさの嘘だった、書の練習だったと告げる。

嫁は、「良かった」、年賀状の宛名書きが頼める…と

オーヘンリーの短編集のような味わいで、心地よい読後感であった。

-長岡弘樹著『陽だまりの偽り』を読んで-