広域運動公園で昼飯を食べていると、小学生の女の子が4人ほど遊んでいた。
気がつくと、70過ぎの爺さんが声をかけていた。爺さん、女の子に年齢を聞き、
自分の孫と同じ5年生と知った。
孫が塾に通っていることや、英語、書道なども習っていると話している。
良くできた習字に表装をして床の間に飾っている。見るか?と聞いている。
私はここで、爺さんの家に誘っているのではないかと、警戒心を起こした。
もし、女の子たちが誘いに乗るようだったら、ひと声かけようと考えたのだ。
何気なく爺さんの様子を見ていると、手にタブレットを持ち、見せている。
最近の爺さんは進んでいる。孫自慢にタブレット持参とは呆れた爺さんだ。
私は、ユーチューブでピアノ曲を聴き、この爺さんと同類と思われないよう、
黙っておにぎりを頬張った。食べ終わったころには爺さんはもういなかった。
孫の字を 見るかと誘う タブレット
タブレット 見せて新手の 孫自慢
江戸古川柳には「前句付け」というのがあったそうだ。
句の前に、「つつみ(包み)社(こそ)すれ つつみ社すれ」と付けて
焼餅を 黙って渡す 古女房(悠々)
焼いた餅を渡すのだが、亭主に対するやきもちを内に包んで、黙って渡すという、
冷たいような、疑惑をほのめかした様子を表している~となる。
だが、句に縛りを付けることになるので、はやらなくなったとか