2021年1月12日、豪州のインバーリー近郊の農場で収穫される小麦 (William West/AFP via Getty Images)
豪中対立による中国共産党の貿易制裁が、豪州の経済に与えた影響はほとんどなかったことが、豪生産性委員会の報告書で明らかになった。豪州の貿易転換により、制裁の効果が相殺され「世界の貿易構造の再編成につながった」と指摘した。
報告書によると、中国による豪州産品への貿易制裁が豪州の国内総生産(GDP)と国民総生産(GNP)に与えた影響はそれぞれ1%未満だった。
最も顕著だったのはGDPで、わずか0.009%減にとどまった。一方、最も影響が大きかったのは第一次生産部門の生産高で、1.4%減少した。
中国共産党は2020年、モリソン前政権が新型コロナウイルスの起源をめぐる調査を求めたことで、豪州産の石炭や牛肉、農産物など多くの品物の輸入を制限する制裁措置を講じた。
特に中国が最大の輸出先である豪産ロブスターや、最大218%の報復関税を課せられたワインは大きな影響を受けたが......
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