アメリカ人の1日の平均摂取カロリーの約60%は超加工食品から摂っています。これらの食品はスーパーマーケットの棚を占め、日常の食生活に深く浸透しています。代表的な例として、包装スナック、砂糖が多く含まれるシリアル、冷凍食品、清涼飲料水などが挙げられます。これらには高果糖コーンシロップ、硬化油(液体の魚油や大豆油などの脂肪油に水素を添加して固体状にした油脂)、人工調味料などの成分が含まれることが多く、利便性が高く保存性も優れていますが、肥満、糖尿病、心臓病との強い関連が指摘されています。
科学者の間では、超加工食品の定義やその区別の重要性について意見が分かれています。モンテイロ(Carlos Monteiro)氏が開発したNOVA分類システムは、食品を加工度と目的に基づいて分類する最も広く使われている枠組みです。このシステムでは、超加工食品を硬化油や風味増強剤、乳化剤といった工業的な成分を含み、利便性や長期保存を目的として製造された食品と定義しています。ただし、他の分類システムも存在するものの、統一された基準はまだなく、これが超加工食品の健康への影響を評価する取り組みを複雑にしているのです。
食事ガイドライン諮問委員会(DGAC)は、超加工食品に関する具体的な制限を推奨することを見送りました。その理由として、研究が限定的である点を挙げています。
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