雨の日、北京にある「国家信訪局」前に並んだ陳情民の長蛇の列。(NTD新唐人テレビの報道番組よりスクリーンショット)
中国において、民衆による政府機関への陳情は合法的な権利である。
しかし今の中国で、実際にそうした陳情が功を奏し、問題の解決や社会の浄化に役立っているかと言えば、全くそうではない。その原因は、中国社会に発生する不公正な事象があまりにも多く、根深いこと。および「民衆の陳情」という制度が、役所側によって形骸化されていることの2点に集約される。
なお、その2つの原因の背景には「中国の警察および司法が、正義を体現していない」という致命的な欠陥がある。そうした社会の不条理のなかから、大量の陳情民が悲鳴をあげ、藁にもすがる必死の思いで飛び出してくるのだ。
最近「中国の現行の陳情制度は、本当に有効であるか?」という話題が、SNSなどで盛り上がっている。そのきっかけとなったのは、近ごろ明るみになった、ある地方陳情局の職員による、地元政府役人の汚職に関する実名での告発である。
- 身の危険も顧みず、内部告発した「阮さん」
- 「陳情者の死」を待つ当局
- 北京へ陳情すれば、地元で報復される
- 「雨の日も、極寒の冬も」命懸けの直訴
- 「中国の法律は、すでに死んだ」
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