2023年4月13日、米国とフィリピンの共同軍事演習中において、演習地を視察するチャールズ・フリン米太平洋陸軍司令官。(Ezra Acayan/Getty Images)
米軍は本年内に、アジア太平洋エリアに新型の中距離ミサイルシステムの配備を予定しており、これは1987年の米ソの中距離核戦力全廃条約(INF)の締結後、初めてのことである。この配備は、中国共産党(中共)による台湾への潜在的侵攻を抑止する狙いがあると、米軍は以前より表明している。
4月3日には、チャールズ・フリン米太平洋陸軍司令官が、駐日米国大使館での記者会見において、「近いうちに中距離ミサイルの発射能力を備えた装置がアジア太平洋地域に配備される」と発表した。
昨年、米陸軍は「中距離能力」(MRC)と称されるミサイル発射システムを初めて受領した。このシステムは「タイフォン」とも呼ばれ、インド太平洋地域への配備が既に発表されている。
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