1917年4月、フランスの実験的彫刻家マルセル・デュシャン(Marcel Duchamp)は、磁器製の小便器を美術展に出品し、「R. Mutt 1917」と署名し、それを芸術と呼びました。それは、彫刻、形、美に対する伝統的な考え方に対する宣戦布告でした。
デュシャンは、明らかに芸術作品でないにもかかわらず、小便器を芸術作品であるかのように見せかけ、普通の物であっても、「芸術家の選択行為によって芸術作品としての威厳が与えられる」のであれば、芸術作品になりうると述べたのです。
芸術とは完全に主観的なものだと彼は主張しました。この男は、モナリザの謎めいた顔に漫画の口ひげとあごひげをつけ、きわどいダジャレのタイトルをつけてモナリザの版画を汚した人物です。これは芸術ではありませんね。芸術的達成を嘲笑しているのです。
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