留守電が入ってました。
「お陰様で、食事をしたら、以前のように噛むことができ、口の中全体で食事が味わえるようになりました」というSさんからの報告でした。
「うれしくて、お電話を差し上げました。返事は結構です」
Sさんは今年3月に歯の治療を始めました。
ある日の治療中、すごく痛い思いをして、
その後、口が開かなくなりました。
3cm 口を開くのがやっとなので、小さな食べ物しか口に入らない。
しっかり噛めないので、柔らかい物を呑み込むように食べる。
あくびも、口を開く途中で止まってしまう。
口腔外科を紹介され、顎関節の治療を受けました。
治療中に、失神するというハプニングがあって、
怖くなって口腔外科の治療を断念。
自分の顎関節異常は治らないのか、と諦めかけていましたが、
お客様の紹介で、8月末に私の整体室にお見えになりました。
私の説明をとても素直に受け入れ、治療に協力し
治療の度に、うれしい報告を聞かせて下さいました。
整体はスムースに進み、4回目の整体が終わった後に、
冒頭のうれしい留守電を下さったのでした。
歯科治療中に顎関節が異常となり、治療した人はSさんだけではありません。
口を思いっきり大きく開けて行う歯の治療では、
左右、どちらかの歯茎に力が加わります。
左右の顎関節のバランスが崩れやすいのはそのためでしょう。
特に女性は顎関節が強力ではないので、変位を来たしやすいようです。
顎関節の変位は、頚椎の側弯を招きやすく、
その結果、新たな症状が発生する心配があります。
Sさんの場合は、咬み合わせ異常の他にも、話をしていると、のどの辺りがペタッと塞がって言葉が出なくなるという症状や、左の鼻がベタベタして不快だという、原因の分からない症状が出ていました。
しかし、整体後は症状が無くなったそうで、<顎関節~首、のど、鼻>に関連する異常症状だったと思われます。
虫歯や歯槽膿漏は治っても、
顎関節が変位するいう結果が出ては、困りものです。
しかしそれは、歯医者さんが悪いのではなく、
歯の治療をする上では、当然予想される問題です。
また、この問題に気づいておられる歯医者さんも沢山います。
歯科治療において発生する顎関節の問題については、今後、
歯科学として、取り組んでいただきたい問題だと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます