みーばぁ整体室より: 体の謎とバトルの日々

みーばぁ整体室の現場では、病気や痛みや体の謎を解きつつ施術が進みます。謎が解けると施術も上手くいく。それが楽しいの。

歯の治療で、顎関節に異常が・ ・<1>

2011-09-18 | 舌 歯 口 のど 顎関節

留守電が入ってました。

「お陰様で、食事をしたら、以前のように噛むことができ、口の中全体で食事が味わえるようになりました」というSさんからの報告でした。

「うれしくて、お電話を差し上げました。返事は結構です」

 

Sさんは今年3月に歯の治療を始めました。

ある日の治療中、すごく痛い思いをして、

その後、口が開かなくなりました。

3cm 口を開くのがやっとなので、小さな食べ物しか口に入らない。

しっかり噛めないので、柔らかい物を呑み込むように食べる。

あくびも、口を開く途中で止まってしまう。

 

口腔外科を紹介され、顎関節の治療を受けました。

治療中に、失神するというハプニングがあって、

怖くなって口腔外科の治療を断念。

 

自分の顎関節異常は治らないのか、と諦めかけていましたが、

お客様の紹介で、8月末に私の整体室にお見えになりました。

私の説明をとても素直に受け入れ、治療に協力し

治療の度に、うれしい報告を聞かせて下さいました。

整体はスムースに進み、4回目の整体が終わった後に、

冒頭のうれしい留守電を下さったのでした。

 

歯科治療中に顎関節が異常となり、治療した人はSさんだけではありません。

口を思いっきり大きく開けて行う歯の治療では、

左右、どちらかの歯茎に力が加わります。

左右の顎関節のバランスが崩れやすいのはそのためでしょう。

特に女性は顎関節が強力ではないので、変位を来たしやすいようです。

 

顎関節の変位は、頚椎の側弯を招きやすく、

その結果、新たな症状が発生する心配があります。

Sさんの場合は、咬み合わせ異常の他にも、話をしていると、のどの辺りがペタッと塞がって言葉が出なくなるという症状や、左の鼻がベタベタして不快だという、原因の分からない症状が出ていました。

しかし、整体後は症状が無くなったそうで、<顎関節~首、のど、鼻>に関連する異常症状だったと思われます。

 

虫歯や歯槽膿漏は治っても、

顎関節が変位するいう結果が出ては、困りものです。

しかしそれは、歯医者さんが悪いのではなく、

歯の治療をする上では、当然予想される問題です。

また、この問題に気づいておられる歯医者さんも沢山います。

歯科治療において発生する顎関節の問題については、今後、

歯科学として、取り組んでいただきたい問題だと思います。



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