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Childhood’s End ~第9話・ライバル、登場~

2005-03-18 22:29:24 | star spiritsシリーズ☆
その日の夜、忍が前にいた小学校の友達の少女から電話がかかってきた。しばらくの間、少女は柔道の試合に備えて、毎日練習に明け暮れていたので、忍と話すのは久々だった。
少女は、今度の日曜、大会の小学生女子の部に出場する事を、忍は、学校での最近の事を話してから、洋次との話し合いの一部始終を話した。
「へぇ…、面白いヤツだねぇ…♪」
忍の話を聞き、少女は笑いながらそう言った。
“笑い事じゃないよ~、そいつ、本っ当、しつこいんだから~っ…”
「要するに、あたしがそいつにひと言、ガツンと言えばいいんでしょ?」
“…お願い出来る?”
「いいよ♪ 面白そうだし♪」
“面白くない~っ!”
「ハイハイ、わかったわかった♪ じゃあ、今度の日曜日ね♪」
電話を切ると、少女は自分の部屋へ戻っていった。
〈何だか、忍の周り、面白い事になってるみたい♪〉
少女は、忍が本気で困っているのを知りつつ、面白がっていた。

                                    ○

日曜日の昼頃、忍は三人を連れて『全道小学生柔道選手権大会』を観に来た。
忍達が会場に到着すると、試合は既に始まっていて、忍の友達の所属する道場のチームは、女子団体戦で優勝していた。午後からは、個人のトーナメント戦が始まっていた。
「すげぇな、あの女…」
女子の部の試合を観ていた他の道場の選手達が、口々にそう言いながら、場内から出てきた。忍は、入口付近に貼り出されているトーナメント表を見て、少女が順調に勝ち進んでいる事を知った。
「すごいっ…、さすがっ…♪」
その時、会場内にアナウンスが流れた。
“次は、小学生女子の部の、準決勝です…。出場する選手の皆さんは、速やかに集合して下さい…”
アナウンスが流れた後、場内の入口付近に女子の選手達が集合した。その中に、一人だけ背の高い選手がいた。
「あっ…! 好美ちゃんだっ…♪」
忍は、嬉しそうに手を振りながら、その選手のところへ駆けつけた。
「好美ちゃ~ん♪」
忍の声を聞くと、その選手は振り向いた。その選手こそ、忍の友達の、植村好美である。
「忍、おひさ♪ 元気そうじゃん♪」
好美は、駆けつけてきた忍をギュッと抱きしめた。柔道着姿で背が高いせいか、忍とは正反対の『男前』の少女である。
〈…あれじゃあ、真逆カップルだよな…〉
竜次は、二人を見てそう思っていた。
「何だか、忍君、ものすごく嬉しそうだね…」
文人がそう言うと、洋次はムッとした表情で二人を見ていた。好美は、見れば見るほど、洋次よりはるかに『男前』だった。
〈あーあ、見た目でもう既に負けてるよ…〉
竜次と文人は、洋次と好美を見比べながら、そう思っていた。
好美は、忍と話しながら、チラッと三人の方を見た。
「あいつら、忍の新しい友達?」
「うん…」
「…で、忍が言ってた茶髪って、あいつ?」
「…そう…」
好美は、忍と一緒に三人のところへ歩いてきた。そして、洋次を見ると、余裕たっぷりの表情で、ニッと笑った。
「忍にしつこくしてるのって、あんたの事?」
「…てめぇか、忍と付き合ってるってヤツは…」
二人は、ほぼ同じ位の背の高さだった。だが、好美の方が、女にしておくのがもったいないほど(?)、『男前』だった。二人は、互いに睨み合った。
「…どういうつもりか知らないけど、忍に変なマネしたら、ただじゃおかないよっ…」
「うるせぇ、このオカマ野郎っ…」
洋次が悔しまぎれにそう吐き捨てると、好美はそれを聞いてブチ切れてしまい、洋次に『一本背負い』をかけ、投げ飛ばした。
「あのバカッ…!」
忍は、思わず手で顔を覆った。
「…ひょっとして、沼津君、あの子の事相当怒らせたんじゃ…?」
「…らしいな…」
好美は、洋次を投げ飛ばした後、ムッとしたまま集合場所へ戻っていった。そして、時間になると、場内へ入っていった。忍達も、観客席に座ると、好美の試合を観た。
「すげぇな、あの女…」
 竜次は、好美の動きを無意識に観察し、その強さに圧倒されていた。好美は、力技もさる事ながら、相手の攻撃をかわす時も、一切無駄な動きがなく、スキを与えなかった。
好美は、準決勝でも1分とかからないうち、相手に『一本背負い』をかけ、決勝に進出した。
洋次もまた、無言で好美の試合を観ていた。
〈…あの女、男が相手でも、勝ちそうだな…〉
洋次は、投げ飛ばされた時、自分より好美の方が思った以上に強いという事を肌で感じ、好美に逢ってしまった事を後悔していた。
〈…あの女に勝つには、もっと強くならないと…〉
洋次は試合を観て、好美と対決する事を、一旦あきらめていた。
この日、好美は小学生女子の個人の部で優勝した…。

洋次は次の日から、学校が終わると一旦家に帰ってから、近くの公園に行って自主トレーニングを始めた(文人は、その事を竜次から聞かされて知り、自主トレーニングの場所を今までの公園から別の公園に移した)。
〈…あの女を倒して、絶対に忍を奪ってやるっ…!〉
好美に対するライバル意識が、のちに洋次自身をとんでもない方向へ進ませるキッカケになってしまう事を、この時、誰も予想しなかった…。

今日で10日経ったけど…

2005-03-18 13:39:54 | 日記&独り言☆
…新しい職場に行ってから、風邪は移されるし、商品の棚の陳列とか、休む間もナシ…。

しかも、何だか、一人で品出しさせられて、他のパートやバイトの人達は、別の棚で喋りながらやってるし、私、シカトされてるっぽい…。
どっちみち、引っ越すまでの間の繋ぎなんだけど、今からもう嫌気さしてきている…。

間違ってしまった~っ!!!

2005-03-18 11:09:46 | 最新News☆
 昨日、携帯に『Childhood’s End』の第8話を入力して、『送信トレイ』に保存しようとしていたら、間違って『送信ボタン』を押してしまい、当ブログに掲載されてしまった…。。。

 そういったワケなので、ちょっと進めるのが早いのですが、本日中に第9話を送信する予定です…。。。

 第9話では、いよいよ、あの人物が登場する予定…!!!