Right and Wide

シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

また、夏が来る

2015年08月06日 | 作品

70年目の8月6日を記念してこの曲をアップします。
「過ち」は8月6日に始まったのではなく、戦争につながる日常にありました。将来、今を「戦前」と呼ぶことがないよう、私たちは決して過ちをおかしてはなりません。
アメリカによる原爆攻撃により、20万人を超える罪のない市民が殺され、多くの被曝者を生み出した事実を人類の遺伝子に刻み込むことが大切です。
同時に、アジア太平洋戦争は誰が始めた戦争か、その結果、誰が犠牲になったのかをきちんと見ることです。
歌詞にあるように、怒りや憎しみを乗り越えた先に平和があると僕は思います。

2007年長崎、2008年広島の原水爆禁止世界大会、その後の活動をスライドショーにしました。ぜひ見てください。

 ←画像をクリック

また、夏が来る
 田中正浩 作詞・作曲
(2009年8月)

また、夏が来る
あの忌まわしい記憶とともに
夏が来る
思い出したくもないあの夏の記憶

この空の下に 人々は暮らしていた
何もいらない でもかまわない
いつも通り今日がまた始まる
誰もがそう信じてた

一瞬の閃光が すべてを奪い去った
草も木も鳥たちも 全部消えた
けれどもこの記憶は 決して消えはしない
僕たちの遺伝子に刷り込まれたから

また、夏が来る
そう今はもう昔の話
夏が来る
今につながる本当にあった話

この土の上に 僕たちは暮らしていた
友と語らい 家族と笑い
今日より少し良い明日が来る
誰もがそう願ってた

爆風と熱線が 根こそぎ奪い去った
親も子も友たちも 誰もいない
けれどもこの話は 僕らが語り継ごう
僕のこの目と耳が刻み込んだから

謎めいた光線が 染色体を冒す
目がくらみ髪が抜け 風に消えた
けれどもこの事実は決して消せはしない
僕たちの遺伝子に刷り込まれたから

そして
また、夏が来る
怒り 憎しみ いま乗り越えて
この記憶
歴史を動かす力に変えよう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする