耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

シン・ゴジラ

2016年09月09日 10時56分47秒 | 世相今昔

 豊洲のユニバーサルスタジオで、4DXのシン・ゴジラを観た。

 4DXでは、座席が画面に合わせて動く。前後左右だけでなく、
ロール・ピッチ・ヨーと、ひねりも利かせている。
 電動マッサージチェアのように振動したり、後ろからドヤサレ
たりする。


 ゴジラの映像は全てCGとのことだが、作り物の域を出て
いない。
 ゴジラの行動に必然性が無い。何故東京に来るのか、何を
しようとしているのか、説明が無い。
 ただ暴れて、破壊しているだけだ。

 何故「シン」なのかも、分からない。

 ゴジラのエネルギー源は未知の放射性元素で、海水による冷却が
必要だと言いながら、血液凝固剤で冷凍すると言うのも、説得力に
欠ける。

 口から破壊光線を出すのはゴジラの本領だが、背中の節々から
破壊光線を出して戦闘機をやっつけるのは、やり過ぎだろう。
まして尻尾の先端からの光線は、滑稽だ。

 米軍が核兵器を使う理由が、ゴジラが空を飛んでアメリカを襲撃
する可能性が有るから、と言うのも唐突過ぎる。

 ラストシーンにメッセージがある、とのことだったが、一瞬だった
ので、気が付いた人は少ないだろう。

 むしろこの映画は、日本の政治と官僚の情けない実態を揶揄する
のが、狙いの様だ。





 4DXは、初体験だった。座席が振動し、映像と同期して三次元的に
動くのは迫力が有るが、前後左右から風が来たり、水滴が飛んで
くるのは,何となく不自然に思えた。
 4DXは最新の体感型映画上映システムで、≪体全体で感じる映画≫
とのうたい文句だが、映画というよりは遊園地の乗り物に近い。

 以前ジュラシックパークを、3D眼鏡をかけて立体映像で観たが、
その時の方が臨場感が有った様に思う。後ろから足音が近づいて来る
音響効果に驚いたものだ。


 結果的に、この映画は面白かったけど、それほど感動はしなかった。
また、お金を払って4DXを見ようとは、私は思わない。





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