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耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

シンバル

2008年11月24日 18時10分26秒 | 都会の人たち
 60歳を超えると色々特典が付く。
浦安シティオーケストラの定期演奏会は入場券が千円だが、60歳以上が前売り
を利用すると400円になるというので、喜んで聞きに行った。
浦安市文化会館の大ホールがほぼ満員だったから千人近く入っていたかもしれ
ないが、むしろ若い人の方が多かったのに驚いた。やはり若い町である。

 ドボルザーク特集で、チェロ協奏曲は独奏者が好演して聞き応えがあった。
プログラムは多分「新世界」が目玉なんだろうが、演奏は今いちだったの3人
の演者に注目した。チューバとオーボエとシンバルだ。50人ほどのオケの中で
いずれも極めて出番が少なく、待っている間が見物だった。
 シンバルは40分の演奏中、第3楽章で1発だけだ。赤ら顔でがっしりした体
の大男が担当だが、1-2楽章は頭を下げて頭頂の薄毛をさらして寝ている。
第3楽章に入るとやおら起きだして、なんとトライアングルを構えてそっと叩
き出した。1発だけのシンバルはさぞや景気よく鳴らすかと思いきや、これも
シャリーンと小さな音を出しただけだから、あの大きな体で可なり不満が残っ
たのか、その後はアンコールが終わるまでまた寝ていた。
 オーボエ、というより正確にはコールアングレというらしいが、これは第2
楽章の頭の「家路」だけしかやらない。出番は少ないが派手な役なので待ち
甲斐があるというものだ。

 このコンサートでは、サービスのつもりか開演前にロビーで室内楽を3曲
やった。だけどやらない方が良かった、と思う。弦楽器は名人でなくても、
オーケストラだと聞けるものだ。


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