レンキン

外国の写真と
それとは関係ないぼそぼそ

免許失効夜話(12)

2009年09月29日 | 免許失効夜話
《ミニ情報》
愛知県運転免許試験場(通称平針)待合には
ずーっとかかっている音楽があって
それはウインドウズメディアプレーヤーかなんかの
サンプルミュージックとして入ってるやつだ。
短調で単調な、何とも言えないその曲を
様々な手続きの間何度も聞く事になるのだが
最後の方はほとんどノイローゼになるよ。


本題に戻る。


学科試験はいつでも、自分が思い立った時に受けられるけど
次の実技試験は平針から日時を指定される。
ゴールデンウイークを間近に控えた私の試験日は
何と。一ヶ月も先であった。これはなかなか運が悪い。
暇な時であれば一週間二週間で受けられるのに
結構なショックだ。

ショックを受けていても仕方ないので(立ち直りが早い)
仮免実技試験のコース図を学科試験の後に見に行く。
走るコースは3つあって、当日ランダムに指定されるシステムだ。
出入り口付近に掲げられたコース図をどんよりと眺めて
書き写そうとしていたら、掲示板前にいた、包みを抱えた男の人が一言
「仮免ですか?」と問うてくる。
はいと答えたら、その人はおもむろに包みの中から
手作りのきれいなコース図を3コース分くれたのだ。

…失礼ながら物凄く怪しくて、超訝しい顔をしてしまったんだけど
この人は平針では結構な有名人らしく、
「平針で普通免許を取ろう」というサイトを作っている人でした。
その後仮免コースのレクチャーを少ししてくれて
聞きながら思ったのが、やっぱり一筋縄では行かないんだ、という事。
運転に関して忘れている事が山ほどあって、
車両感覚も自家用車と試験車ではかなり違うっぽい。
お礼を述べてから私は事前にネットで調べてあった
「平針運転練習所」に足を運んだ。

免許失効夜話(11)

2009年09月21日 | 免許失効夜話
こう書いちゃっていいと思う。
「学科試験は受かる」。

本屋さんに行けば最新の問題集が数多く売っているし
ネット上には親切な先人が集めた問題が
それこそ山のように存在し配布されている。
そいつを免許期限切れに気付いたその瞬間から、翌日の試験までの
数時間解き続ければ難なく受かる。本当だ。


しかし学科試験は問題ないと書いた所で
実は一つ、初歩の初歩で引っ掛かった事を書いておこうと思う。
これから試験を受ける人は覚えておいて損はない。


*住民票は普通にもらうと「本籍省略版」なので
  もらう時は必ず「本籍省略なし」のチェックを忘れずに!


免許再取得にあたり、とにもかくにも住民票が必要になってくる。
住民票をもらい慣れている人なんてあまり居ないだろうし
免許失効になって気が動転していると
「省略版かそうでないか」なんてうっかりと見逃してしまうところだ。
ただでさえこういう「更新期限切れ免許失効」の事を
「うっかり失効」と言うのだ。
ご他聞にもれずうっかり者が多い。
うっかり者の私は朝一番の試験時間に間に合わせ
鼻息荒く門をくぐったというのに
忘れもしない12番窓口で差し出した住民票を
気の毒そうな顔をした事務員に突っ返された経験を持つ。
曰く「これには本籍が載っていないので無効です」と。

これは痛い。

しょっぱなから出鼻を挫かれた私は
半泣きになりながらも家に帰り、住民票を取り直し
何とかその日の午後の試験に間に合わせたけど
これ、あらかじめ知ってたらなあ!とつくづく思ったものだ。
あと省略版なんか作るなよ!とも。


幸先の悪いスタートではあったが、
午後の学科試験は難なくクリアし
技能試験に向けて一歩踏み出した。

免許失効夜話(10)

2009年09月18日 | 免許失効夜話
免許再取得に関して私がひとつ、ついていたのは
身近にごく最近免許を取った人がいた事だ。
職場の同僚のSちゃん。
Sちゃんは長年の自転車人生に別れを告げ、ドライバーとしての人生を歩みだすべく
昨年9月に掛川で合宿をし、二週間で免許を取得してきた。
免許を取った人なら覚えているだろうが、
免許を取るには独特の運転技術が必要だ。
それは普通に運転していたら絶対にやらない運転方法で、
免許とって一年くらいで大体忘れてしまう技法なのだ。ダメだけど。
その「知ってるけど絶対やらない」運転方法を
思い出させてくれたのがSちゃんだった。

免許取得に気付いたその日は休暇だったので
会社に電話をし、事情を話したところ
とにかく一刻も早く免許を再取得するように、と
全面協力体制を取ってくれた。
なんとありがたい会社だろう。足を向けて眠れない。
お言葉に甘えて翌日休みを取り、いつでも受けられるという
仮免学科試験を受けてしまう事にした。
すると実家が本屋のSちゃんが
新品の学科試験問題集と、合宿で使っていた教材を差し入れに
夜に家まで来てくれた。
そして運転席に座ってからエンジンをかけるまで、などの
小芝居をしてくれたが、そのきっちり教科書どおりの動きは
私が全く忘れていた動作ばかりで
大変懐かしく思うと同時に「ああ、このまま技能を受けたら落ちる!」という
予習になったのだ。

Sちゃんに頂いた問題集でありがたく勉強をしつつ
技能試験に対する不安がもやもやと大きくなっていった。