野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

ちょっとおたふくを思わせる白の花を咲かせるニチニチソウ(園芸種シリーズ12)

2019年10月03日 09時49分18秒 | 

ニチニチソウは春先に目を楽しませてくれたツルニチニチソウとはまったく別属の植物。花壇など、いたるところでみかける。白の花はちょっとおたふくのようなイメージでほほえましい。花弁が少し重なってみえるところもかわいい。

(2019-09 川崎市 道端) 

ニチニチソウ

ニチニチソウは、アフリカのマダガスカルが原産地といわれています。熱帯地方では多年草として扱われますが、日本では暑さに強い1年草として販売されています。庭植えにも、鉢植えにも適する、夏花壇の代表的な植物。花色は白、赤、薄紫などで、最近ではクリーム色の花も見られるようになりました。 茎を這うように伸ばす、枝垂れるタイプのツルニチニチソウは、別属の植物です。

基本情報

科名属名:キョウチクトウ科ニチニチソウ属(カサランツス属)
原産地:マダガスカル
分類:一年草,半耐寒性,草本
栽培のスタート:苗から
日照条件:日なた
生育適温:15~30℃
水やり:土の表面が乾いたらたっぷり水やり
特徴:寒さに弱いので1年草として扱うが、13℃以上で育てると低木状になる。
樹高:草丈(10~80㎝)
植えつけ期:苗(5~7月)
開花期 5~11月


珍しい野草スズムシバナ(高尾山シリーズ04)

2019年10月03日 08時44分01秒 | 

高尾山の野草園で群生していたスズムシバナ。近畿以西に自生するということで、このあたりではあまりみかけない野草である。鈴虫のなく頃に咲くというのだが。薄紫の花はいかにも日本の野草という感じだ。名前からも花の色からも名前の由来が似ているマツムシソウを思い出させるが、マツムシソウ科ではなく、 イセハナビ  と同じキツネノマゴ科イセハナビ属だという。

(2019-08 東京都 高尾山 )

スズムシバナ (鈴虫花)
Strobilanthes oligantha
山地の林内に自生する多年草。名前の由来は、スズムシ(鈴虫)が鳴く頃に花が咲くことから。茎は直立し、断面は四角形、草丈は20-80cm。9-10月に枝先に3cm程の青紫色や白色の花を1-数個つける。花冠は5裂する。葉は対生し、葉身は4-10cmの広卵形、先が尖り、縁に粗い鋸歯がある。
原産地/原生地 日本、朝鮮半島、中国
花 期 9月-10月
草 丈 20-80cm
地 域 本州・近畿以西、四国、九州
環 境 山地/林縁
種 別 自生


白い魅力的な花を咲かせるセンニンソウ

2019年10月03日 07時30分08秒 | 

近くのザクロの木に突然白い花が咲いているように見えて驚いたのだが、近寄ってみるとセンニンソウだった。蔓性のこの植物はいたるところで別の木にからみついて、白い魅力的な花を咲かせる。雌しべが8個くらい、雄しべは多数と、惜し気がない。先が少しつんととんがった蕾もかわいい。

(2019-09 川崎市 道端) 

 

 

センニンソウ(仙人草)
常緑つる性半低木
北海道(南部)-九州の山野の道端に普通。茎は円柱形で肋があり、初めは短毛があって後無毛となる。葉は長柄があり、奇数羽状複葉。小葉は3-7、卵形または卵円形、鈍頭、微凸端、基部は円形または浅心形、全縁、まれに大きく切れ込み、両面毛を散生し後無毛となり、質はやや厚くて乾いても暗緑色、長さ3-7cm。小葉柄で物にまといつく。葉腋から円錐花序をだす。花は多数、上を向いて平開する。萼片は4、倒披針形、円頭から鋭尖頭、白色、長さ10-25mm、ふちに白毛を密布。雄ずいは多数、花糸は長さ7-9mm、無毛、葯は長さ3mm。そう果は多数、卵形、長さ7-8mm、扁平で厚いふちがつき、寝た毛がある。花柱は長さ3cm、羽毛状。花期は8-9月。(原色日本植物図鑑)
学名は、Clematis terniflora
キンポウゲ科センニンソウ属
よく似たボタンヅルは葉が3出複葉、雄しべが萼片と同長。蕾の先が丸い。そう果は紡錘形で短毛が密生する。