インフォーマルデコラ咲きの中輪のホワイトブレス。清楚な感じのダリアで白の花もよいものだと思わせる。白の吐息という名前のイメージよりも強い花だ。
(2019-10 東京都 神代植物公園)
インフォーマルデコラ咲きの中輪のホワイトブレス。清楚な感じのダリアで白の花もよいものだと思わせる。白の吐息という名前のイメージよりも強い花だ。
(2019-10 東京都 神代植物公園)
平地でもたくさんみられるミゾソバであるが、入笠山のミゾソバは華麗な花の傍らで妙に気になった。湿原に群生していたからだろうか。人の目をきにせず、すっくと立っている姿がりりしい。名前は溝に生えているソバに似た花ということで、ごく分かりやすい。花はママコノシリヌグイに似ている。どちらもよくみるときれいな花である。
(2019-09 長野県 入笠山)
ミゾソバ(溝蕎麦、学名 Polygonum thunbergii または Persicaria thunbergii )は、タデ科タデ属 (Polygonum) またはイヌタデ属 (Persicaria) に分類される一年生草本植物である。
分布
東アジア(日本、朝鮮半島、中国)に分布する。
日本では北海道・本州・四国・九州の小川沿いや沼沢地、湖岸などに分布する。 特に稲作地帯などでコンクリート護岸化されていない用水路脇など、水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多い。
今でこそ護岸をコンクリートで固められてしまった場合が多いが、かつて日本各地で水田が見られた頃は、土盛りされていた溝や用水路、小川などの縁に普通に生えており、その見た目が蕎麦に似ていることが和名の由来になっている。
特徴
水辺などで 30-100cm ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生する。匍匐茎に閉鎖花をつけ種子を稔らせる場合もあるとされる。また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びることがある。
葉は互生し、形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれることもある。
花期は晩夏から秋にかけてで、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4- 7mm ほどで、根元が白く先端が薄紅色の多数の花を咲かせる。 なお、他のタデ科植物と同様に花弁に見えるものは萼である。
シロバナヤマハギは名前通りのハギの白花。萩の色はピンクを見慣れているので、白いとおやと驚く。「白萩のしきりに露をこぼしけり」正岡子規 「寒山落木」。調布の野草園にて。
(2019-10 東京都 調布野草園)
山萩(ヤマハギ)はマメ科ハギ属の落葉低木である。
日本各地に分布し、日当たりのよい山野に生える
花の色は紅紫色だが、稀に白花のものがあり、白花山萩(シロバナヤマハギ)と呼ばれる。
樹高は1メートルから2メートルである。
枝はほとんど枝垂れない。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は楕円形で、表面にも裏面にも毛が生える。
開花時期は7月から10月くらいである。
葉の脇から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い蝶形の花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Lespedeza は東フロリダ総督だったスペイン人の「セスペデス(Vincente Manuel de Cespedes, 1746-1802)さん」の名からきている。CがLになったのは誤植のためである。
種小名の bicolor は「二色の」という意味である。
品種名の albiflora は「白い花の」という意味である。
学名:Lespedeza bicolor f. albiflora