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野の花 庭の花

野の花や山の花は心を慰めてくれます。庭園に咲き誇る花は心をはなやかにしてくれます。

先白の花弁と副弁が特徴のビューティフルデイズ (ダリア・シリーズ05)

2019年10月20日 09時58分22秒 | 

フォーマルデコラ咲きの中輪のビューティフルデイズ 。本来は花弁の先に白がはいるものらしいが、この株は単色になっている。花弁の内側に小さな副弁がみえるが、これが特徴の一つらしい。いろいろな工夫があるものだ。本来の花がどのようなものかは、リンク先の写真をごらんいただきたい。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

 

 

ダリア 「ビューティフルデイズ」


秋の草原で赤い花がとくに目立つツリフネソウ(入笠山シリーズ08)

2019年10月20日 08時59分40秒 | 

船を釣り上げたような花の形をしているツリフネソウ。秋の草原で赤い花は少ないので、とくに目立つ。花の形も名前もいかにもそれらしくて、うれしくなる。秋になるとツリフネソウをみにいきたいと、そわそわする。

(2019-09 長野県 入笠山) 

ツリフネソウ(釣舟草)
1年草
北海道-九州のやや湿ったところに多い。高さ50-80cm。茎はやや赤みを帯び、節がふくらむ。葉は互生し、長さ5-13cm、幅2-6cmの菱状楕円形で細かい鋸歯がある。花序は葉腋から斜上し、紅紫色の花を数個つける。花序の茎には紅紫色の突起毛がある。花は長さ3-4cmで花弁3個、萼片3個からなる。萼片も紅紫色で花弁のように見え、下の1個は大きく袋状になり、その先端は細長い距になって、クルリと巻く。この距の部分に蜜がたまる。花弁は下の2個が大きくて黄色の斑点がある。雄しべは5個で、花糸は短く、葯が合着して雌しべを包み込む。果実は肉質のさく果、長さ1-2cm。熟すとちょっとした刺激で果皮が5片にはじけてクルクルと巻き、種子をはじきとばす。花期は7-10月。(野に咲く花)
学名は、Impatiens textori
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
花軸の下部に毛のないものをナメラツリフネソウ(トガクシツリフネ Impatiens textorii f. nudipedicellata)と呼ぶ。

 

 

 


身近なキク科の植物だけに見分けにくいシロヨメナ

2019年10月20日 07時40分49秒 | 

キク科の白い花は識別が難しく、名札だけが頼りになる。これは神代植物公園でシロヨメナと表記のあったものである。高尾山にもたくさん咲いていた。わたしたちの日常に親しい花であるだけに、類似の種が多くなるのだろう。

(2019-10 東京都 神代植物公園) 

シロヨメナ

 山に多く、林縁などの半陰地に生える。全体に毛は少なく、まばら。茎は直立~やや斜上し、やや紫色を帯び、下部はほぼ無毛。葉は長さ5~15㎝、幅2~5㎝、先が尖り、長楕円状披針形、3脈が目立ち、下部の葉では粗い鋸歯がある。葉に毛がほとんどないため、葉裏の脈が目立ち、ざらつかない。基部はくさび形で、根元に近いところでくびれてやや翼状になり、柄はほとんどない。花柄は長さ0.5~3㎝。花は普通、白色で、直径1.5~2㎝と小型。総苞は長さ約4㎜、筒形~球形。総苞片は3列。果実は長さ2~3㎜、冠毛の長さ3~4㎜。2n=18,(45),54
 分類が難しく、学名には諸説ある。Aster ageratoidesは中国、台湾、朝鮮にも分布する。花が紫色を帯び、日本のシロヨメナとはやや異なるところもある。日本のシロヨメナでも、四国には紫色を帯びるものが多い。
 ナガバシロヨメナvar. tenuifolius は渓流型の変種。葉が細いのが特徴。変異が連続的である。
 ケシロヨメナ var. intermedius は葉裏に短毛が多く、長軟毛が少ない。ビロード状でなく、手触りがざらつく。4倍体2n=36
 アキハギク Aster sugimotoi は明瞭な葉柄がある。
 ノコンギクは茎や葉に短毛があってざらつき、葉がやや丸く、葉柄があり、頭花が大きい。ノコンギクの葉の細いもの(変種のホソバコンギクとされる場合もある。)と見間違えやすい。
 イナカギク(ヤマシロギク)は茎や葉にビロード状の白毛が密生し、葉の基部がやや茎を抱く。葉裏に長軟毛がある。
[花期] (8)9~11月
[草丈] 30~100㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 山地の林縁、林内
[分布] 在来種 本州、四国、九州、朝鮮、中国、台湾