エンビセンノウは燕尾仙翁と書く。花弁がツバメの尻尾のように伸びていることによる命名である。日本原産で、絶滅危惧種に指摘されている。乱獲によるものらしいのは残念である。林の中でぱっと目立つ華麗な赤と特異な花弁の形が仇になったのだろう。
(2019-09 長野県 入笠山)
エンビセンノウ(燕尾仙翁)とは、夏、低地から山野の草原に生える鮮紅色の花を咲かせる綱ナデシコ目ナデシコ科センノウ属の多年草です。
花茎先端に多数集まって集散花序を形成する小花は、鮮紅色をした4深裂の五枚弁花が、花火のようなとも、ツバメ(燕)の尾羽のようなとも表現される特異な形状をしています。 披針形をした葉は対生のものが茎に沿って90度ずれてつきます。
一般名:エンビセンノウ(燕尾仙翁)
学名:Lychnis wilfordi
分類名:植物界被子植物門双子葉植物綱ナデシコ目ナデシコ科センノウ属
原産地:日本
茎丈:50~80cm 花長:3cm 開花期:7~8月 花色:赤 葉形:披針形
園芸種だろうと思いながらも、長いこと名前が分からなかったカラミンサ。神代植物公園で名札をみつけて喜んだ。ミントのような香りのするハーブ植物だったのだ。シソ科らしい小さな白の花と紫の斑点がかわいい。
(2019-10 神奈川県 川崎市)
カラミンサは、白、ピンク、淡紫色の小さな花が柔らかい茎に群がって咲き、すがすがしいミントの香りを漂わせる宿根草です。葉はハーブティーとしても利用できます。耐暑性、耐寒性に富み、真夏は花が少なくなるものの、初夏から秋まで長期間開花します。性質は丈夫で、植えた翌年にはこんもりとよく茂ります。一般に、カラミンサというとネペタを指すことが多いですが、ほかに花の大きいグランディフローラやその斑入り品種が流通します。ネペタは、葉も花も小さく、切り花の宿根カスミソウのような添え花的な使い方ができるので、寄せ植えなどにも適しています。
基本データ
園芸分類 草花,ハーブ
形態 多年草 原産地 南ヨーロッパ、地中海沿岸
草丈/樹高 15~50cm 開花期 5月中旬~11月上旬(種による)
花色 白,ピンク,紫
耐寒性 強い 耐暑性 普通
特性・用途 開花期が長い,香りがある,初心者でも育てやすい,落葉性