中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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春の丹沢;地獄沢から大山北尾根を楽しむ

2013年03月10日 11時10分22秒 | 丹沢の山旅

                             <ミズヒノ頭付近から長尾尾根を望む>

       春の丹沢;地獄沢から大山北尾根楽しむ
           (塔ノ岳常連グループ)
        2013年3月9日(土) 
晴・暖かい1日

<登山地図およびプロフィールマップ>



<ヤビツ峠から地獄沢へ>

■足手まといになるかな・・・
 つい先日の水曜日(3月6日)に丹沢の塔ノ岳に出掛けた.そのとき,たまたま(…と,言っても塔ノ岳に出掛けるときには頻繁にお会いしているが…),三角髭のTさんから,
 「今度の土曜日,大山北尾根を登ります・・・一緒に登りませんか・・・」
とお誘いを受ける.
 私は,勿論,
 “即,OK…是非,ご一緒したいです”
が本音だが,大いに躊躇する.
 というのも参加するメンバーを伺うと,超高速登山のK村さん,三角髭のTさん(以下Tさんと略す),女流韋駄天のI藤さん,それに私が何時も花立山荘付近で追い抜かれるM田女史の4名だとのことである.私など,とても,とても,皆さんとはご一緒できないほど遅足である.
 そこで,三角髭のTさんに,
 「私は鈍足.皆さんの足手まといになっちゃいますが,宜しいでしょうか」
と伺いを立てる.
 「いや・・・遅い人が居た方が良いんですよ・・・」
と三角髭のTさんは言う.
 「では,・・・私も喜んで参加させて頂きます・・・」
ということで,私も参加させて頂くことに決定する.
 私は内心で良かったなと思う反面,
 “私はやっぱり足が遅い人間だと認知されているんだな・・・”
と思うと,やっぱり少し寂しい気分になる.まあ,それも致し方ない.ここ数年間の塔ノ岳への登頂所要平均時間を比較すると,明らかに1年当たり1~2分ずつ遅くなっている.つい3~4年前までは,大倉から塔ノ岳山頂まで2時間15~20分前後で登っていたのに,今では2時間40~50分も掛かるようになっているからである.

■ヤビツ峠
 さて,今日はいよいよ大山北尾根登山の当日である.
 私は何時ものように,南の空に輝く三日月を仰ぎ見ながら,家を出発する.そして,大船5時44分発湘南電車小田原行に乗車する.このまま小田原で階段二段跳び乗換をすれば,6時40分には小田急線渋沢駅に到着するはずである.
 今日の集合場所は,渋沢駅から一つ新宿よりの秦野駅である.従って,何時もの小田原経由のルートをとれば,6時45分頃には,悠々と秦野駅に到着する.問題は,秦野駅からヤビツ峠までのバス代が正確には知らないが400円以上もすることである.サンデー毎日氏である私には.400以上もするバス代は勿体ない.
 私は,藤沢駅で下車して,小田急の“丹沢・大山フリーキップ(B)”を購入する.1,320円也である.このフリーキップさえあれば,馬鹿高のヤビツ峠までのバスにも乗れるので,とても経済的である.ただ問題は,藤沢から秦野まで随分と時間が掛かることである.
 私は藤沢から大和まで普通電車で,大和から急行電車に乗り換えて相模大野へ.相模大野から本厚木まで各駅停車,さらに本厚木で急行電車に乗り換える.でも急行電車とは名ばかりで,結局は本厚木から秦野まで各駅停車.こうして,大船から4回も電車を乗り継いで,7時08分に漸く秦野駅に到着する.小田原経由に比較すると20分ほど余計に時間が掛かっている.
 秦野駅には,今日ご一緒するメンバー4人が既に到着している.こうして,秦野発ヤビツ峠行の1番バスに何とか無事に乗り込むことができた.今日は土曜日.そのために登山客が多いので臨時バスが運行されているようである.
 バスは8時02分に,予定通りヤビツ峠に到着する.
 身支度を調えて,8時10分,本日の先導役であるTさん先導で,ヤビツ峠から歩き出す.私達は道路が荒れていることは承知の上で,森戸口までは沢伝いの道を下ることにする.
 今年は雪が多かったために,谷沿いの道のところどころに残雪がある.

<ヤビツ峠から沢伝いに森戸口へ>

■山林事務所を経て地獄沢へ
 8時34分,森戸口に到着する.ここからは,秦野清川線の舗装道路に合流する.道幅は狭いが綺麗に舗装された道を藤熊川に沿って,ひたすら歩き続ける.
 8時46分,諸戸に到着する.道路沿いにある山林事務所の脇を通過する.
 やや単調な舗装道路を下り続け,9時08分,地獄沢入口に到着する.ここで単調な舗装道路歩きは終わる.
 
<森戸口>                                    <山林事務所>

<地獄沢登山口から大山北尾根へ>

■地獄沢橋
 先導役のTさんが,
 「この橋を渡ったところに,登山口がありますよ・・・」
と教えてくれる.
 9時09分,地獄沢橋を渡る.

<地獄沢橋>

■大山登山口
 橋を渡って直ぐの所に黄色い字で「大山登山口」と書いてある標識が立っている.
 Tさんが,
 「ここから登るんですよ・・・・FHさん,トップで登って下さい」
と言う.
 足が一番遅い私に配慮してくれる.有り難い話だが,
 “多分,ご一緒してくれる皆さんは私の遅足を迷惑に感じるだろうな・・・”
と気になる.
 案内板には「頂上まで3時間」と書いてある.
 今,9時10分.ということは12時10分に大山山頂に到着すれば標準ということになる.
 Tさんのお言葉に甘えて,私が先頭で歩き始める.いきなりかなりの急登になる.尾根沿いの踏み跡道を辿りながら,約400メートル/時程度の登攀速度で,リズムを一定に保ちながら登り続ける.この登り方は登山学校で教えて貰ったとおりを踏襲している.
 私は内心では,
 “400メートル/時程度の速度でコンスタントに登っていれば,多分標準時間より多少速いし,この程度の速度なら,自分も疲労することなしに登り続けることができるだろう”
と思っている.でもご一緒頂く皆さんには遅すぎる速度だとは“百も承知の助”である.
 踏み跡道は,ザレもなくとても歩き易い.


<地獄沢の大山登山口>

■ミツマタの群生地
 やや急な尾根道が連続する.
 私は2500分の1の地形図を使って現在地を絶えず確認しながら登り続ける.進行方向左手にあるやや大きな尾根がだんだんと迫ってくる.今自分たちが登っている尾根とどの辺りで合流するかを確かめながら,一歩一歩登り続ける.
 9時17分頃,ミツマタの群生地に入る.残念なことに写真を撮ろうとすると逆光になり,うまこ撮れないが,これはやむを得ない.まだ,ミツマタの花は小さく,見頃はもう少し先のようである.
 ミツマタを眺めながら歩いていると,私達の歩きながら,ミツバ岳,権現山,屏風岩山,大杉山などのミツマタが話題になる.実は2週間ほど後で,私は某グループのミツバ岳登山に参加することになっている.そのときのミツマタの様子を,今日ご一緒の皆さんに報告することを約束する.

<ミツマタの群生地を歩く>

■標高815メートル地点で小休止
 相変わらず地獄沢沿いの尾根道を北東の方向に登り続ける.地形図を眺めていると,あとほんの少し登ると標高815メートル地点で尾根が少し開けるらしいと分かる.さらにその少し先で左から近付いてくる尾根と合流するようである.
 尾根が開けたところに,座り心地が良さそうな倒木がある.Tさんから,
 「あの木のところで,少し休憩しましょう・・・」
という指示がある.
 気温は暑からず寒からずで気持ちがよい.それにマイスピードで歩かせて貰っているので,汗をかくこともなく,疲労感も全くない.絶好調である.


<標高815メートル地点で休憩>

■大山北尾根に合流
 10分足らずの休憩で,再び歩き出す.相変わらずの尾根道伝いの踏み跡道が連続する.歩き出して程なく,これまでずっと左手に見えていた尾根が合流する.さらに小さな登り返しを通過して,10時丁度に大山北尾根に突き上げる.ここの標高は913メートル.大山北尾根との合流点には小さな案内標(正確には指導標と言うらしい)が立っている.
 「この案内標を覚えておいて下さい・・・」
とTさんが言う.
 私は,すかさず案内標の写真を撮るが,バカカメラを使っているので,肝心の写真がかなりブレていて,何が書いてあるか全く読めない.
 “カメラがバカじゃなくて,お前さんの腕が悪いんだよ…”
と底意地の悪いもう一人の私が私に悪態をつく.
 “はい・・・ご尤も! おっしゃるとおりですよ”
 私は素直である.

<大山北尾根と合流>

<北尾根経由で大山山頂へ>

■№16号送電鉄塔
 北尾根合流点からほんの一寸大山方面に進んだところに送電鉄塔16番(正確には新多摩線16号鉄塔)が建っている.近づいて見ると,途轍もなく大きな鉄塔なのでビックリする.鉄塔下は陽光が暖かく降りそそいでいて,如何にも心地よさそうである.
 「こんなところでノンビリと摂りたいですね・・・」
 とはいえ,まだ10時をほんの少し廻ったばかり,昼食には早すぎる.
 
<No,16送電鉄塔>

■“塚田のコル”までは東南東に進む
 北尾根に合流してから,途中にある標高920メートルほどの小さなコルまでは,東南東方向に向かう尾根道を辿る.この小さなコルには名前がなさそうなので,ここでは“塚田のコル”と命名しておこう.
 コンパスと地図を頼りに,塚田のコルを見落とさないように注意しながら登り続ける.塚田のコルでは北尾根の両側から尾根が合流するはずである.後何メートルほど歩いたら合流するんだろうか,あるいは予想とどの位違うんだろうかなどと確かめながら登るのも,山登りの楽しさである.
 10時12分,ほぼ予定通りに塚田のコルを通過する.
 何処の山か直ぐには分からないが,丹沢の山々の風景が美しい.

<塚田のコル辺りからの眺望>

■ミズヒノ頭
 小さな登り下りを繰り返して,10時45分,ミズヒノ頭を通過する.「ミズヒノ頭」と書いてある小さな板切れが木の枝にぶら下げてある.
 辺りは如何にも丹沢らしい尾根道がのどかに続いている.
 “ミズヒノ頭の'ミズヒ'って何だろう・・・?”
 私は,ミズヒの意味が気になる.
 実は先ほど通った地獄沢を流れる藤熊川の支流を遡ると,この支流が二つの沢に分岐する.上流を見て左側に分岐する沢がミズヒ沢である.このミズヒ沢は,先ほど通過した16号鉄塔付近に源流がある.一方,右側の支流の名前は良く分からないが.この右側の支流は,このミズヒノ頭付近に源流がある.となると,ミズヒノ頭という名前が少々おかしいように思えるのだが・・・まあ,いいか.

<ミズヒノ頭>

■中沢の頭
 記述が冗長になり始めたので,先を急ごう.
 11時丁度に中沢の頭を通過する.
 中沢の頭を通過すると,かなりのヤセ尾根になる.しかも岩稜が連続する急な下り坂と上り坂が暫く続く.両側の谷へ滑落しないように少々緊張するが,危険を感じる場所は,それほど長くはなく再び長閑な尾根道になる.

<中沢の頭>

■モノレール沿いの道
 11時30分頃,進行方向右手の谷間にモノレールの線路が見え始める.線路はかなりの急勾配で尾根まで登っている.そして,私達が歩いている尾根沿いの道に合流する.
 モノレールの線路は新品のピカピカである.
 「このモノレール,何に使っているんでしょう・・」
とTさんに質問する.どうやら森林管理が目的のモノレールのようである.
 暫くの間,モノレールとほぼ並行する山道を登り続ける.
 前方には,今日の目的地である大山山頂が間近に迫っている.

<森林管理用のモノレール>

■残雪に悩まされる
 大山山頂直下の急坂に差し掛かる.ここは大山の北側斜面なので,かなりの残雪がある.もちろんリュックの中には4本爪軽アイゼンが入っているが,わざわざアイゼンを装着するほどの残雪ではない.でも,滑って登りにくい.
 そこで,滑りにくい長靴を履いているI藤さんに先頭を譲って,残雪の中に踏み跡を付けて貰い,その踏み跡を辿って登る.
 残雪の道はそれほど長くはなく,ほんの5分程度で,普通に歩ける道になる.

<滑りやすい残雪の道>

シカ柵を越え大山山頂に到着
 11時47分,大山山頂に設置されているシカ柵を順番に越える.そして,11時48分,無事,大山山頂に到着する.
 地獄沢登山口から大山山頂までの標準所要時間は3時間である.足の遅い私に合わせて歩いて頂いた私達は、登山口を9時10分に歩き出して,山頂に11時48分に到着したので,休憩時間込みで,
2時間38分で歩いたことになる.
 私は内心で,
 “標準時間より速くて良かった!”
と密かに胸をなで下ろす.

<シカ柵を越えて大山山頂に到着>

<大山山頂>

■登山学校同級生とバッタリ会う
 大山北尾根を歩いている間に,すれ違った登山客はたった2人だけだったが,シカ柵を越えて大山山頂に入ると,人,人,人である.今までとは,まるで別世界である.
 まずは昼食である.
 どこか空いているベンチはないかと探す.
 丁度そのとき,登山学校の同級生,マリオ酋長さん(あだ名)にバッタリ出会う.懐かしい.マイリ酋長さんは,ヤビツ峠から登ってこられたとのこと.
 懐かしさの余り,1分ほど立ち話をする.

<大山山頂;写真の人物は無関係>

■まずは昼食
 空いているベンチはないので,若い男性3人組と同じベンチを使わせて貰う.
 ベンチから横浜東京方面が良く見えている.ただ,黄砂の影響か,春霞か分からないが,あまり遠目は利かないようである.
 私は,相変わらず,コンビニのオムスビ中心のデタラメ昼食で済ませる.

<山頂からの眺望>

<参道を阿夫利神社下社へ>

■再びマオリ酋長さんとバッタリ
 山頂での昼食を終えて,12時14分に下山を開始する.泥濘道ではないかと心配していたが,塔ノ岳と違って,参道は良く乾いている.
 数珠繋ぎに登ってくる登山客とすれ違いながら,参道を下り続ける.大きな石が階段になっているが,段差が大きいので,結構辛いものがある.
 12時26分,さきほどお会いしたマオリ酋長さんと再びバッタリ.これは奇縁なので,K村さんにお願いしてツーショット写真を撮って貰う.なお,酋長さんには,この写真をブログに掲載する了承を取り忘れたが,たまたま私のブログを見る登山学校の同級生も懐かしくだろうと思って,掲載することにしよう(問題があったすぐ消去します).


<マオリ酋長さんと一緒に>

■夫婦杉
 それにしても,大山山頂から阿夫利神社下社までの下り坂は結構長くて厳しい.下っている途中で,だんだんと飽きてくる.
 12時58分,漸く夫婦杉の前を通過する.

<夫婦杉>

■長い石段を下る
 12時39分,蓑毛分岐に到着.ここでI藤さんとはお別れである.I藤さんは,ここからロングコースを辿って自宅まで歩くという.大変な脚力である.
 私達は引きつづき参道を下り続け,13時07分,最後の難所,長くて急な石段に到着する.高い所が嫌いな私は,緊張しながら石段を下る.

<長くて急な石段を下る>

■阿夫利神社下社
 13時04分,無事,阿夫利神社下社に到着する.ここで10分ほどトイレ休憩を取る.
 境内には,結構沢山の参拝客が訪れている.神社前の広場に並ぶ茶店から客を呼ぶ声がやかましく聞こえてくる.その呼び声が少々鬱陶しい.こんな呼び声を聞くと,天の邪鬼な私は,ますます敬遠して入りたくなくなる.
 神聖な神社の前なので,静寂な雰囲気を保ってほしい.ここは単なる観光地ではない.江戸の昔から信仰を集めている聖地である.聖地に相応しい雰囲気を保つためにも,もう少し静かにしていて欲しいというのが,私の率直な感想である.

<阿夫利神社下社>

<女坂を下る>

■女坂でも怖い
 13時14分,女坂を下りはじめる.
 女坂は,男坂に比較すれば下りやすいが,そろそろバランス感覚が鈍くなっているロートルの私には,女坂でも怖い.とにかく転倒しないように,注意をしながら慎重に下り続ける.そのためにどうしても一行より遅れ勝ちになる.
 “でも,遅れ勝ちになるのも仕方がないな”
と自分自身を慰める.
 何もない男坂に比較すると,女坂は多少の俗っぽさがあって,歩いていても楽しい.

<女坂を下る>

■大山不動尊
 13時30分,大山不動尊に到着する.
 何時もここで犬が吠えるので,犬嫌いの私には鬼門だが,なぜか今日は犬が居ない.犬が吠える声を聞かないと,ホッとして,得したような,損したような妙な気分になる.
 本堂の写真を撮ろうとするが,私のグウタラカメラでは焦点距離が長すぎて,本堂全体の写真を撮ることはできない.何とまあ情けない写真だなとは思うが,記録として,このブログに掲載しておこう.
 結局.大山不動尊では休憩を取らずに,そのまま素通りする.

<大山不動尊>

■途中の売店で一呼吸
 女坂を下り終えて,13時35分に追分社を通過する.言うまでもないが,追分は分岐を表す.ここは男坂と女坂の分岐点でもある.
 後は参道沿いの土産屋を覗きながら,のんびりとバス停大山ケーブルを目指す.
 途中,M田さんが「美味しいソバ」を購入するというのでお付き合いする.この店で,無料でお茶が飲めるというので,M田さんが買い物をしている間,店の中で一休みする.
 これまた成り行きで,K村さんがビールを注文する.下戸な私もコップ一杯のビールを馳走になる.山登りの後のビール一口は,下戸の私でも実に美味いなと思う.ただ,K村さんに散財させて申し訳ない.
 ついつい,10数分,この店で長居をしてしまう.

バス停大山ケーブル
 13時55分,店を出る.ぶらぶらと参道を下って,14時05分,バス停大山ケーブルに到着する.
 伊勢原行バスの出発時刻は14時22分である.まだまだ時間がある.そこで,バス停前の縁石に座り込んで,柔らかい春の日射しを受けながら一休み,雑談に花を咲かせる.
 「サラリーマン時代の私は,“近代五種”がカラッキシ,ダメだったんで,不良社員でしたよ・・・」
と,今になったらどうでもいい話をする.ちなみに近代五種とは,酒,タバコ,麻雀,カラオケ,ゴルフである.私は全部ダメ.

<無事帰宅>

■やっぱりコーヒー
 14時22分発伊勢原行のバスに乗車する.結構沢山の乗客がバスに乗り込んでくる.
 バスは14時40分に伊勢原駅に到着する.
 伊勢原から小田急電鉄の電車に乗車する.相模大野で快速急行藤沢行に乗車する.藤沢に東海道本線の電車に乗り換えて,16時06分に大船駅に到着する.
 自宅近くのバス停を通るバスの発車時刻までは,まだ,30分近くの待ち時間がある.
 “ならば,安価なコーヒーでも賞味するか・・”
ということで,大船駅構内のBecker’sに入り込む.
 熱いコーヒーを飲んでいると,体中の疲れが吹っ飛んでしまうような錯覚に陥る.
 “あっ! シマッタ! 今日は土曜日.休日ダイヤだ!”
 バスは16時22分発だ.出発時間まで,後,10分を切っている.私は熱いコーヒーを急いで飲み干して,バス停に急ぐ.

<大船駅構内のBecker’sのコーヒー>

■よかった! よかった!
 休日の夕方である.しかも,ここは観光地の鎌倉市内である.道路は大渋滞である.何時もなら,大船駅から自宅近くのバス停までの所要時間は8~9分程度だが,今日は13分もかかってしまう.
 自宅の駐車場に,北鎌倉に住んでいる娘の車が駐車している.
 “また,来ているな・・・”
と思いながら居間に入る.娘夫婦が来ている.ところが孫娘は居ない.
 「○○ちゃん(孫のこと)は,どうしたの?」
 「今,予備校○○の選抜試験を受けて最中.予備校に入るのにも試験があるのよ・・」
 「じゃあ・・予備校に入るための予備校が必要だね」
と娘の旦那が茶々を入れる.
 …ま,それはともかく.今日一日は,初めて登る登山口から大山北尾根を堪能することができて大満足である.
 私の鈍足に合わせて登ってくれた方々に,感謝,感謝である.

<ラップタイム>

 8:10  ヤビツ峠歩き出し(谷間の近道)
 8:34  森戸口(665m)
 8:46  諸戸
 9:09  地獄沢入口(535m)
 9:50  815m地点(9:59まで休憩)
10:00  北尾根合流(875m)
10:12  塚田の頭(920m)
10:35  伊藤の頭(1055m)
10:45  ミズヒノ頭(1065m)
11:00  西沢の頭(1100m)
11:44  大山山頂(1250m)(12:14まで昼食)
12:39  蓑毛分岐
13:04  阿夫利神社下社(13:14までトイレ休憩)
13:30  大山不動
13:35  追分
13:42  土産屋(13:55まで休憩)
14:05  バス停大山ケーブル着
  ※高度は手持ちの高度計で測定した値なので誤差がある.

 [山行記録]

■水平歩行距離     10.4km

■累積登攀高度      873m

累積下降高度     1,325m

■所要時間(休憩時間込み)
  ヤビツ峠発        8:10
  大山ケーブル着   14:05
  (所要時間) 5時間55分(5.92h)
  水平歩行速度      10.4km/5.92h=1.76km/h
                                                                          (おわり)

「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/76e33a5c8c8a95fb6f0e77170918b38b
「丹沢;大山」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/01a0a09f6543c662905db4fe8daa0f77
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d6ed5a18ac4c6883c0e4e808ddb7100f 



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