中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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徴古館と小諸義塾記念館:浅間山登頂記(12)

2006年10月21日 04時36分23秒 | 関東・伊豆箱根・上信越


          徴古館と小諸義塾記念館:浅間山登頂記(12)
                 (小諸グループ)
         2006年10月7日(土)~8日(日)


       ※http://ameblo.jp/flower-hillもご覧ください。

■徴古館
 懐古園料金所の右手前に建っている徴古館に入る。
 この徴古館は,以前,三の門楼上にあったが,昭和55年頃,今の場所に造られた。そういえば,昔,昔,上田の中学校(旧制)に入学した年に,上級生が音頭を取って,小諸から上田に汽車通をしている生徒全員が,徴古館に集められた。そして,校歌や応援歌を習ったことがある。そんなことを懐かしく思い出す。
 徴古館には左甚五郎作の竹千代(貴内様)と春日局(阿福様)の像,小諸藩初代牧野康重公と九代牧野康哉公の鎧兜が展示されている。また,この徴古館は,懐古園の中にある宗教法人懐古神社の付属施設だという。


                                <徴古館>


■小諸義塾記念館
 徴古館を出た私は,懐古園に隣接して建てられている小諸義塾記念館を覗いてみる。可愛い二階建てである。当時の小諸義塾を模した建物だという。

 
                   <小諸義塾記念館>

■相生町
 夕方になる。大分寒くなってきた。
 小諸駅へ戻る。駅のベンチに座り込んで,A坂に住む弟に電話する。
 「お~い・・・今から行くぞ・・・」
 小諸は坂の町である。駅前から登り坂の目抜き通りが相生町である。駅前からほんの数十メートル上ると国道16号線との交差点がある。車も人通りもヤケに少ない。閑散とした十字路で信号が空しく赤・青を繰り返している。昔は近隣から集まるお客で大変賑わっていた通りである。暫くの間に,小諸も,随分と寂れてしまったのが悲しい。
 相生町を上り続ける。駅から遠ざかれば遠ざかるほど,お店のシャッターが降りたままの店舗が増えてくる。こんな町の状態を目の当たりにすると,鳴り物入りで開通した長野新幹線が,小諸にとって果たして良かったのか,良く分からなくなる。

■小学校回想
 市役所と通り過ぎてすぐに三叉路がある。ここに高校時代の同級生の家があった。薬屋である。どうやら,この薬屋も,今は廃業しているようである。ここから少し上ったところに,子供の頃に,よく利用した文房具屋があったが,今は廃業したのか,何処だったか分からない。
 この三叉路を右折する。図書館や市役所の前を通過する。道路から一段と低くなったところが広い駐車場になっている。この辺りは,以前,小学校であった。そして,駐車場は校庭になっていた。校庭に沿う道路には,大きなケヤキが並木になっていた。ケヤキの緑陰に座り込んで,校庭で行われている野球を見物するのが楽しみであった。
 A坂の弟の家は,ケヤキ並木の反対側にある。弟の家は,flower-hillの実家でもある。flower-hillは大学に進学するまで,この家で育った。
 家の前のケヤキ並木は,大分本数が減ったものの,今も健在である。ただ,この道が拡幅されたので,道端にあったケヤキが邪魔になるのか,極端に刈り込まれ,貧相になった。そして今は,道路の真ん中にションボリと並んでいる。さらに,昔の校庭が狭められ,駐車場になり,辺りはすっかり殺風景になってしまった。
 余談だが,戦中戦後の一時期,灯火管制や,電力事情が極めて悪かったため,停電が多かった。それこそ,夜は真っ暗であった。このケヤキ並木辺りも,夜になると真っ暗闇になる。こんな夜に,空を見上げると,漆黒の中に沢山の星や天の川がピカピカと輝いている。
 ある夜,姉と二人で,ケヤキ並木から夜空を眺めていた。たまたま通りすがりの数名の男性が,至近距離で,私達がいることを感づいて,
 「暗闇で何をイチャイチャしているんだ・・・真っ暗で良かったな」
と嫌がらせを言った・・・・こんなことを思い出していた。
 そういえば,小中学生の頃,家にはローソクとランプが常備されていた。戦争が終わり,灯火管制が解除されても,肝心の電力事情が極めて悪く,100ボルトの筈の電圧が,何時も50~60ボルト位しかなく,すぐに停電した。停電は何時も長かった。そんなとき,家族全員が小さなランプの明かりを取り囲んで,夜長を過ごした。                      
                          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 夕方,A坂の弟の家に到着する。
 今夜は弟の家に泊まり,明日,夜明けと共に,浅間山を目指す予定である。                                                                                               (つづく)



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2 コメント

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感激しました! (けちな旅行者)
2007-02-06 12:49:29
友人に誘われて8年ぶりに懐古園へ行きました。そのとき偶然に「シェイクスピア美術館」を知り、だまされたと思って入館しました。1000円の入館料に躊躇しましたが、展示作品の素晴らしさに自分のけちな考えをひそかに恥じました。しかもこの美術館は公共のものではなく小諸の活性化のために個人が運営しているとの事を聞き感激いたしました。そこで残り少ない予算をはたいて図録2冊交わさせていただきました。是非がんばってください!
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当ブログにお運びいただき有り難うございました (けちな旅行社さま)
2007-02-06 19:08:59
当ブログにお運び頂き有り難うございました。
小諸出身のflower-hill_2005は,長野新幹線開通以来,小諸が,だんだんと寂れていくのが寂しくて仕方がありません。

皆様
どうぞ,小諸へお出かけ下さい。
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