中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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登り下りとも最高(?)記録の丹沢:塔ノ岳(今年43回目)

2008年09月28日 10時35分54秒 | 丹沢の山旅
                   <花立場から駿河湾を望む>

     登り下りとも最高(?)記録の丹沢:塔ノ岳(今年43回目)
             (ARENA月例会)
          2008年9月27日(土)

■秋も深まった

 今日(9月27日)は土曜日,中秋の候,丹沢にも沢山の登山客が戻ってきた.渋沢7時18分発大倉行のバスは,登山客で満席である.
 今日はARENA定例会の山行である.たまたま今回は塔ノ岳登頂となったので,私としても,今年43回目の塔ノ岳登山は,ARENAの皆様とご一緒ということになった.
 参加メンバーは,幹事長の山旅スクール10期のロングテイル氏(男性),同5期のウエルリバーさん(女性),アイランド氏(男性),シダーさん(女性),およびflower-hillの5名である.シダーさんは,他の参加者に比較すれば,まだ,お若い方.でも,登山経験は,まだまだ.これから伸び盛りの方である.
 私達は軽くストレッチをした後,7時45分,大倉バス停を歩き出す.

■見晴山荘
 今日の気象条件は,登山するには絶好のようである.今日の気温は冷涼である.路面も良く乾いていて,歩きやすい.つい先日まで,私を悩ませていた杉林の中の蚊やアブも,今日は全く出てこない.今日のような好条件ならば,塔ノ岳山頂まで2時間15分程度に時間で登れるのではないかと思われる.しかし,今日は,同行者の中で一番足の遅い方に合わせて登ることにしている.
 歩き出した直後,登山経験の少ないシダーさんが,私の再三の進言にもかかわらず,かなりハイピッチで登り続ける.この時,私は,シダーさんが,遅かれ早かれ,途中で落後するなと確信する.
 8時38分,観音茶屋に到着する.恰幅の良い茶屋の主人が愛想良く私達に挨拶をする.そして,試供品のアミノバイタルを1袋ずつ分けてくれる.そして,
 「・・・ここは夏に高い山へ登る人達が,訓練のために登るコースですよ・・・ここから3時間も歩けば山頂に到着しますよ.もっとも私には,この見晴茶屋が山頂ですけどね」
と私達に話しかける.
 「・・なるほど・・・!」
というような顔をしながら話を伺っていると,
 「・・・毎週,71才のお婆さんが,ここを登っていきますよ・・・」
と話を続ける.

               <見晴茶屋からの眺望:ススキが見事>

■駒止茶屋
 8時44分,見晴山荘を出発する.いよいよこのコースで最初の難関である急な上り階段に差し掛かる.私は再三,再四,ユックリ,頑張らずに登ろうと注意をし続ける.それでも,案外良いペースで,9時08分に一本松を通過する.
 一旦,平坦な登山道になるが,再び急な階段道になる.ここが,このコースの2番目の難所である.この階段道に差し掛かると,さすがに登る速度がガタンと落ちる.次々に後続の登山者に追い抜かれる.そして,9時33分に漸く駒止山荘に到着する.大倉を出発してから,もう1時間48分経過している.

                 <みんな揃って登る:堀山の尾根>

■漸く花立山荘へ
 駒止茶屋を通過して,ようやく堀山の稜線に出る.上空は雲に覆われているが,表尾根から蛭ヶ岳,さらには,箱根の山々は,とても良く見えるが,富士山は雲に覆われていて,全く見えない.
 私達は稜線の両側の景色を楽しみながら,ゆっくりとしたペースで歩き続ける.
 堀山ノ家の手前で,ご常連のTさんとすれ違う.私を見付けたTさんは,ビックリしたような顔をして,
 「・・・あれ,今日は随分遅いですね・・」
と話しかけてくる.
 「・・・今日は仲間と一緒で・・・(初心者が居るので)何時もの倍ぐらいの時間を掛けて登っています・・」
 「今日の山頂の気温は9℃でしたよ・・」
 二言,三言,挨拶を交わした後,お互いに元気で過ごしましょうで,お別れする.
 10時02分,堀山ノ家に到着する.小草平のベンチに座って,暫くの間,休憩を取る.シダーさんが,もうここで満足.ここから下山したいと言うが,結局はもう少し登ることになる.私達が休んでいる間にも,沢山の登山客が,私達を追い抜いていく.
 途中,山旅スクール10期のKさんにも追い抜かれる.
 10時45分,萱場平に到着する.暫くベンチで休憩を取る.
 ベンチが混雑している.私達のベンチの反対側に,名前は知らないがご常連らしい男性が座っている.
 「・・・ここから花立山荘まで,15分も有れば登れますよ・・」
と無責任なことを,私達に言う.私は仲間が惑わされないように,
 「・・・15分は無理,(所要時間は)30分ぐらい見てください・・」
と言うと,この男性は,重ねて,
 「・・いや,15分で登れますよ」
と主張している.私は心の中で「余計なお世話だよ.惑わせないでくれ」と言う.まあ,走って登る特別な人なら別だが,普通の人には15はとても無理.それほど遅くはない私でも20分程度は掛かる.
 その後,時々立ち止まって深呼吸をしながらも,超ユックリペースで登り続ける.そして,11時34分,ついに花立山荘に到着する.万歳!
 ここまで登れば立派なものである.萱場平から花立山荘までの所要時間は,結局,私の予想よりも更に遅く,39分だった.

             <今日の萱場平:沢山の登山客で賑わっている>

■下山組と登山組に分かれる
 花立山荘から全員で下山するか,それとも下山組と登頂組の2手に分かれるかで迷うが,結局,ウエルリバーさんと,シダーさんの2人が,ここから下山.ロングテイル氏,アイランド氏,それに私の3人が山頂を目指すことになる.
 11時35分,花立山荘を出発.今度は通常の速度で登り続ける.馬の背で,ご常連のK大Nさんとすれ違う.久々の再開である.

              <塔ノ岳山頂:沢山の登山客で賑わっている>

■尊仏山荘
 11時48分に金冷シを通過する.金冷シからは,多少,登攀速度を落としたが,12時04分に塔ノ岳山頂に到着する.山頂は数十人の登山客で賑わっている.冷たい風が吹いているので,尊仏山荘に入る.山荘の中は,丁度,昼ごろということもあって混雑している.
 今日の小屋番は,オーナーのHさんと,営業部長の育て親のOさんである.
 私の顔を見たオーナーのHさんに,
 「・・・今日は随分と遅いですね・・」
と言われてしまう.
 山頂の気温は+9.5℃.やはり,少々寒い.
 Oさんが居ると,営業部長も安心してか随分とノンビリとしている.すかさず数枚の写真を撮る.
   
                 <今日の営業部長>

■無事下山
 12時33分に尊仏山荘を出発する.辺りは霧に覆われていて眺望は全くない.沢山の登山客と擦れ違いながら登山道を下り続ける.
 12時45分に金冷シ,12時50分に花立山荘を通過する.そして,13時10分に萱場平に到着する.
 萱場平のベンチでは,花立山荘から下山した2人が休憩を取っている.ここからは,全員一緒に下山することになる.
 途中,数回,休憩を取りながら,超ユックリの速度で下り続け,15時59分,無事,大倉に到着する.
 安全第一で,無事,下山できて何よりであった.
 今回の登攀所要時間は5時間19分,下山所要時間は3時間20分.上り下りとも,私にとって最高記録となった.とはいえ,私の廻りに,塔ノ岳登頂経験者が増えたのは,何よりも嬉しいことである.

                    <山麓の曼珠沙華>

[ラップタイム]

 7:45  大倉歩き出し
 7:53  登山口
 8:05  丹沢ベース
 8:16  観音茶屋
 8:22  分岐
 8:35  雑事場ノ平
 8:38  見晴茶屋(8:44まで休憩)
 9:08  一本松
 9:33  駒止茶屋
 9:51  堀山
10:02  堀山ノ家(10:10まで休憩)
10:43  戸沢分岐
10:45  萱場平(10:55まで休憩)
11:34  花立山荘(11:35登山組出発)
11:48  金冷シ
12:04  塔ノ岳山頂 着
===========================================
12:33  塔ノ岳山頂 発(+9.5℃)
12:45  金冷シ
12:57  花立山荘
13:10  萱場平(下山組と合流:13:20まで休憩)
13:22  戸沢分岐
13:42  堀山ノ家(13:49まで休憩)
14:02  堀山
14:13  駒止茶屋(14:16まで休憩)
14:33  一本松
14:54  見晴茶屋(14:59まで休憩)
15:01  雑事場ノ平
15:15  分岐
15:20  観音茶屋
15:31  丹沢ベース(15:36まで休憩)
15:47  登山口
15:59  大倉

[山行記録]

■登攀・下降高度
  1201m
■水平移動距離   7.0km
■登攀所要時間(休憩時間を含む)
  大倉発      7:45
  塔ノ岳山頂着  12:04
  (所要時間)  5時間19分(5.32h)
 登攀速度
   1,201m/5.32h=225.8m/h 最低記録
■下降所要時間(休憩時間を含む)
  塔ノ岳山頂発  12:33
  大倉着     15:59
  (所要時間)  3時間26分(3.43h) 
 下降速度
   1,201m/3.43h=350.1m/h 最低記録
                             (おわり)
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