中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ウイルヘルム山登頂記(2):プロローグ(2)

2007年02月19日 11時12分44秒 | パプアニューギニア:ウイルヘルム山
       ウイルヘルム山登頂記:プロローグ(2)
         ギリギリになっての準備
      2007年2月10日(土)~17日(土)

<思い切って参加を決断・準備に追われる>

■まずは決断

 Flower-hillは以前からパプアニューギニアには関心があった。
 今年(2007年)の1月中頃,アルパインツアー社発行の『News Letter』をぼんやりと眺めていたら,2月10日(土)出発「パプアニューギニア最高峰ウイルヘルム山登頂とロロアタ島8日間」のツアーには,催行間近の人数が既に集まっているようである。
 「よぉ~し・・・flower-hillも行くぞ・・・」
と覚悟を決める。
 アルパインツアー社のパンフレット『世界の山旅;辺境の旅』(2006.10~2007.5)88ページを改めて詳細に読みなおす。難易度を示す歩行時間には「靴」マークが5個並んでいる。このパンフレットに記載されているコースの中では,「靴」マークが一番多い。あのキリマンジャロも,「靴」マークは4個である。これはかなり手強い山行になるなと予感する。
 2007年1月9日,私はアルパインツアー社に電話をして,当該ツアーの様子を伺った。今のところ,申込者は6名で,催行するかしないか微妙な状態だという。「まあ,どうでもいいや・・」と多寡を括って,申込用紙に必要事項を記入して,アルパインツアー社へファックスで送る。

         <ロロアタ島で見かけたノンビリねこ>

■体力は大丈夫かな?
 翌,10日。私は,午前中に,恒例の丹沢塔ノ岳バカ尾根往復をしてきた。途中でわざわざ新潟から来られたTさん達を案内することになった。そして,13日は大田ワタスゲの会の皆様と雷電山へ,さらに15日,再び塔ノ岳を往復する。蛇足だが,1月の累計山行回数は10回,累積登攀高度は約8,600メートルであった。
 そんなわけで,私には,ある程度の脚力はあるとは思えるが,果たしてウイルヘルム山へ登れるかどうかは極めて不安である。

■また貯金が減った!
 1月17日。午前中は雨。午後から鎌倉梶原郵便局へ出掛けて,申込書類一式をアルパインツアーに郵送する。これで覚悟が決まった。その足で源氏山公園を抜けて,鎌倉駅前へ出る。駅前の銀行から,「エィ,ヤァ・・」とばかり,貴重な預金から高額の参加費を振り込む。
 「あ~ぁ・・! また貯金が減っちゃった!」
サンデー毎日の我が身には,貯金の目減りが,とても痛い。

■長靴が手に入らない
 出発日が近付く。
 アルパインツアー社から旅行に関する詳細資料が郵送される。精読すると,どうやら大変な泥んこ道を通るために長靴が必要なようである。早速,近くの大型靴店を覗いてみる。長靴などどこにも見当たらない。仕方なく大船まで出て,靴屋をハシゴしてみるが,長靴は見当たらない。雪が降らない湘南地方の靴屋には,長靴など常備していないようである。その日,長靴は諦めた。
 夜,昨年のユングフラウ・メンヒ登頂のときにお世話になったS国際ガイドからメールを頂戴した。Sさんから「吊り道具屋かホームセンターに行って,渓流釣りで履く長靴を買いなさい」というコメントを頂く。
 2月7日,午後から藤沢方面を散策する。県道鎌倉藤沢線沿いにある釣り道具屋を訪れる。なるほど,陳列棚には,沢山の長靴が並んでいる。私はその中で一番安い黄色の長靴を購入する。序でに店内を彷徨いてみる。当然のことながら,山の専門店とはひと味違う商品が沢山並んでいる。これらの商品を見て回るのも結構楽しいものである。

    <リュック・キャリーバック・スタッフバッグと長靴>

■地図が手に入らない
 登山学校で学んだように,出発前にウイルヘルム山のプロフィールマップを作りたいと思う。そこで,鎌倉・藤沢の書店を片っ端から訪れて,ウイルヘルム山が掲載されている地図を探しまわる。どの本屋にもない。PNGの旅行案内書も全くない。
 家に帰ってインターネットで,ウイルヘルム山の地図を探すが,なかなか出てこない。その内に,地図探しが厭になってくる。今回は,早々と地図探しを諦めてしまう。

■持ち物の最終チェック
 2月9日。いよいよ明日出発である。
 ギリギリになって,やっと旅行準備を開始する。例によって持ち物のチェックリストを作って,順番に取り揃えていく。 こんなときに,昨年の海外旅行の記録が役に立つ。
 しかし,いつもながら整理が悪いので,何処に何があるのか分からないものも多く,結局,全部取り揃えるのに夜半まで掛かってしまった。

[携行品チェックリスト]
 車付きバッグ           1個
 スタッフバッグ(ポーター用)   1〃
 リュック(35リットル)       1〃
 防水袋            大小数枚
 シュラフ・マット・シュラフカバー 1式
 ズボン(1着は着て行く)     2着
 CWX              1〃
 下着(1枚は着ていく)
  半袖シャツ           2枚
  長袖シャツ           2〃
  パンツ             3〃
  靴下              3足
 水着               1着
 サンダル             1足
 帽子(防寒用)          1個
  〃(ツバ付き)         1個
 雨具上下             1式
 スパッツ             1足
 高度計付き時計          1個
 ヘッドランプ(替球,予備電池)  1〃
 ストック             1本
 洗面用具(歯ブラシ・ひげ剃等)  1式
  〃  (ちり紙・手拭い等)   1〃
 軽登山靴・長靴      それぞれ1足
 薬品(防虫・日焼止・マスク等)  1式
 手袋               2足
 デジカメ(電池,メディアなど)  2台
 眼鏡(予備)           1個
 サングラス            1〃
 写真(パスポート用と同じもの)  2枚
 現金(円とドル若干,クレジットカード)
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 これだけでも大変な量になる。でも,モンブランやユングフラウへ行ったときに較べれば,重登山靴でなくても良いし,ハーネス,カラビナ,アイゼンも要らないので,まあ荷物が少ないといえよう。
                      (つづく)


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