<マーラー交響曲第9番ジャケット>
丹沢:山猫“ミャ~”との交友録(2);マーラー交響曲第9番
2012年3月1日(木)
<山猫ミー君のこぼれ話>
■Y川さんからの依頼
そんな中,先週,Y川さんから依頼を受けていた『尾根の瓦版』の原稿を作った.
完成した原稿は,PCメールでY川さんにお送りした.
内容は塔ノ岳山頂に巣喰っている尊仏山荘の山猫,花立ミャ~君(このブログではミー君と表記している)のことである.懐かしい方々の写真を原稿に添付した.
ただ,文章の量が多くなるので,ミー君のテレビ出演のことや,“NEKO MON”の記事になって掲載されたことは,割愛してしまった.また,機会があったら,ぜひ,画いてみたいなと思っている.
■ミー君に良く似たネコ
数年前(正確には2007年1月16日,御膳7時41分),渋沢発大倉行2番バスに乗車した私は,7時35分頃,バス停大倉から,塔ノ岳山頂を目指して歩き出した.
歩き出して暫くすると,ミー君に良く似た若いネコが石垣の下をノソノソと歩いている.そこで,すかさずこのネコの写真を撮る.顔つき,毛並み,仕草が,ミー君にとても良く似ているような気がする.ちょっと愛想がないが,なかなか可愛い.私好みのネコである.
「ム,ム,・・・・こいつはミーの子どもに違いないな・・」
と,私は勝手に決めつけている.
残念ながら,その後,このネコを見掛けたことないが,どこかこの近所で元気に過ごしていることと思う.
<大倉でミー君に良く似たネコと対面した>
■ミー君はテレビタレント
3年ほど前に,私のブログの記事が切っ掛けのひとつになったらしいが,アニマルプラネットという番組にミー君が出演した.ミー君は立派なテレビタレントである.
もちろん,私もこのテレビを見たが,平素テレビに余り興味がない私は録画装置を持っていない.そこで,仕方なく,テレビの画面をデジカメで写した.その中の1枚を紹介しよう.
この写真は,尊仏山荘前の案内板の上に乗せられたミー君.多分,自分で乗ったのではなく,演出のためにスタッフに載せられたんだろうと思うが,落ち着かない様子のミー君の表情が面白い.
こころなしか,この前の写真の大倉ネコにそっくりだ.
<2009年12月25日,20:14撮影;アニマルプアネットの番組>
<丹沢ウッズさんとマーラー>
■丹沢ウッズさんからの刺激で・・
さて,今日は,ミー君がよく知っている丹沢ウッズさんのことを取り上げよう.
丹沢ウッズさんは知る人ぞ知る丹沢の超人である.私など,1日に1回,大倉尾根を往復すれば,“今日はもう山登りはたくさんだ”となってしまうが,丹沢ウッズさんは,1日大倉尾根3往復を軽くこなしている.昨年秋にお会いしたときには,1日に大倉尾根を6往復もしたという.私などには想像もできないほど,桁外れのパワーを持つ御仁である.
<2011年10月2日朝の大倉の風景;前方の3人は常連だろうか?>
■丹沢ウッズさんのブログでマーラーに興味を持つ
わたしは,丹沢ウッズさんのブログを時々拝見しに訪れる.大きな写真とともに,たんに山のことだけでなく,世辞諸々のことが画かれているのが面白い.そんな丹沢ウッズさんの記事の中で,マーラーのことが画かれているのを拝見する.
わたしには,音楽のことは全く分からないが,それでもウインナワルツや,シューベルト,ビバルディなどの巨匠の交響曲,管弦楽などのCDを数十枚は持っていて,ときどきは聞いている.ただ,マーラーとなると,もちろん,名前ぐらいは知っているが,これまでの私の感覚では,とても遠い存在であり,マーラーの曲を聴こうという気にもならなかった.
ところが,丹沢ウッズさんのブログを読ませていただいている間に,ちょっと聞いてみようかという気になった.
■マーラー交響曲第9番CDを購入
そこで,先週,丁度,大船まで出向く用事があったときに,大船駅ルミネビルの中にあるCD・ビデオショップに立ち寄って,マーラーの曲を探した.この店には,マーラーの交響曲第1番と第9番,それに歌曲集が数種類置いてあった.
私にはマーラーに関する予備知識は,全くなかったので,価格の一番安い1000円也の下記のCDを購入した.
『マーラー交響曲第9番ニ長調』
ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:クルト・マズア
録音;1994 ニューヨーク(ライブ)[デジタル録音]
家に帰って,早速,このCDを聞くことにする.
オーディオアンプに,このCDをセットして,アンプをONにする.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あれっ!・・・・何も聞こえないぞ・・・おかしいな?」
CDは確かに廻っているが,音が出てこない.変だなと思っていると,実に小さくて微かな音色が流れ出す.
「随分と音が小さいな・・暫く使っていない間にアンプが故障したのかな・・・」
と思いながら聞いている.その内にだんだんと音が大きく鳴り出すが,いかにももの悲しい雰囲気の音楽である.何の予備知識もない私は,だんだんとこの雰囲気に飲み込まれていく.何だか不思議な気分のまま第1楽章が終わる.
引きずり込まれるような気分で,第2,第3楽章に聞き入る.そして第4楽章.何だか不思議な気分を抱いたまま聞いている.その内にだんだんと消えるように小さな音になり,いつ曲が終わったか分からないうちにCDは終わる.
「この曲.一体何だろう・・・?」
この曲について,何の予備知識もないまま,いきなり聞いた私は,何だかもの悲しいような,何かに引きつけられるような,何とも表現しにくい感動を覚える.
その後,私は,このCDを連続して2回も繰り返し聞き入る.
聞き終えたときは,もう外は真っ暗.私は,半日にわたって,この曲に聞き入っていたことになる.
その後,このCDのラベルの裏に,曲の解説文があるのを発見する.この解説文を読んで,私がこの曲を聴きながら何とも言いようがない感動を覚えた理由が分かった.
この解説文によると,この曲には,
「・・死は最早決定的であり,絶望は覆いかくすすべがないとしても,そうした恐怖や絶望の淵から,マーラーの消しがたい『生への信念』もまた披瀝されている・・・」
という.
■パソコンが描き出すマーラー交響曲第9番のイメージ
ちなみにパソコンのメディアプレーヤーで,このCDを再生すると,次のようなイメージが月から次ぎ変と展開する.何となく納得する.
その後も,このCDを何回か聞いている.その度ごとに,この曲を購入する切っ掛けになった丹沢ウッズさんや山猫ミーのことを思い出す.
<マルチメディアプレーヤーでマーラー交響曲第9番を掛けるとこんな模様が現れる>
■ちなみにグランドキャノンでは・・
ちなみにガーシュインの『ラプソディインブルー』を掛けると,ブルーならぬ丸い図形が出てくる.でも,面白い.
<ムム・・このところ体調がどうも・・>
■季節外れの大雪
昨日(2月29日),関東地方に時ならぬ大雪が降った.
そとへ出るのも面倒で,近場から鎌倉中央公園を撮影する.見えているのは桜の木.こんな状態で,後1ヶ月で桜が咲くのかと心配になる.
■やっぱり私も人並みに不調だ
このところ,もろもろの常時があったり,天気が悪かったりもあって,1週間あまり,塔ノ岳詣でから遠退いている.
そんな折,先週末,何となく体調が悪い上に,風邪を引いたかなと思って,近くの病院で診察を受けた.ところが,どうなら,かなり血圧が高くなっているようである.
「・・・やっぱり,血圧が高いと来たか・・」
私は来るべきものが来たような感じで,医師の説明を受ける.
「大分(血圧が)高いな・・・1週間ばかり様子を見ましょう・・・」
ということで,これから1週間,毎日,朝,昼,夜の3回,自宅で血圧を測定しながら様子を見ることになる.
「・・・で,山登りは無理ですか・・?」
「もちろん,無理のないように,普通にしていて構いませんよ・・」
とのこと.したがって,より慎重に注意しながら,従来通り,塔ノ岳詣でを続ける積もりである.それでも,血圧が高いと言われると,多少,気分的にも滅入ってしまう.
■やっぱり年齢相応だ
肝心のことだが,なぜ,血圧が高くなっているのか,今のところ分からない.
「何らかの原因で,血圧が高くなったんでしょう・・・親族で血圧が高い人が居ますか・・・」
と医師に聞かれる.
「確か,母が,晩年,高血圧だったかと思います・・」
私も,今では,母の享年を大分越す年齢になっている.そう考えると,これは余所事では済まされない.心して,これからの生き様は慎重にしなければならない.
また,これまでは常用の薬は全くなしで過ごしてきたが,これからは血圧の薬を常用しなければならないかもしれない.これも,まあ,運命だなと諦めるしかない.でも,本音では,一過性の高血圧であることを望んでる.
とはいえ,これからも無理をせずに大倉尾根往復を続けるつもりである.
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/d706f7e9e73c47041c38537638de05bc
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a5b784c2e8ab4699fba5d5d561b734de
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コメント,有難うございました.
音楽のことは,文字通りオンチの私ですが,たまたま聞いたマーラーに見せられて,実は今日も大船のCD屋に行って,マーラーの別の曲を買おうかと思いましたが,残念ながら,マーラのCDは一枚もなしでした.
とにかく,交響曲第9番は凄いですね.殆ど音楽に縁がない私ごとき人間を,一発で惹き付けるんですから・・・
お陰様で,音楽を聴くという楽しみがひとつ増えました.
どうも有難うございました.
引き続き,当ブログを宜しくお願い申し上げます.
やはり
リスナーとしては
最終到達点に位置するのかも知れません
彼の人生そのものが曲に反映されています
丁度20世紀初頭の時代がこういう色に染まっていたのでしょうか
私はマーラー9が至高のクラシック音楽と決めつけておりますが、
要は好きな音楽を聴くのが一番良いのです
小澤征爾&ボストン響
バーンスタイン&ニューヨークフィル
カラヤン&ウィーンフィル
指揮者たちにとっても至高の曲のようです
盤は関係ありません
特に第四楽章にテーマが色濃く表現されています
ウェブで調べて見て下されば
色々な音楽リスナーの意見が聴けるかと思います