<鍋割山山頂>
丹沢のヒル(神奈川新聞の記事)
2009年4月27日(月)
ここ数日は天気が安定している.私は,急遽,丹沢に出掛けることにした.
何時もの通りに,5時10分に家を出発する.途中の駅で神奈川新聞を買う.新聞を見ながら,電車を乗り継いで渋沢に到着する.
大倉行1番バスに乗車する.ご常連のTさん,カリスマのMさんが乗車している.天気が良いため,月曜日にもかかわらず,沢山の登山客で混雑している.
結局,Mさんと前後して,塔ノ岳に登る.その後,鍋割山を経由して,昼過ぎに大倉まで戻る.このときの記録は,別途,纏めることにして,今回は,たまたま駅で買って読んだ神奈川新聞の記事を取り上げることにしたい.
今日の神奈川新聞には「丹沢のヤマビル」のことが大きく取り上げられている.
以下が,その記事である.
この記事の地図を見ると,ほぼ丹沢全域にヒルが生息しているようである.
<神奈川新聞2009/4/27>
この記事を読んで,丹沢のヒルの深刻さを、再認識させられる.しかし,同時に,何となく実感と違うなという感じがしてならない.
鍋割山から大倉へ下山する途中,同行のMさんと,丹沢のヒルについて雑談をする.
Mさんと私の率直な感想は,二人とも表尾根,塔ノ岳,鍋割山付近では,これまで一度もヒルに出会ったことがない.このことから,ヒル騒ぎは,少々大げさではないかとと感じている.勿論,丹沢の北側には沢山のヒルが居ることは承知している.
「ヒルが居るって,必要以上に騒ぎ立てると,丹沢に来る人が居なくなるよ.風評が怖いな・・・」
とMさんが言う。
Mさんは,これまで1950回以上塔ノ岳に登っている.私も,年間50~60回,塔ノ岳に登っているので,多分,通算500回程度になるだろう.その大半は大倉尾根往復だが,少なからぬ回数は表尾根経由であったり,鍋割山経由である.それでも,ヒルにあった経験は全くない.
私も,丹沢の表側に,ヒルが全く居ないとは言わない.多分,下草が生え茂っていて湿気の多い所には,ヒルが居るだろう.でも,登山道を外さずに歩いている限り,まずヒルに遭遇することはないと断言できる.
ところが,平素,あまり山登りをしていない人が,この記事を読むと,表側、つまり秦野側から登っても,必ずヒルに遭遇するに違いないと思いこんでしまうだろう.その風説が怖い.
同行のMさんの解説によると,大勢の人が固まってノロノロと歩いていると,ヒルの被害に遭う可能性が増えるが,少人数でサッサと歩いている限り,そう滅多にヒルの被害に遭うことはないようである.
丹沢の表側を訪れるときも、応分のヒルに対する警戒はする必要があるかもしれないが,現に何百回も登っても,全くヒルに遭遇していないという事実も、是非,知って貰いたいと思っている.
(おわり)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/e38ab440f8ba75b57a37121c8ae57b00
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