<私たちが宿泊するパークホテルスイス>
ツールドモンブラン(7):シャモニー(2);小川沿いの小径をシャモニーへ
(アルパインツアー)
2011年7月16日(土)~24日(日)
第2日目:2011年7月17日(日) (つづき)
<散策地図>
<雨の河畔>
■川沿いの散策路
大半の方々がバスでシャモニーへ戻る.バス停でバスで帰る人たちを見送った後,散策組の3人は,シャモニーを目指して歩き出す.
まずは,近くの駐車場の奥に設置されている案内図を,見ながら,自分たちが歩こうとしている道を確認する.
とりあえずは,バス通りに沿って西南西の方向に歩き出す.雨は一向に止む気配はなく,シトシトと降り続く.寒暖計がないので正確な気温は分からないが,暑くも寒きもなく,散策には最適な気温である.
バス通りを400メートルほど歩くと,橋に到着する.橋の下には雨を集めた濁流が川幅一杯に轟轟と流れている.地図を見ても川の名前はハッキリしないが,多分,アルブ川(I'Arive Torr.)というのだろう.後で現地ガイドのクリストファに川の名前を聞こう思っていたが結局忘れてしまう(帰国後インターネットで色々調べたが,どうもハッキリしない).
橋の手前,川の左岸沿いに素晴らしい散策路があるのも見つける.これがツアーガイドが言っていた川沿いの道のようである.一応,手持ちの地図で確認して,散策路に入る.
<川沿いの散策路>
■小さななダム
木立に囲まれた閑静な散策路は実に心地よい.砂利道なのがまた何とも言えない.聞こえてくるのは川の水が流れる音と,雨粒の音だけが聞こえてくる.
途中,2~3人の観光客とすれ違っただけで,行き交う人はほとんど居ない.
川沿いの道は南南西に向かって,ほぼ真っ直ぐに続いている.
歩き始めてから,700メートルほどのところで,2車線の舗装道路を横断する.川沿いの散策路はさらに続く.さらに,500メートルほど歩いて,12時22分小さなダムに到着する.そろそろシャモニーの市街地も近いので,ダムに架かる小さな橋を渡って,川の右岸に出る.
<シャモニーに到着>
■シャモニーの市街地に入る
12時19分,シャモニーの中心街にもどる.急に沢山の観光客で賑やかになる.
このまま真っ直ぐホテルへ戻っても,仕方がないので,ついでにシャモニー市内をブラブラしようかと思う.同行の女性は,1人で適当に歩くというので,男性2人だけで,ホテルの近場を暫くの間ウロウロすることにする.
■パカーの像
どことなくアテズッポに歩いていると,一寸した広場に出る.広場には男性の座像が置かれている.山歩きが主目的の私は市街地の観光案内は持っていない.したがって,この立像の男性が誰かは良く分からない.後で,現地ガイドに確かめようと思っていたが,確かめるこをを忘れた.
後で調べると,この人物は,どうやらパカーという人らしい(資料1).間違っていたらゴメンナサイである.
パカーのフルネームはミッシェルパカー.シャモニー生まれの医師.登山家バルマと登頂計画を立てて,1786年8月にモンブラン山に初登頂した人物のようである.
■ソーシュールとバルマの立像
12時44分,どこをどう通ったかは定かではないが,繁華街を何となく通っている内に,ソーシュールとバルマの立像の前に到着する.
ソーシュールは,パカーとバルマがモンブランに初登庁した1786年の翌年,1787年に,召使い1人,バルマを含めたガイド18人でキャラバンを編成,モンブラン登頂と観測を行ったという(資料1).
■サンミシェール教会
12時50分,サンミシェール教会を訪問する.ツアーリーダーから,この教会には山のテーマにした有名なステンドグラスがあると聞いていたので,見学するつもりである.ただそれだけで,この教会の曰く因縁は全く知らない.情けない話である.
散策の途中で,バスで一足早く帰った仲間と,街中で出会う.彼女たちから,
「・・・14時集合で,希望者だけでシャモニーを見物します.ガイドのクリストファが案内して暮れるそうです.」
と言われる.どうせ暇なのだから参加しようかと思っている.
オズオズと教会の扉を開けて中に入る.内部は薄暗いが荘厳で一種独特な雰囲気があって圧倒される.
入口ちかくに,なるほど,素敵なステンドグラスがはめ込まれている.とりあえず1枚だけ掲載しておこう.
■一旦ホテルに戻る
13時25分,一旦,ホテルの自室に戻る.そして,明日の出発の準備を始める.
明日から始まる5日間のトレッキングの中日に,途中のクールメイヨールで宿泊する.この宿泊所に予め着替えなどを先送りしてくれるサービスがある.そこで,クールメイヨールへ先送りする着替えなどを選んで,小さなスタッフバッグに詰め込む作業をしなければならない.特に今しなくても,明日の出発時までにすれば良いのだが,気がかりなので,今のうちに済ませてしまおうと思う.
準備の作業を始めると,瞬く間に時間が過ぎる.
13時50分,同室のF田氏と一緒に,ホテルグラウンドフロアのロビーへ降りる.
(つづく)
[参考資料]
資料1;http://snow-reports.net/essay-mont-blanc.htm
「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1e873fe8853a16ff8462f0f4d3ae1970
「ツールドモンブランの次回の記事」
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/70c456f1eb1528fa614052ea9ac82a7d
目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c
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[編集後記]
2011年8月16日(火) 晴.猛暑
相変わらずの猛暑である.何時までこの猛暑は続くのだろうか.大事を取って,今日の丹沢行は取りやめた.残念だが,安全第一である.
午後,一寸した用事があって藤沢まで出掛ける.用事が済んでから,大船経由で帰宅する.余りに暑いので,途中,大船駅構内のBecker’sに立ち寄って,コーラを注文する.何時もホットかアイスのコーヒーしか注文しないのに,コーラを注文するなんて,とても珍しいことである.
ところが,老いボケなのか,暑さボケなのか分からないが.コーラを持って席に着くまでの間に,頭の中では,何時の間にか,コーラがアイスコーヒーに化けてしまっている.無意識に,コーラの中にミルクを注ぎ込む.そして,考え事をしながら,ミルク入りコーラを一口飲む.
当然,アイスコーヒーの味がすると思って飲んだのに,コーラの味がするのでビックリする.そして,
「ああ・・そうだった.私の注文したのはコーラだった・・!」
バカだな,私は・・・
<コーラを買ったのに・・席に着くときは,もう,アイスコーヒーと勘違い.ミルクを入れてしまった>
ただ,ミルクを入れたコーラの味は,普通のコーラと殆ど同じである.炭酸の刺激味で牛乳の味は消し飛んでいるようである.でも,あえて何が違うかといえば,牛乳を入れることによって,味が少しまろやかになったかな?
余りに馬鹿馬鹿しい間違いなので,記念に,牛乳入りにコーラの写真を撮る.
どうせ馬鹿馬鹿しいことのついでに,今度は,コーラに醤油を数滴垂らして飲んでみようかなと思っている.正直に言えば,コーラに醤油垂らすなんて.私の負け惜しみである.でも,試してみたいな・・・
ところで,台風のように騒がしく我が家に飛来した長女と次女の2家族締めて8名が,昨日に内に,それぞれの家に引き上げた.今朝からは,平常通りに老夫婦2人の生活に戻る.静かな日常も,これまた悪くはないなと思っている.でも,木曜日には,また,孫どもが台風のように飛来する予定である.そして,私は,金曜日から2泊3日で,北アルプスの一般コースを一回りしてこようと思っている.
あれこれあっても,とにかく何とか歩ける内が花だなと思う今日この頃である.
(愚痴おわり)