中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(30);さようならシャモニー

2011年10月25日 04時05分38秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                             <ジュネーブ空港>

    ツールドモンブラン(30);さようならシャモニー
            (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日)

第8日目;2011年7月23日(土)

<ホテルの朝>

■グッスリとよく眠れた
 夜中に雨が降ったらしい.
 滞在8日目ともなると,さすがに時差の影響は全くなくなる.昨夜はグッスリとよく眠ることができた.
 参加以前に,あれほど待ち焦がれていたツールドモンブランの旅も,アツという間に終わってしまい,いよいよ今日は帰国である.
 3時50分に目が覚める.モーニングコールの時間の10分前である.
 荷物の積み残しはないか,機内持込のリュックの中に,液体や刃物を入れていないかを,念入りにチェックする.
 4時53分,荷物一式を持って,1階(正確にはグランドフロアー)のレストランへ向かう.

■ソソクサと朝食
 そのまま朝食を摂る.バイキング形式.
 リンゴ,杏,クロワッサン,オレンジジュース,コーヒーだけのごく軽いメニューで済ませる.

<ホテルの朝食>

■ドッサリとした副食物
 ツアーリーダーのS村さんから,1人1袋ずつ食べ物の差し入れがある.
 大きなビニール袋に,バナナ1本,オレンジ1個,リンゴ1個が,ゴロンと入っている.何となく果物に飢えていたので,この差し入れは大変有り難い.機中での楽しみが増えた感じである.


<スイスのジュネーブ空港へ>

■往路を辿って空港へ
 5時丁度に専用車に乗車する.最初にフランスに入ったときと同じルートを辿ってスイスに向かう.
 それにしても,ぐずついた天気である.ドンヨリとした雲から,絶えず雨が落ちてくる.こんな空模様だし,早朝のせいもあって,何となくけだるい.S村さんが,ときどき,今どこそこを通過していると説明してくれるが,頭に入らない.
 6時41分,ようやくジュネーブ空港に到着する.
 私たち東京組は,ウィーン空港でトランシットして成田空港へ向かう.一方,大阪組は,アムステルダムでトランシットして関西空港に向かう.
 大阪組の出発時間が,東京組より約1時間早いので,早々とジュネーブ空港に到着した次第である.

<ジュネーブ空港に到着>

■簡単な手続き
 早すぎるとはいえ,何もすることがないので,大阪組と一緒に搭乗手続きやセキュリティチェックを済ませて,搭乗待合室に移動する.出国手続きは全くない.ツアーリーダーに伺うと,
 「入国審査はちゃんとやるけれども,出国する人は,どうぞ出てって下さい・・・で審査しなくなりましたよ」
とのこと.搭乗手続をすると,自動的に出国審査も兼ねているようである.
 私たち東京組の搭乗予定時間は,9時30分.まだまだ時間がタップリある.まだ早すぎるので,出発ゲートの案内も掲示されていない.仕方がないので,空港内の店や免税店を片っ端からウインドウショッピングする.
 ユーロの小銭が若干残っているので,孫どもへの土産の積もりで,チョコーレートをいくつか購入する.

<ジュネーブ国際空港の待合室>

<ウィーンへ>

■オーストリア航空OS572便
 9時42分,搭乗開始.私の席は22A.残念ながら窓側.小さい飛行機なので,22番でも一番後ろの席である.私の隣には,随分と太った若い女性が座る.彼女の体重は,多分,私の5割アップぐらいあるだろう.何とも暑苦しい威圧感を感じる.座席は狭く,背もたれを固定されていて,全く倒すことができない.
 ただ,機内のマイクからは軽快なウインナワルツが流れている.久々に聞く懐かしいワルツである.聞いているだけで心が弾んでくる.
 10時03分,私たちを乗せたオーストリア航空OS572便は,ユックリと動き出す.そして,10時14分に離陸する.
 私は,本来,窓側の席は好まない.通路側が良い.でも,今回は窓側.まあ,ジュネーブからウィーンまでの短い距離のフライトだから窓側の席も良しとしよう.でも,折角窓側の席だから,外の景色でも見ようかと思ったが,見えるのはエンジンと主翼の一部だけ.僅かな隙間から青空が見えるだけである.


■機内サービス
 11時頃,機内サービスが始まる.
 キャビンアテンダントから,小さな紙袋を貰う.小さい割にはずっしりと重い.何が入っているんだろうと興味津々である.袋には,AN APPLEと印刷してある.何故か英語である.中を覗くと,やや小粒のリンゴは1個,ゴロンと入っている.ヨーロッパでは,日本のリンゴより小粒のリンゴを丸囓りする習慣があると聞いていたが成る程と合点する.
 私もリンゴを丸かじりする.日本で食べ慣れているリンゴに比較すると,甘みや酸味に欠けるが,サクサクとした歯応えが嬉しい.
 11時04分,飲み物のサービスが始まる.私は熱いコーヒーを所望する.紙コップに注いだだけのコーヒーだが,結構,濃厚な味がする.ベリーグッドである.

<リンゴが配られる>


<熱いコーヒーは有り難い>

■ウィーン国際空港に着陸
 コーヒーを飲み終わるころ,飛行機は着陸態勢に入る.
 リンゴでお腹が一杯になったためか,もうすぐ着陸というときになって,眠くなり始める.もう寝てはダメだと重いながらも,ついついウトウトとする.
 11時27分,私たちを乗せた飛行機は,ウィーン国際空港に着陸する.

<ウィーン空港でディセンバーグ

<ウィーン国際空港でトランシット>

■長い待ち時間

 11時33分に,ウィーン国際空港に到着する.
 11時38分にディセンバーグ.近くの駐車しているバスに乗って,ターミナルビルまで移動する.
 そのままトランシット待合室に移動する.途中で,厳しいセキュリティチェックを受けてからトランシット待合室に入る.
 オーストリア航空ウィーン発東京(成田)行OS51便の搭乗開始まで,まだ1時間以上の待ち時間がある.とはいえ,今更,ショッピングをする気もないので,待合室のベンチに座り込んで,ジッと時間が過ぎるのを待っている.その時間が長いこと,長いこと.いつも動いていないと気が済まない私には,1時間も同じ所に座っているのは実に辛い.
 待合室は旅行客で溢れ返っている.成田行の待合室なので,日本人の乗客も沢山居る.沢山の日本人を見ていると,何となくホッとした気分になる.

<ウィーン国際空港でトランシット>

■漸く搭乗開始
 13時19分,ようやく成田行OS51便の搭乗開始.
 エコノミークラス専門の私たちは,まだまだ待たされる.成田行の私の席は20B,真ん中の席である.最悪.成田行飛行機の機内でもウインナーワルツが流れている.
 搭乗口で,キャビンアテンダントから日本語の新聞を頂戴する.

<けだるい機内>

■ウィーン国際空港を離陸
 13時38分,私たちを乗せた成田行OS51便は,ウィーン国際空港を離陸する.
 飛行機が上空に達すると,機内に眩しい西日が射し込み始める.これから,“ん長~い・・・”フライトに耐えなければならない.
 飛行機が上空に達して,水平飛行に写った頃から,日本語の新聞を読み始める.久々の日本語である.新聞の記事の中に,昨夜,テレビで知ったオスロでの爆発を伝える記事を見つける.どうもテロらしい.物騒な世の中になったものだ.

<オスローでの爆発を伝える日本語の新聞>

■ビーフオアチキン
 14時19分,キャビンアテンダントがスナック菓子を配り始める.飲み物はコーラを貰う.
 15時07分,機内食のサービスが始まる.キャビンアテンダントが.
 「ビーフ おあ チキン?」 
と聞いてくる.
 私は,何故か反射的に,
 「ビーフ プリーズ」
と答える.
 例によって,三角形をベースにした食器が使われている.別に贅沢を言うつもりは毛頭ないが,航空業界の課と競争のためか,機内食の質が随分と落ちてきたような気がする.
 でも,まあ,美味しく頂戴する.

<スナック菓子が配られる>


<機内食>

■東京は,まだ,まだ,遠い
 退屈である.仕方なく,映画を途中から見始めるが,台詞が英語.何のことかサッパリ分からない.
 そうこうしている内にトイレに行きたくなる.真ん中のB席に座っているので,なかなか行きづらい.丁度,C席の人がトイレに立ったので,私もこれ幸いとトイレに行く.結局3人待ち.1人トイレが長い人が居て,随分と待たされる.
 16時09分,モニター画面に切り替えて,今,飛行機がどの辺りを飛んでいるかを調べる.モニターには少し歪んだ地図が映し出される.そして,飛行機がロシアのサントペテルスベルグの上空を飛んでいる.東京成田まで後,8時間10分のフライトである.まだ,まだ,東京は遠い.

<成田まではまだまだ・・・>

■機中泊
 18時28分,時計をウィーン時間から,日本時間に合わせる.ウィーンと日本との間の時差は7時間.したがって,今,日本時間では,第9日目,7月24日,0時28分である.
 こうして,私たちは,機中泊で,ツールドモンブランの旅の9日目(最終日)を迎えようとしている.
                                     (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a46a936ff8cc09c73af9a912b0b99c30
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/6f5ed8aff5f912229ee36c8542f367a7
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c


          ***********************

[編集後記]

2011年10月25日(火)

 昨日は,午後から水彩画の制作を始めようかと思った.でも,何となく気乗りがしないので,1~2時間ばかり,深沢から鎌倉山周辺を一回りしてこようかと思って,家を出た.
 途中,ふと,鎌倉市役所深沢行政センター2階にある図書館に立ち寄った.
 当初は,ほんの30分ばかり,日経新聞やAERAにでも目を通すだけでの積もりだった・・・が,また,例によって,あちこちに並んでいる面白そうな本を眺めている内に,瞬く間に,16時30分を過ぎてしまう.
 「いつも,こうなんだから・・・しょうがないな~ぁ・・・」
 私の心の中に巣喰っているもう一人の私が,聞き慣れた愚痴をいう.
 「宜(むべ)なるかな!・・・おっしゃるとおりですね・・・ハィ」
私は温和しく引き下がるしかない.
 図書館から,シオシオと家路を急ぐ.
 でも,深沢のコンビニに立ち寄って,またもや雑誌の立ち読みである.
 「コンビにて立ち読みなんて,若い人がすることですよ・・・何ですか! 良い年をして・・」
 また,もう一人の私が責め立てる.
 「ハイ,ハイ,・・・悪うございました・・・」
 ・・・で,夕食後,少し眠くなり始めた頃,やっと絵筆を握った次第である.
 今度は,気持ちが一変する.段々と目が冴えてくる.
 「いつまでも起きていてはダメですよ・・早く寝なさい」
 もう一人の私は,私がやることが,いちいち気に入らないようである.
 夜,小諸在住の弟から,11月2日(水)に浅間山へ登ろうというお誘いメールを読む.もちろん,喜んで行くつもりである.こんなことをしているから,何時まで経っても忙しい.でも,これも,私の生まれながら与えられた業(ごう)である.私は何事も成り行きに忠実である.
 そして今朝.
 今,朝,4時.
 今日はどうやら天気が良さそうである.ならば,水彩画も気になるが,まずは丹沢塔ノ岳でも往復してくるか・・・ということで,これから丹沢の紅葉を見に行くつもりである..
                             (愚痴おわり)



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