中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(29);5日目(5);シャモニーの夜;旅の総仕上げ

2011年10月24日 01時50分53秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                           <Le Monchuの店内>

 ツールドモンブラン(29);5日目(5);シャモニーの夜;旅の総仕上げ
            (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日)

第7日目;2011年7月22日(金)(トレッキング5日目)

<シャモニー中心街散策地図>



<楽しい懇親会>

■駅近くの“レモンチュ”へ
 集合時間の19時丁度に,宿泊中のパークホテルロビーに行く.ほぼ同時に,懇親会出席希望者10人が集まる.極めてパンクチュアルなので気分がよい.
 現地ガイドのクリストファさんは,もう居ないのが一寸寂しい.
 ツアーリーダーのS村さんが,駅近くのレストラン,レモンチュ(読み方不正確;Le Monchu)を予約したという.この店は,ナントカ(聞いた途端に忘れた!)というチーズ料理で有名な店だという.
 すぐにホテルを出発する.S村さんの後について,観光客で雑踏する繁華街を,先ほど散策した駅前の方に歩く.
 橋を渡って,川の左岸沿いにほんの少し下ったところにレモンチュがある.先ほどF田さんと一緒に歩いた通りから少し離れたフォーリー通り(Folly)にある.
 早速お店に入る.
 お店の中は結構広い.客席の半分ぐらいは,天井がテント張りの外にある.私たちが案内された席は,テント張りの席に近い屋内にある長大なテーブルである.全員,このテーブルに適当に座る.

<お店の入口>

大きなチーズを溶かしながら・・・
 やがて料理が運ばれてくる.生ハム,ジャガイモ,大きなチーズの塊,それに不思議な形をした炭火入れがテーブルの上に並ぶ.
 炭火入れは3~4人に1台の割合で並べられる.その内の1台が私の座っている席のはす向かいに置かれる.中には真っ赤に焼けた炭火が入っている.その輻射熱が熱いのなんのって・・・・チーズより先に私がとろけてしまいそうである.
 まずは赤ワインで乾杯.私も,今日はフランス最後の夜なので,ほんの少々,ビールのお裾分けに預かる.
 炭火で溶けたチーズをジャガイモに塗って食べる.そして生ハム.平素日本で食べている食事とはほど遠い内容である.このチーズ料理もそれなりに美味しいが,これではたちまちの内にブロイラーなってしまいそう.とにかくハイカロリーである.
 私はトレッキング中に持ち歩いたポン酢を持参している.まだ大分余っているが,どうせ帰りの飛行機の機内には持ち込めない.ならば,ここで全部使ってしまおうと思う.
 当初,チーズの大変なボリュームに驚いたが,食事が進むにつれて,だんだんと削られてやせてくる.やせた分だけ,チーズを炭火に近づける.面白い体験である.
 それにしても,野菜が全くないのには閉口する.

<大きなチーズを炭火で溶かす>


<ざっと,まあ,こんな具合にして,チーズを食べる>



<生ハムとビール>


<ジャガイモがドッサリ>


<まあ,こんな感じの食事だ>

■後日譚
 帰国後,インターネットで調べると,沢山の旅行者が,この店について,感想を寄せている(資料1).日本語に訳すのが面倒なので,原文のまま転載するが,素晴らしいという意見と最悪という意見が相半ばしている.両者の意見を一つずつ紹介することにしよう.
 「こんな店に絶対行くな!」の意見には参った.
 私見では,経験のためにも,一度,この店を訪れることをお薦めしたい.
         ************************************
良いという意見の例;
Visited Chamonix for the first time last Saturday and came across Le Monchu by accident. Very pleasant evening with good food and friendly service.
I was surprised to see this restaurant rated so poorly on Trip Advisor. I would certainly go back!
        **************************************
悪いという意見の例;
DO NOT GO TO LE MONCHU. We got the mixed meat platter that you bbq yourself at the table. The food was average and service worse - (以下略)

<シャモニー最後の夜>

■ホテルへ戻る
 20時30分頃,食事を終える.
 私のポン酢が,まだ少し残っている.これをホテルに持ち帰っても仕方がない.私は,私たちのテーブルをサービスしてくれた若い女性に,
 「・・・これ,日本の醤油をベースにした調味料です.明日,日本に帰りますが,飛行機に持ち込めません.よろしかったら,使ってみて下さい・・・」
と英語で説明して,差し上げる.彼女は,
 「・・へえ,・・珍しい.有り難うございます」
と私に礼を言う.
 街は相変わらず観光客で賑わっている.ウインドウショッピングをしながらブラブラ歩きでホテルへ引き上げる.

■ノルウェーでテロのニュース
 20時40分,自室に戻る.
 何気なく,テレビを点ける.途端に,とんでもないニュースが飛び込んでくる.フランス語の放送なので,詳細は全く分からないが,ノルウェーで大きな爆発事故があったようである.政府関係のビル(?)で爆発テロらしい.
 ノルウェーの首相と思われる男性が,テレビのインタビューに応えているが,もちろん,何を言っているのかサッパリ分からない.ただ,とんでもないテロが起きたことだけは,私にも分かった.
 明日は,いよいよ帰国.明日の早朝4時にモーニングコールがある予定である.
 「・・早く寝なければ・・・」
ということで、21時頃,就寝.
 こうして,5日間にわたるツールドモンブラントレッキングは終わった.

<第7日目(トレッキング5日目)のラップタイム>

 8:03  ペンションブレインエア発(専用車)
 8:47  フォルクラ峠着(8:59歩き始め)
 9:55  山麓の集落の広場(10:04まで休憩)
11:18  標高1815メートル地点(11:26まで休憩)
12:26  バルムのコル着(13:49まで昼食)
13:58  リフト乗り場(13:58リフト乗車)
14:31  トゥール着(14:58専用車で発車)
15:22  シャモニーのパークホテルスイス着

[山行記録]

■専用車・リフトによる移動距離

 シャンペ→フォルグラ峠     12(km)
 パルムのコル→トゥール       3
 トゥール→シャモニー                 9
   (合 計)               24(km)
 ※数値はすべて概算

■水平歩行距離
 フォルクラ峠→パルムのコル     5(km)
   パルムのコル→リフト乗り場        1
       (合 計)                             6(km)
 ※数値はすべて概算
 
■累積登攀高度         815(m)

■累積下降高度                     200(m)

■所要時間
 歩行所要時間
      フォルグラ峠発        8:59
    バルムのコル着          12:26
        (所要時間)     3時間27分(3.45h)
 
 水平歩行速度           5km/3/45h=1.45km/h

■専用車・リフトによる所要時間(待ち時間を含む)
  シャンペ発                           8:03
  フォルクラ峠着                      8:47
    (所要時間)                        43分(0.72h)     
  バルムのコル(流布乗り場)発    13:58
  トウール着                 14:31
    (所要時間)                 33分(0.55h)
  トゥール発                             14:58
  シャモニー着                         15:22
    (所要時間)                          24分(0.40h)
    (所要時間合計)          1時間40分(1.67h)

■総移動距離         24(km)+6(km)=30(km)
   
■総行動時間
   シャンペ発                 8:03
  シャモニー(ホテル)着      15:22
    (総行動時間)      7時間19分(7.32h)

 拘束時間比率     7.19h/24.0h×100=30(%)


[参考資料]

資料1;http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187261-d1237322-Reviews-Le_Monchu-Chamonix_Haute_Savoie_Rhone_Alpes.html
                                       (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a46a936ff8cc09c73af9a912b0b99c30
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4efce7a9a6b8f0673859755e212e3f2f
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c 

     ************************
 
[編集後記]

2011年10月24日(月)

 昨日は,朝方までかなり強い雨が降っていたので,行こうと思っていた丹沢塔ノ岳詣でを中止した.ところが,その後天気が回復した.
 「・・・なんだ,こんなに天気が良くなるんだったら,出掛ければ良かったな・・」
と後悔したが,正に後悔先に立たずである.
 一方,やっとの思いで,とりまとめた五十三次洛遊会の中山道資料を一刻も早く,幹事の方々に郵送したいなと思った私は,午前中の雑務をこなした後,自宅のある丸山から,鎌倉中央公園を抜けて,大船中央郵便局まで,ブラブラ歩きを楽しんだ.件(くだん)の資料を郵便局に託した後は,何とも言えない開放感に浸ることができた.胸の中に重くぶら下がっていた何かが吹っ切れた感じである.
 真っすぐ帰宅してもツマラナイので,大船駅近くのY電機に立ち寄る.そして,デジカメとパソコンの売り場を隅から隅まで見て歩く.折から日曜日とあって,沢山の客が来店している.立ち止まって商品を見ていると,すぐに店員が寄ってきて,
 「何かお探しでしょうか.ご案内致します」
と声を掛ける.
 アンドロイド搭載のネットPCが,小さくて魅力的.価格も手ごろだ.1台入手して使ってみたいなと思うが,WORD,PowerPointなどは,ほぼ閲覧は可能だが,編集はできないとのことなので,私にはアンドロイドは一寸不向きかなと思う.
 夕食後,やたらに眠くなる.そして,20時前に,どうにもならず寝てしまう.
 そして,今朝.
 まだ,深夜2時だというのに,もう目が覚める.今度はどうしても寝ていられないので,遂に起きてしまう.
 「こういうのを年寄り病っていうんだろうな・・」
と苦笑する.
                                             (愚痴おわり)

 



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