中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ツールドモンブラン(31);無事帰国

2011年10月26日 06時02分28秒 | フランス・スイス・イタリア;ツールドモンブラン

                            <旅のしおり>

       ツールドモンブラン(31);無事帰国
          (アルパインツアー)
      2011年7月16日(土)~24日(日)

第9日目;2011年7月24日(日)

<漸く東京(成田)空港へ>

機中泊
 今,飛行機はどの辺りを飛んでいるのだろうか.とにかく,私は,機内で,ツアー最終日の第9日目を迎える.
 外は明るいのか暗いのか良く分からないが,窓のシェードは全部下ろされている.大半の乗客は眠っている.私は,どういう訳か眠れない.ボンヤリと目の前のスクリーンを眺めながら,退屈な時間を過ごす.
 長い間,狭い座席に座っているので,エコノミー症候群が気になる.時々足を動かすが,狭いので思うようにならない.死んでから入る棺桶より狭い席だなと,してはならない連想をする.それにしても,この飛行機は,座席が固定されていて,背面をリクライニングすることもできない.それだけ座席の間隔を詰めて定員を増やしているのだろうか.
 とにかく,このような席での長時間のフライトは辛い.
 3時丁度,スナックとドリンクのサービスがある.引き続き熱いタオルが配られる.私はアップルジュースを貰う.アップルジュースの酸味が,寝不足の私には心地よい刺激を与える.スナックは少々塩気がきつ過ぎるが,退屈なので,結局は全部食べてしまう.
 5時53分,スクリーンに東京成田まで,あと1時間23分という表示が出る.
 「あと,1時間余りか・・・あと少しの辛抱だ・・」
私は,やっと,ホッとした気分になる.

■機内食(朝食)
 機内が何となくざわざわし始める.
 6時02分,朝食である.成田到着まで,もう1時間程度しかない.ギリギリのタイミングの朝食である.
 例によって,三角形の器が使われている.トマト,ハム,ジャガイモなどが入った軽食てある.サッパリしていて手頃である.
 30分ほどで朝食は終わる,キャビンアテンダントが忙しそうに容器を回収する.




<無事帰国>

■成田国際空港に到着

 7時23分,無事,成田空港に着陸する.ジュネーブから,延べ16時間ほどの長い空の旅がようやく終わる.機内が騒がしくなる.
 7時35分,先方の入口近くの方からディセンバーグ開始.乗客の流れに逆らわずに空港内を移動する.
 7時48分,まずは入国審査を済ませる.日本の係員の仕事ぶりは,実にテキパキしていて素早い.パスポートに,帰国のスタンプを押して,
 「はい,ご苦労さん・・」
と言いながら返却する.
 引き続きバゲージクレイムのコーナーに移動する.
 同行者の荷物が次々に出てくる.受け取った方々は,
 「お世話になりました・・・お先に失礼します」
と挨拶して次々に居なくなる.いわゆる流れ解散である.
 ところが,私が預け入れた荷物は,何時まで経っても出てこない.ついに,コンベアーの廻りには,殆ど人が居なくなる.
 コンベアの上には,受取人が現れない荷物だけが何回も,何回も,回っている.

 「ムム・・・これはおかしいぞ・・・さては,私の荷物は行方不明になったかな・・」
 最後まで残っていてくれたツアーリーダーのS村さんに,どうしようかと相談しかけたときに,選りに選って,私の荷物が,一番最後に出てくる.
 貴重品はすべて機内持込のリュックの中に入れていたので,預け入れた荷物の中には,無くなっても大して困るものは入っていないが,それでも無事に出てきたので良かった.
 「ヤレ,ヤレ・・・脅かさないでくれ~ィ・・」
 私は,S村さんに,
 「お世話になりました・・」
と挨拶して,お別れする.

■シニア割引でバスに乗車
 逆時差のために,身体がだるくて眠い.
 まだ午前中だが,空港内は旅行者で混雑している.
 大船まで,JRを利用しようかと思ったが,1時間近く時間がある.その間,ボンヤリしているのも時間が勿体ないので,YCATまで,リムジンバスを利用することに決める.JRを利用した方が,所要時間は早いかも知れないが,とにかく待っているのがイヤなのである.
 チケット売場の係員が,
 「65歳以上のシニアの方は,優待券があります.パスポートを見せて下さい」
という.YCATまでの割引運賃は2000円である.幾ら安くなったのかは分からないが,安いに越したことはない.
 8時41分,成田空港第1ターミナルからリムジンバスに乗車,
 バスの座席は,飛行機の座席に比べるとユッタリしていて,座り心地も良い.リクライニングもできる.途中の道路も,ほとんど渋滞はなく,9時59分にYCATに到着する.YCATから,階段を下りて,地下通路を横切る.そして,JR横浜駅に向かう.やたらに暑くて,色々な音が聞こえてきて,辺りが喧噪である.


■無事帰宅
 横浜駅で,重い荷物を引きずりながら,横須賀線の電車に乗車する.電車は座れないので立ったまま.10時34分,大船駅に到着する.
 大船駅から自宅まで,本当は路線バスに乗車するのが一番便利だ.でも,大きな荷物を持ってバスに乗るもの気が引けるので,湘南モノレールの電車に乗る.ところが,この湘南モノレールの電車は,海水浴客で,大変混雑している.
 
11時頃,無事帰宅.やれ,やれ,やっと旅が終わった.
 まずは,風呂を沸かして,日本式の湯船に浸かる.やっぱり,使い慣れた自分の家の風呂が一番良い.
 今度は逆時差があって,身体がだるい.何もする気になれず.そのまま一寸昼寝.ちょっと横になったつもりが,そのまま寝込んでしまい,目が覚めたら,もう,20時を廻っている.
 「それにしても,ムシムシと暑いな・・・」
                                           (つづく)

「ツールドモンブラン」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4efce7a9a6b8f0673859755e212e3f2f
「ツールドモンブラン」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5c3fca94e390ff030282bc4648a49e17
「ツールドモンブラン」の目次
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/4a4c5fb759853b8b140c4d3944095d8c

       ***************************

[編集後記]

2011年10月26日(水)

 昨日(10月25日),久々に丹沢塔ノ岳を往復した.
 10月も下旬だというのに,本州北にある前線に南風が吹き上げてきたので,関東地方の各地で夏日になるほど,季節外れの高温に惑わされた.
 でも,塔ノ岳の紅葉を堪能することができたので,大満足の1日であった.実は昨日の内に,塔ノ岳登頂記を纏めてしまおうと思っていたが,なんとなくぐずぐずしている内に眠くなり,20時前に就寝.随分よく寝たなと思って起きたのが22時30分頃.その後,何回も,何回も夜中に目が覚める.そして,浅い眠りの間に,サラリーマン時代の夢をいくつも見る.それもろくな夢ではない.
 そうこうしている内に,何時もの起床時間になる.
 前線が南に下がったためか,今度は冷たい北風が吹いている.寒いのですぐには起床する気になれない.30分ばかりグズグスしてから,やっと起き上がる.
 6時頃,東の空が明るくなる.2階の窓から見える範囲では雲一つ無い好天気である.
 風の音が窓越しに聞こえてくる.
 「・・今日も,多分,午後から,どこかへ散歩に出掛けるんだろうな・・・」
とサンデー毎日氏である私は思っている.
 こうして,また平凡な1日を迎えることになる.
                              (愚痴おわり)



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