熊野古道:大雲取越・小雲取越縦走(3)
(湘南カラビナ隊)
2007年3月30日(金)~4月1日(日)
第1日目 3月30日(金) (つづき)
<今夜の宿泊旅館「美滝山荘」に到着>
■紀伊勝浦の美味しそうな弁当
紀瀬本線の南紀3号に乗車した私達は,13時42分に紀伊勝浦駅に到着する。跨線橋の上にある駅舎の改札口を出る。広い幅の階段を降りると,随分と狭く感じる駅前広場に出る。階段の向こう側にはアーケード街があるようである。入口には「黒あめの那智黒」と書いた看板が横断幕のように取り付けられている。
<紀伊勝浦駅前のアーケード街入口>
私達は,これから14時11分発の大門坂行きバスに乗車する予定である。発車時間まで,まだ,大分時間があるので,駅前広場に面して並んでいるお店を見て回る。最初に眼に付いたのが駅弁屋である。中年の女性店員が,今にも欠伸をしてしまいそうな暇な顔を伸ばして留守番をしている。この女性の顔とショーウインドウの中の弁当を交互に見比べながら,弁当の品定めをしてみる。数種類の弁当が並んでいるが,どれもボリュームタップリで,私が新横浜で購入したシュウマイ弁当の箱よりも2~3割ほど大きい箱を使っている。それに,どの弁当も800円前後で如何にも安い。残念ながら昼食を済ませてしまったので,試食するわけにはいかないが,今度,紀伊勝浦を訪れるチャンスがあったら,是非,ここの駅弁を味わってみたいと思う。
■大問坂を登る
バスは観光客で満席になる。紀伊勝浦駅前を定刻に発車したバスは,14時31分に大門坂バス停に到着する。20分ほどの乗車時間である。すぐに歩き出す。大門坂の入口には,高さ3メートルほどの大きな石柱が立っている。その石柱に白い大きな字で「大門坂」と彫り込まれている。すぐに杉の木立の中に造られた長い石段道になる。私達は,周囲の風物を味わいながら,ユックリとしたペースで,石段を登り続ける。
14時36分,鏡石を見学する。握り拳のような形をした高さ1メートル,直径2メートルほどの石である。石の上には「鏡石 祈り石です」と書いた立て看板が建っている。
<鏡石>
続いて進行方向左手に,古い1階建の家が参道に面して建っている。ここは貸衣装屋のようである。中を覗くと沢山の和服がぶら下げてある。ここで気に入った和服があったら,それを借りて昔の巡礼姿に変身して,この古道を歩いてみるという嗜好のようである。
<貸衣装屋の店先>
■見事な大門杉
さらに登り続ける。14時39分に,実に大きな大門杉が2本並んでいるところに到着する。根本の直径は,1.5メートルほどもあるだろうか。とにかくその見事さに圧倒されてしまう。2本の杉の間を通り抜ける。
<見事な大門杉>
そして,14時42分に多福王子,さらに,14時53分に十一文関所跡を通過する。私達の前後には何人かの観光客が歩いている。
杉林の切れ目から,木立の上に那智の滝の上半分が見えはじめる。思わず足を止めて,滝の写真を撮る。そして,15時丁度に大門跡に到着する。ここで,一旦,階段坂が終わり,一寸した広場になっている。広場の周りには何本かの桜が満開になっている。数人の中年女性が,私達とは反対に,階段坂を下ろうとしている。その内の1人が,
「また登り返すんでしょう・・・私はここで待っている・・」
と情けないことを言っている。
<多福王子>
■美滝山荘に到着
広場の先の凄く急な階段を登る。すると,広い自動車道に飛び出る。この自動車道は,熊野那智大社の山裾をトラバースしているようである。道路の両側には,旅館,飲食店,お土産屋が立ち並んでいる。沢山の観光客が思い思いに散策している。観光バスで乗り付けた団体客も沢山居るようである。
15時05分,私達は街のほぼ中央にある今日の宿泊旅館,美滝山荘に到着する。
私達はチェックインを済ませた後,熊野那智神社や那智の滝の見物に出掛ける予定である。
<美滝山荘の正面玄関>
(つづく)
(湘南カラビナ隊)
2007年3月30日(金)~4月1日(日)
第1日目 3月30日(金) (つづき)
<今夜の宿泊旅館「美滝山荘」に到着>
■紀伊勝浦の美味しそうな弁当
紀瀬本線の南紀3号に乗車した私達は,13時42分に紀伊勝浦駅に到着する。跨線橋の上にある駅舎の改札口を出る。広い幅の階段を降りると,随分と狭く感じる駅前広場に出る。階段の向こう側にはアーケード街があるようである。入口には「黒あめの那智黒」と書いた看板が横断幕のように取り付けられている。
<紀伊勝浦駅前のアーケード街入口>
私達は,これから14時11分発の大門坂行きバスに乗車する予定である。発車時間まで,まだ,大分時間があるので,駅前広場に面して並んでいるお店を見て回る。最初に眼に付いたのが駅弁屋である。中年の女性店員が,今にも欠伸をしてしまいそうな暇な顔を伸ばして留守番をしている。この女性の顔とショーウインドウの中の弁当を交互に見比べながら,弁当の品定めをしてみる。数種類の弁当が並んでいるが,どれもボリュームタップリで,私が新横浜で購入したシュウマイ弁当の箱よりも2~3割ほど大きい箱を使っている。それに,どの弁当も800円前後で如何にも安い。残念ながら昼食を済ませてしまったので,試食するわけにはいかないが,今度,紀伊勝浦を訪れるチャンスがあったら,是非,ここの駅弁を味わってみたいと思う。
■大問坂を登る
バスは観光客で満席になる。紀伊勝浦駅前を定刻に発車したバスは,14時31分に大門坂バス停に到着する。20分ほどの乗車時間である。すぐに歩き出す。大門坂の入口には,高さ3メートルほどの大きな石柱が立っている。その石柱に白い大きな字で「大門坂」と彫り込まれている。すぐに杉の木立の中に造られた長い石段道になる。私達は,周囲の風物を味わいながら,ユックリとしたペースで,石段を登り続ける。
14時36分,鏡石を見学する。握り拳のような形をした高さ1メートル,直径2メートルほどの石である。石の上には「鏡石 祈り石です」と書いた立て看板が建っている。
<鏡石>
続いて進行方向左手に,古い1階建の家が参道に面して建っている。ここは貸衣装屋のようである。中を覗くと沢山の和服がぶら下げてある。ここで気に入った和服があったら,それを借りて昔の巡礼姿に変身して,この古道を歩いてみるという嗜好のようである。
<貸衣装屋の店先>
■見事な大門杉
さらに登り続ける。14時39分に,実に大きな大門杉が2本並んでいるところに到着する。根本の直径は,1.5メートルほどもあるだろうか。とにかくその見事さに圧倒されてしまう。2本の杉の間を通り抜ける。
<見事な大門杉>
そして,14時42分に多福王子,さらに,14時53分に十一文関所跡を通過する。私達の前後には何人かの観光客が歩いている。
杉林の切れ目から,木立の上に那智の滝の上半分が見えはじめる。思わず足を止めて,滝の写真を撮る。そして,15時丁度に大門跡に到着する。ここで,一旦,階段坂が終わり,一寸した広場になっている。広場の周りには何本かの桜が満開になっている。数人の中年女性が,私達とは反対に,階段坂を下ろうとしている。その内の1人が,
「また登り返すんでしょう・・・私はここで待っている・・」
と情けないことを言っている。
<多福王子>
■美滝山荘に到着
広場の先の凄く急な階段を登る。すると,広い自動車道に飛び出る。この自動車道は,熊野那智大社の山裾をトラバースしているようである。道路の両側には,旅館,飲食店,お土産屋が立ち並んでいる。沢山の観光客が思い思いに散策している。観光バスで乗り付けた団体客も沢山居るようである。
15時05分,私達は街のほぼ中央にある今日の宿泊旅館,美滝山荘に到着する。
私達はチェックインを済ませた後,熊野那智神社や那智の滝の見物に出掛ける予定である。
<美滝山荘の正面玄関>
(つづく)