<堀山の尾根付近の紅葉>
秋と冬が同居する丹沢塔ノ岳(第57回目)
(単独山行)
2008年12月3日(水)
■暗い内に出発は厳しい
5時10分に家を出る.真っ暗で寒い.こんな寒いときに家を出るには,いくら物好きの私でも,少々勇気が要る.真っ暗な道を最寄り駅まで急ぐ.
今日の塔ノ岳山行は,実に1週間ぶりのことである.1週間も間を空けてしまうと,果たして登山力が減退していないかが気になる.それに今日の自分の体調にも不安がある.
何時ものコースで,予定通り,渋沢発大倉行の2番バスに乗車する.今日の二番バスには,何時もより幾分多い20人ほどの登山客が乗車している.ざっと見回すと.ご常連のローギャー氏も乗車している.
天気は上々.途中の電車の中からも,須縄のまで雪で真っ白に化粧した富士山が良く見えていた.今日は,多分,素晴らしい展望を堪能できるだろうと期待が高まる.
■最初は努めてゆっくりペースで
今日は,今年になって,57回目の塔ノ岳詣でである.この銚子だと,年内に60回程度,塔ノ岳に登ることになる.ご常連に比較すれば,まだまだ回数が少ないが,それでも,まあ,年間,60回になれば,準ご常連程度の認識は持って貰えるのではないかと勝手に思う.
バスは7時28分に大倉に到着する.腹の調子が今ひとつシックリしないので,暫くトイレで過ごす.そのため,何時もより少し遅く,7時40分に歩き出す.
今日の気温は,この時期にしては,やや高めである.
前回(11月26日),少々寒かったので,体を温めるために,歩き出しでピッチを上げた.その結果,2時間16分で,塔ノ岳山頂まで到達したものの,花立山荘付近で,かなり失速気味になってしまった.そして,帰宅後も,応分の疲労感が残った.
前回の反省を踏まえて,今日は,歩き出しを,極めてユックリなペースにすることに決める.
<山麓の紅葉(8:03頃)>
■ご常連のローギャー氏
7時58分に観音茶屋を通過する.終始,ゆっくりペースで歩いてきたが,ここまでの所要時間は,18分.急ぎ足で歩いたときと比較しても,所要時間の違いは分からない.つまり,1分以内の差である.
私より2~3分早く歩きだしたローギヤーのUさんに追いつく.
「では,何時ものように,花立山荘あたりまでは先に行かせて貰います・・・」
「どうぞ,どうぞ・・・私は定速で参ります」
という慣用句まかいの会話を交わして,追い越させて貰う.
ここから先,暫くの間,私の前後には全く登山者が居ない.孤独な一人旅が続く.
8時13分に見晴茶屋を通過する.ゆっくりペースで登ってきたので,見晴茶屋から一本松までの登り坂も何となく登ってしまう.ただ,この辺りの紅葉は,今が見頃,ついつい足を止めて,何枚もの写真を撮る.
四十八瀬川の谷間に,明るい日射しが射し込んでいる.三ノ塔,烏尾山の尾根が美しい.
<紅葉坂の紅葉(8:18頃)>
■駒止茶屋で丁度1時間
駒止茶屋直前の坂道も,何ということもなく,楽な気持で登る.そして,8時40分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから,丁度1時間である.今日はゆっくりペースで歩いたにもかかわらず,それが返って幸いして,急坂でも登攀速度が,それほど落ちなかったのが,1時間で登れた原因だろうと推察する.
すぐに,待望の堀山の尾根に出る.快調に飛ばしたいが,ここから見る富士山の眺めが最高である.特に今日は靄もなく,スッキリと見えている.富士山は裾野まで真っ白な雪に覆われている.雲一つない快晴の空に,クッキリと聳えている.もう,これは写真を撮るしかない.私は登攀記録はさておいて,ここで何枚もの写真を撮る.
<枯れ木の間から三ノ塔が見える(8:45頃)>
■ご常連のご夫婦
8時56分に堀山ノ家を通過する.オーバーペースにならないように気を遣いながら,露岩帯を登り始める.そのとき,突如,物音とともに,上からご常連のYさんが飛びだすように下山してくる.
やがて階段道に差し掛かる.前方には,今にも止まりそうな速度で登っている夫婦がいる.狭い階段道で,追い越すのは気が引けるし,危ないので,少し間を置いたまま,後からゆっくり付いていく.
その内に,このご夫婦が,後に私が居ることに気が付き,
「・・お先にどうぞ・・・」
と道を譲ってくれる.
このお二人の名前は知らないが,尊仏山荘のご常連である.
「あれ・・何回かお会いしましたね・・」
とお互いに挨拶を交わす.
<堀山の尾根からの富士山(8:46頃)>
■ご常連のTさん
9時10分,萱場平を通過する.地面は少し濡れているが,まだ泥んこにはなっていない.ここで定点観測の写真を撮る.ついこの間まで,青々としていた雑草は,すっかり枯れてしまった.平坦な道は直ぐに終わって,階段道になる.やがて露岩帯に入る.その間,多分,1番バスで来られたと思われる登山客を何人か追い越す.
花立山荘前の階段に差し掛かる.もうすぐ花立山荘に到着する所で,ご常連の俊足Tさんと会う.
「・・・今日は銚子が出なかったです.尊仏山荘に入った途端に,ラジオの時報が『ピ~ン・・』って鳴りましたよ・・」
<今日の萱場平(9:10頃)>
■ご常連,三角髭のTさん
9時31分,花立山荘を通過する.富士山が相変わらず綺麗に見えているので,山荘前の広場から,性懲りもなく,富士山の写真を数枚撮る.
やがて,花立場に到着する.そのとき,上から三角鼻髭を蓄えたご常連のTさんが降りてくる.
「やあ~,暫くでしたね・・・」
とお互いに挨拶する.
「この所,三ノ塔にばかり登っていたので,塔ノ岳は久々です・・」
とTさんがいう.
「三ノ塔ですか.それも良いですね・・・私も久々に三ノ塔を廻ってみようかな・・」
と答える.
「でも,三ノ塔の道は,もの凄く泥んこで歩きにくいですよ.バカ尾根の方がずっと良いですね・・」
「そうですか」
「そういえば,貴方の噂,聞いていますよ.鎌倉に住んでいるflower-hillさんが頑張っているって・・・」
誠に光栄なことである.
今日の花立場からの眺望は,最高である.南から箱根駒ヶ岳,神山,金時山,奥に越前岳,そして真っ白な富士山,南アルプス,蛭ヶ岳,八ヶ岳,塔ノ岳山頂,三ノ塔,大山・・360度のパノラマが見える.もうこの辺りの景色はスッカリ冬.花立山荘から上には,沢山の霜柱が残っている.
当然,ここでも沢山の写真を撮り続ける.
<花立場からの富士山と南アルプス(9:38頃)>
■塔ノ岳山頂
少々道草をしたが,9時43分に金冷シを通過する.ここから先の階段道も,何となく体力に余裕を持ったまま登り続ける.そして,9時56分に塔ノ岳山頂に到着する.
山頂では,10名ほどの登山客が休憩を取っている.意外に人数が多い.風もなく,それ程寒くもないので,とても気持がよい.
相変わらず素晴らしい眺望である.ここでも沢山の写真を撮りまくる.
<塔ノ岳山頂から見た富士山>
<塔ノ岳山頂から見た南アルプス>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.先客が1人居る.
小屋番が居ない.その内に出てくるだろうと多寡を括り,席に着く.山荘の温度計によると,今日の山頂の気温は+3.4℃.意外に暖かい.
暫くすると,小屋番のOさんが,ニンジンを抱えて,ノッソリと顔を出す.黙っていても300円也のお茶が出てくる.小屋番がOさんだと営業部長もノンビリとしている.奥の部屋から,ノソノソと出てきて,バケツに顔を突っ込んで水をペチャペチャと飲んでから.尻尾を真っ直ぐに上げる.仕草が可愛いので,写真を撮る.
「今日の2番バスは,(登山客は)何人ぐらい乗っていましたか?」と定番の質問を受ける.
その内に,中年女性2人と,男性1人が入ってくる.女性の1人が仙台に住んでいるという.仙台といえば,flower-hillが学生時代を過ごした青春の思い出のが詰まった所である.思わず会話に引き込まれる.
「じゃあ・・・TH大のご出身ですか? 仙台って良い所でしょう・・」
「良い所ですよ.卒業しても離れたくなかったんですが,東京にしか就職口が無くって・・」
その内に,男性が長野県上田出身で,現在,多摩ニュータウンに住んでいると分かる.私も上田にある高校を卒業しているし,鎌倉に引っ越す前は,多摩市に住んでいた.偶然とはいえ,会話が盛り上がる.
<今日の営業部長>
■のんびり時間を掛けて下山
10時23分に,尊仏山荘を出て,下山を開始する.
今日は三角髭のTさんに会えたのは嬉しかったが,そういえば,チャンピョン,カメラマン氏,ヤマカガシ氏にも会えなかった.それが一寸残念である.
金冷シの手前で,登りで追い越させて頂いたご常連の夫婦とすれ違う.
「おや,もう下山ですか.昼食は食べましたか・・」
と私に話しかける.
下りは,バスの時間に合わせて,ノンビリ.結局,下りの所要時間は2時間19分.登りよりも,下りの方が,長い時間が掛かったという珍しい結果になった.
帰宅後も,全く疲労感なし.
<花立山荘付近から見下ろす秦野市(10:40頃)>
<大倉付近の紅葉(12:37頃)>
[ラップタイム]
7:40 大倉歩き出し
7:44 登山口
7:52 丹沢ベース
7:58 観音茶屋
8:03 分岐
8:11 雑事場ノ平
8:13 見晴茶屋
8:28 一本松
8:40 駒止茶屋
8:49 堀山
8:56 堀山ノ家
9:10 戸沢分岐
9:12 萱場平
9:31 花立山荘
9:43 金冷シ
9:56 塔ノ岳山頂 着
===================================
10:23 塔ノ岳 発(+3.4℃)
10:35 金冷シ
10:55 花立山荘
11:09 萱場平
11:11 戸沢分岐
11:25 堀山ノ家
11:33 堀山
11:45 駒止茶屋
11:55 一本松
12:08 見晴茶屋
12:10 雑事場ノ平
12:20 分岐
12:23 観音茶屋
12:30 丹沢ベース
12:36 登山口
12:42 大倉 着
[山行記録]
■登攀・下降高度 1201m
■水平移動距離 7.0km(片道)
■登攀所要時間
大倉発 7:40
塔ノ岳山頂着 9:56
(所要時間) 2時間16分(2.27h)
登攀速度
1,201m/2.27h=529.1m/h
■下降所要時間
塔ノ岳山頂発 10:23
大倉着 12:42
(所要時間) 2時間19分(2.32h)
下降速度
1,201m/2.32h=517.6m/h
(つづき)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/853802f85a412c9ad8a930417dcd675f
「丹沢の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/444fee4405ce2d84c69e06a9ff39f7e3
秋と冬が同居する丹沢塔ノ岳(第57回目)
(単独山行)
2008年12月3日(水)
■暗い内に出発は厳しい
5時10分に家を出る.真っ暗で寒い.こんな寒いときに家を出るには,いくら物好きの私でも,少々勇気が要る.真っ暗な道を最寄り駅まで急ぐ.
今日の塔ノ岳山行は,実に1週間ぶりのことである.1週間も間を空けてしまうと,果たして登山力が減退していないかが気になる.それに今日の自分の体調にも不安がある.
何時ものコースで,予定通り,渋沢発大倉行の2番バスに乗車する.今日の二番バスには,何時もより幾分多い20人ほどの登山客が乗車している.ざっと見回すと.ご常連のローギャー氏も乗車している.
天気は上々.途中の電車の中からも,須縄のまで雪で真っ白に化粧した富士山が良く見えていた.今日は,多分,素晴らしい展望を堪能できるだろうと期待が高まる.
■最初は努めてゆっくりペースで
今日は,今年になって,57回目の塔ノ岳詣でである.この銚子だと,年内に60回程度,塔ノ岳に登ることになる.ご常連に比較すれば,まだまだ回数が少ないが,それでも,まあ,年間,60回になれば,準ご常連程度の認識は持って貰えるのではないかと勝手に思う.
バスは7時28分に大倉に到着する.腹の調子が今ひとつシックリしないので,暫くトイレで過ごす.そのため,何時もより少し遅く,7時40分に歩き出す.
今日の気温は,この時期にしては,やや高めである.
前回(11月26日),少々寒かったので,体を温めるために,歩き出しでピッチを上げた.その結果,2時間16分で,塔ノ岳山頂まで到達したものの,花立山荘付近で,かなり失速気味になってしまった.そして,帰宅後も,応分の疲労感が残った.
前回の反省を踏まえて,今日は,歩き出しを,極めてユックリなペースにすることに決める.
<山麓の紅葉(8:03頃)>
■ご常連のローギャー氏
7時58分に観音茶屋を通過する.終始,ゆっくりペースで歩いてきたが,ここまでの所要時間は,18分.急ぎ足で歩いたときと比較しても,所要時間の違いは分からない.つまり,1分以内の差である.
私より2~3分早く歩きだしたローギヤーのUさんに追いつく.
「では,何時ものように,花立山荘あたりまでは先に行かせて貰います・・・」
「どうぞ,どうぞ・・・私は定速で参ります」
という慣用句まかいの会話を交わして,追い越させて貰う.
ここから先,暫くの間,私の前後には全く登山者が居ない.孤独な一人旅が続く.
8時13分に見晴茶屋を通過する.ゆっくりペースで登ってきたので,見晴茶屋から一本松までの登り坂も何となく登ってしまう.ただ,この辺りの紅葉は,今が見頃,ついつい足を止めて,何枚もの写真を撮る.
四十八瀬川の谷間に,明るい日射しが射し込んでいる.三ノ塔,烏尾山の尾根が美しい.
<紅葉坂の紅葉(8:18頃)>
■駒止茶屋で丁度1時間
駒止茶屋直前の坂道も,何ということもなく,楽な気持で登る.そして,8時40分に駒止茶屋を通過する.歩き出してから,丁度1時間である.今日はゆっくりペースで歩いたにもかかわらず,それが返って幸いして,急坂でも登攀速度が,それほど落ちなかったのが,1時間で登れた原因だろうと推察する.
すぐに,待望の堀山の尾根に出る.快調に飛ばしたいが,ここから見る富士山の眺めが最高である.特に今日は靄もなく,スッキリと見えている.富士山は裾野まで真っ白な雪に覆われている.雲一つない快晴の空に,クッキリと聳えている.もう,これは写真を撮るしかない.私は登攀記録はさておいて,ここで何枚もの写真を撮る.
<枯れ木の間から三ノ塔が見える(8:45頃)>
■ご常連のご夫婦
8時56分に堀山ノ家を通過する.オーバーペースにならないように気を遣いながら,露岩帯を登り始める.そのとき,突如,物音とともに,上からご常連のYさんが飛びだすように下山してくる.
やがて階段道に差し掛かる.前方には,今にも止まりそうな速度で登っている夫婦がいる.狭い階段道で,追い越すのは気が引けるし,危ないので,少し間を置いたまま,後からゆっくり付いていく.
その内に,このご夫婦が,後に私が居ることに気が付き,
「・・お先にどうぞ・・・」
と道を譲ってくれる.
このお二人の名前は知らないが,尊仏山荘のご常連である.
「あれ・・何回かお会いしましたね・・」
とお互いに挨拶を交わす.
<堀山の尾根からの富士山(8:46頃)>
■ご常連のTさん
9時10分,萱場平を通過する.地面は少し濡れているが,まだ泥んこにはなっていない.ここで定点観測の写真を撮る.ついこの間まで,青々としていた雑草は,すっかり枯れてしまった.平坦な道は直ぐに終わって,階段道になる.やがて露岩帯に入る.その間,多分,1番バスで来られたと思われる登山客を何人か追い越す.
花立山荘前の階段に差し掛かる.もうすぐ花立山荘に到着する所で,ご常連の俊足Tさんと会う.
「・・・今日は銚子が出なかったです.尊仏山荘に入った途端に,ラジオの時報が『ピ~ン・・』って鳴りましたよ・・」
<今日の萱場平(9:10頃)>
■ご常連,三角髭のTさん
9時31分,花立山荘を通過する.富士山が相変わらず綺麗に見えているので,山荘前の広場から,性懲りもなく,富士山の写真を数枚撮る.
やがて,花立場に到着する.そのとき,上から三角鼻髭を蓄えたご常連のTさんが降りてくる.
「やあ~,暫くでしたね・・・」
とお互いに挨拶する.
「この所,三ノ塔にばかり登っていたので,塔ノ岳は久々です・・」
とTさんがいう.
「三ノ塔ですか.それも良いですね・・・私も久々に三ノ塔を廻ってみようかな・・」
と答える.
「でも,三ノ塔の道は,もの凄く泥んこで歩きにくいですよ.バカ尾根の方がずっと良いですね・・」
「そうですか」
「そういえば,貴方の噂,聞いていますよ.鎌倉に住んでいるflower-hillさんが頑張っているって・・・」
誠に光栄なことである.
今日の花立場からの眺望は,最高である.南から箱根駒ヶ岳,神山,金時山,奥に越前岳,そして真っ白な富士山,南アルプス,蛭ヶ岳,八ヶ岳,塔ノ岳山頂,三ノ塔,大山・・360度のパノラマが見える.もうこの辺りの景色はスッカリ冬.花立山荘から上には,沢山の霜柱が残っている.
当然,ここでも沢山の写真を撮り続ける.
<花立場からの富士山と南アルプス(9:38頃)>
■塔ノ岳山頂
少々道草をしたが,9時43分に金冷シを通過する.ここから先の階段道も,何となく体力に余裕を持ったまま登り続ける.そして,9時56分に塔ノ岳山頂に到着する.
山頂では,10名ほどの登山客が休憩を取っている.意外に人数が多い.風もなく,それ程寒くもないので,とても気持がよい.
相変わらず素晴らしい眺望である.ここでも沢山の写真を撮りまくる.
<塔ノ岳山頂から見た富士山>
<塔ノ岳山頂から見た南アルプス>
■尊仏山荘
尊仏山荘に入る.先客が1人居る.
小屋番が居ない.その内に出てくるだろうと多寡を括り,席に着く.山荘の温度計によると,今日の山頂の気温は+3.4℃.意外に暖かい.
暫くすると,小屋番のOさんが,ニンジンを抱えて,ノッソリと顔を出す.黙っていても300円也のお茶が出てくる.小屋番がOさんだと営業部長もノンビリとしている.奥の部屋から,ノソノソと出てきて,バケツに顔を突っ込んで水をペチャペチャと飲んでから.尻尾を真っ直ぐに上げる.仕草が可愛いので,写真を撮る.
「今日の2番バスは,(登山客は)何人ぐらい乗っていましたか?」と定番の質問を受ける.
その内に,中年女性2人と,男性1人が入ってくる.女性の1人が仙台に住んでいるという.仙台といえば,flower-hillが学生時代を過ごした青春の思い出のが詰まった所である.思わず会話に引き込まれる.
「じゃあ・・・TH大のご出身ですか? 仙台って良い所でしょう・・」
「良い所ですよ.卒業しても離れたくなかったんですが,東京にしか就職口が無くって・・」
その内に,男性が長野県上田出身で,現在,多摩ニュータウンに住んでいると分かる.私も上田にある高校を卒業しているし,鎌倉に引っ越す前は,多摩市に住んでいた.偶然とはいえ,会話が盛り上がる.
<今日の営業部長>
■のんびり時間を掛けて下山
10時23分に,尊仏山荘を出て,下山を開始する.
今日は三角髭のTさんに会えたのは嬉しかったが,そういえば,チャンピョン,カメラマン氏,ヤマカガシ氏にも会えなかった.それが一寸残念である.
金冷シの手前で,登りで追い越させて頂いたご常連の夫婦とすれ違う.
「おや,もう下山ですか.昼食は食べましたか・・」
と私に話しかける.
下りは,バスの時間に合わせて,ノンビリ.結局,下りの所要時間は2時間19分.登りよりも,下りの方が,長い時間が掛かったという珍しい結果になった.
帰宅後も,全く疲労感なし.
<花立山荘付近から見下ろす秦野市(10:40頃)>
<大倉付近の紅葉(12:37頃)>
[ラップタイム]
7:40 大倉歩き出し
7:44 登山口
7:52 丹沢ベース
7:58 観音茶屋
8:03 分岐
8:11 雑事場ノ平
8:13 見晴茶屋
8:28 一本松
8:40 駒止茶屋
8:49 堀山
8:56 堀山ノ家
9:10 戸沢分岐
9:12 萱場平
9:31 花立山荘
9:43 金冷シ
9:56 塔ノ岳山頂 着
===================================
10:23 塔ノ岳 発(+3.4℃)
10:35 金冷シ
10:55 花立山荘
11:09 萱場平
11:11 戸沢分岐
11:25 堀山ノ家
11:33 堀山
11:45 駒止茶屋
11:55 一本松
12:08 見晴茶屋
12:10 雑事場ノ平
12:20 分岐
12:23 観音茶屋
12:30 丹沢ベース
12:36 登山口
12:42 大倉 着
[山行記録]
■登攀・下降高度 1201m
■水平移動距離 7.0km(片道)
■登攀所要時間
大倉発 7:40
塔ノ岳山頂着 9:56
(所要時間) 2時間16分(2.27h)
登攀速度
1,201m/2.27h=529.1m/h
■下降所要時間
塔ノ岳山頂発 10:23
大倉着 12:42
(所要時間) 2時間19分(2.32h)
下降速度
1,201m/2.32h=517.6m/h
(つづき)
「丹沢の山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/853802f85a412c9ad8a930417dcd675f
「丹沢の山旅」の次回の記事
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