<杓子平からの眺望>
やっぱり北アルプスはいいな:弓折岳・笠ヶ岳縦走(9)
(白馬館北アルプス総合案内所)
2009年8月22日(土)~24日(月)
第3日目 2009年8月24日(月) (つづき)
<きつくて辛い笠新道>
■ものすごい下り坂だ
抜戸岳方面と笠新道の分岐で一休みした私たちは,6時50分,いよいよ笠新道の下り坂を目指して歩き出す.見晴らしの良い稜線伝いの下山道が続くが,足元に注意を集中して下るので,景色を楽しむ余裕は全くない.ただ,ただ,足元を注視し,馴れないストックを使って,一歩一歩下る.たちまちの内に精神的緊張から来る疲労が貯まり出す.下りながら,
「どうも,私は下りが苦手だな・・もう一度,登山学校へ入学して,一から勉強し直した方が良いのかな・・」
などと考えながら,下り続ける.でも,実際には,こんなことを考えているから,危ないのである.何も考えずに,ひたすら自分の足元だけに注意して下山すべきである.ただ,「何も考えずに,あることに注視する」のは,凡人にはなかなか難しいことだと,平素の塔ノ岳往復で何時も感じているところである.
暫く進むと,登山道はさらに急な下り坂になる.大きな石が累々,クネクネと重なる登山道を,冷や汗をかきながら下り続ける.
「一体,この急な下り坂,いつまで続くんだろう・・・いい加減にしてくれ」
と私は心の中で叫び続ける.叫んだところで,坂道が短くなるものでもないのに・・・
■素晴らしい風景を眺めながら休憩
7時27分,標高2510メートル地点で休憩となる.ホツとしながら,周囲の景色を見回す.
いつの間にか雲が消えて,上空には抜けるような青空が眩しく輝いている.威風堂々の笠ヶ岳が空高く聳えている.谷間の向こうには,大きな山並みが見えている.木曽の御嶽山だろうか.何処の山か,私には良く分からない.
登山道の山側に座り込んで,名残の笠ヶ岳を時間の許す限り見上げている.
<笠ヶ岳が高い位置に見えるようになる>
■登りの登山者とすれ違いながら・・
7時33分,今日3度目の休憩を終えて,再び急坂を下り始める.
この年になって,転倒して怪我をしたら,一巻の終わりである.仮に怪我が全治しても,リハビリは覚束ないだろう.ならば,慎重に下るに限る.
幸いなことに,先頭のリーダーが,かなりゆっくりとした速度で下山してくれるので大助かりである.
これでもか,これでもか,という位に,石ころだらけの急坂が,どこまでも続く.とにかく足元に注意をするだけで精一杯で,とても風景を写真に収める余裕はない.ただ,ただ,前の人に付いていくだけである.
ときどき,笠新道を登ってくる登山者とすれ違う.登りの登山者の過半数は若い人たちである.アベックも結構多い.テントを担いだ人もかなりいる.同行者の誰かが,
「・・こんな急坂を登るなんて真っ平,下りで良かったな・・」
と述懐する.
私は,内心で,
「こんな急坂を下るのは,二度と願い下げ・・登る方が余程良いな・・」
と本心から思ったが,そんなことを言ったら,気分的の面倒になるので,黙っている.
<杓子平で写真タイム>
■杓子平で写真タイム
無我夢中で急坂を下っている内に,7時49分,杓子平(標高2450m)に到着する.登山道は,ここから稜線を離れて,笠新道登山口まで,左俣谷右岸を一気に下る.したがって,稜線上から笠ヶ岳が見えるのは,ここ杓子平が最後になる.
リーダーのKさんが,
「・・・ここは,笠ヶ岳が見える最後の地点です・・・休憩ではありませんが,一寸だけ写真タイムを取ります.どうぞ写真を撮って下さい.」
と粋な計らいをしてくれる.
<杓子平から見た笠ヶ岳>
■左俣谷右岸へ渡る
ほんの数分の写真タイムだけで,稜線を越えて,左俣谷右岸側に出る.今度は勾配が緩やかで心地よいトラバース道になる.
目の前には,今まで眺めていた谷間とは反対側の谷間からの風景が広がっている.遠くには大きな山並みが見えている.多分有名な山だとは思うが,どこの山か良く分からない.
心地よいトラバース道が続いたかと思うと,またやたらに急な下り坂になる.何回となく急な下り坂と緩やかな下り坂が交互にやってくる.こうなると,とても,とても写真など撮っている余裕はない.ただひたすら転倒しないように気を付けながら下り続ける.
<左俣谷右岸のトラバース道>
■黙々と,ただ黙々と下り続ける
8時24分,標高2315メートル付近で,5分間休憩.そして,まだまだ続く石ころだらけの急な下り坂.無我夢中で下り続ける.
9時32分,標高1955メートル地点で,今日,5回目の休憩.休憩時間5分間.さらに,同じような急坂を下り続ける.標高が下がるにつれて,登山道の両側の森林の緑が一層深くなり始める.
10時13分,標高1715メートル地点で,6回目の休憩.ガイドのKさんが,
「この先,まだ,まだ,下りが続くので,気を抜かないようにお願いします」
とみんなに注意する.同じような悪路が,何時までも何時までも続く.私は,ロボットのようになって,何も考えずに(正確には考えるのも嫌になって),黙々と下り続ける.
10時45分,標高1520メートル地点で,7回目の休憩を取る.皆,それなりに疲れているらしくて,言葉少なである.10時50分,また黙々と歩き出す.
<笠新道登山口>
■やっと笠新道登山口
正直なところ,私はまだまだ当分急な下り坂が続くと思い込んでいた.
ところが,7回目の休憩を終えて歩き出してから,ほんの数分しか経たないのに,林の間を通して,眼下に笠新道登山口に広場が見え出す.現金なもので,途端に元気が湧き出てくる.
石段のような最後の登山道を下って,11時丁度に笠新道登山口(標高1415m)に,飛び出るようにして到着する.
ガイドのKさんが,一人ひとりに,
「ご苦労様でした・・」
と言いながら握手をする.
私も,登山口に到着した途端に,緊張がときほぐれ,何とも言いようもない喜びに浸る.達成感というのだろうか.それとも満足感.とにかくホッとする.
<笠新道登山口に到着:画面左下が湧き水>
■冷たい湧き水
登山口脇に冷たい湧き水がある.
一同交替で,まずは,冷たい水を一杯飲む.旨い.実に旨い水である.
私はキャメルバッグに残っている水を全部捨てて,冷たい湧き水を入れる.そして,また,湧き水を飲む.美味しい.これまでの疲れが一気に取れてしまう.
■楽しい昼食
Kさんが,全員を集めて,挨拶をする.
「・・皆さん,ご苦労様でした.予定通り無事に下山することができました.十分に時間がありますので,ここでゆっくり昼食を摂ってください.11時半頃,ここを出発,新穂高温泉まで林道歩きです・・」
天気が良いので,直射日光が暑い.一同,三々五々,日陰に腰を下ろす.そして,笠ヶ岳山荘の弁当を開く.中には大きな葉っぱに包まれた五目飯と卵焼きなどのおかずが入っている.この葉っぱに包まれた五目飯は,多分,この地方の郷土料理なのだろうが,浅学の私には何という名前の料理家分からない.とにかく,なかなか凝った弁当である.
弁当は美味しいが,とにかく量が多すぎて食べきれない.半分ほど食べたところで止める.帰りの列車の中ででも食べようかと思う.
<笠ヶ岳山荘のお弁当>
<新穂高温泉>
■Kさんに心配を掛けていた
11時24分に笠新道登山口を出発する.ここから新穂高温泉までは,林道歩きである.つい2日前には,この道を逆に辿って,ワサビ平を経由して鏡平小屋まで歩いたばかりである.今は,恙なく旅路を終えて,同じ道を下っている.感無量である.自然と足取りが軽くなる.
Kさんが,
「私より先に歩かないでください・・」
とはやる私たちを牽制する.ご尤もである.
さすがに男性諸氏は足が強い.ガイドと横一線になって,かなりの速度で歩き続ける.気が付くと後ろから来る女性群と100メートルほど間が空いてしまう.Kさんが私に話しかける.
「・・最初,FHさんの年齢を見て『この人,大丈夫かな』と心配しましたよ.でも,驚きましたよ.一番足が丈夫ですね・・」
「そう言われると光栄です.実は高校同窓生から『お前はモンスターだ』と良く言われます.高校同窓生で,現役で登山を続けている人は,私の知っている限りでは,居なくなりました・・」
「本当に貴方はモンスターですよ・・いや,驚きましたよ・・私も貴方の年になって,果たして山へ登れるかどうか自信がないですよ」
私は大変光栄に思うが,こそばゆくて,穴があったら入りたくなる.
私がこの年になっても,まあ,まあ人並みに登山を楽しめるのは,日頃の塔ノ岳詣での賜にちがいない.“塔ノ岳さまさま”である.
道すがら,何人もの軽装の観光客とすれ違う.この人達,何処へ行くんだろう.この辺りに,これといって観光施設もなさそうなのに・・
<笠新道登山口を出発>
■新穂高温泉バスターミナル
12時11分,無事に新穂高温泉バスターミナルに到着する.ここは,さすがに観光拠点である.沢山の観光客や登山客で賑わっている.
私たちは,ここからアルピコの専用バスに乗って,奥飛騨温泉郷に向かう予定である.一刻も早く,奥飛騨温泉で入浴して,3日間の臭い汗を流し,着替えを済ませたい.
ところが,私たちが予定より早く下山したので,まだ専用バスが来ていない.
暫くの間,このバスターミナルで暇つぶしをすることになる.
<新穂高温泉バスターミナルに到着>
(つづく)
「北アルプスの山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8c964e746dc460bd27703f66e6b3fdc5
「北アルプスの山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/933bf12d92f35f58fb39ef717eb4db4a
やっぱり北アルプスはいいな:弓折岳・笠ヶ岳縦走(9)
(白馬館北アルプス総合案内所)
2009年8月22日(土)~24日(月)
第3日目 2009年8月24日(月) (つづき)
<きつくて辛い笠新道>
■ものすごい下り坂だ
抜戸岳方面と笠新道の分岐で一休みした私たちは,6時50分,いよいよ笠新道の下り坂を目指して歩き出す.見晴らしの良い稜線伝いの下山道が続くが,足元に注意を集中して下るので,景色を楽しむ余裕は全くない.ただ,ただ,足元を注視し,馴れないストックを使って,一歩一歩下る.たちまちの内に精神的緊張から来る疲労が貯まり出す.下りながら,
「どうも,私は下りが苦手だな・・もう一度,登山学校へ入学して,一から勉強し直した方が良いのかな・・」
などと考えながら,下り続ける.でも,実際には,こんなことを考えているから,危ないのである.何も考えずに,ひたすら自分の足元だけに注意して下山すべきである.ただ,「何も考えずに,あることに注視する」のは,凡人にはなかなか難しいことだと,平素の塔ノ岳往復で何時も感じているところである.
暫く進むと,登山道はさらに急な下り坂になる.大きな石が累々,クネクネと重なる登山道を,冷や汗をかきながら下り続ける.
「一体,この急な下り坂,いつまで続くんだろう・・・いい加減にしてくれ」
と私は心の中で叫び続ける.叫んだところで,坂道が短くなるものでもないのに・・・
■素晴らしい風景を眺めながら休憩
7時27分,標高2510メートル地点で休憩となる.ホツとしながら,周囲の景色を見回す.
いつの間にか雲が消えて,上空には抜けるような青空が眩しく輝いている.威風堂々の笠ヶ岳が空高く聳えている.谷間の向こうには,大きな山並みが見えている.木曽の御嶽山だろうか.何処の山か,私には良く分からない.
登山道の山側に座り込んで,名残の笠ヶ岳を時間の許す限り見上げている.
<笠ヶ岳が高い位置に見えるようになる>
■登りの登山者とすれ違いながら・・
7時33分,今日3度目の休憩を終えて,再び急坂を下り始める.
この年になって,転倒して怪我をしたら,一巻の終わりである.仮に怪我が全治しても,リハビリは覚束ないだろう.ならば,慎重に下るに限る.
幸いなことに,先頭のリーダーが,かなりゆっくりとした速度で下山してくれるので大助かりである.
これでもか,これでもか,という位に,石ころだらけの急坂が,どこまでも続く.とにかく足元に注意をするだけで精一杯で,とても風景を写真に収める余裕はない.ただ,ただ,前の人に付いていくだけである.
ときどき,笠新道を登ってくる登山者とすれ違う.登りの登山者の過半数は若い人たちである.アベックも結構多い.テントを担いだ人もかなりいる.同行者の誰かが,
「・・こんな急坂を登るなんて真っ平,下りで良かったな・・」
と述懐する.
私は,内心で,
「こんな急坂を下るのは,二度と願い下げ・・登る方が余程良いな・・」
と本心から思ったが,そんなことを言ったら,気分的の面倒になるので,黙っている.
<杓子平で写真タイム>
■杓子平で写真タイム
無我夢中で急坂を下っている内に,7時49分,杓子平(標高2450m)に到着する.登山道は,ここから稜線を離れて,笠新道登山口まで,左俣谷右岸を一気に下る.したがって,稜線上から笠ヶ岳が見えるのは,ここ杓子平が最後になる.
リーダーのKさんが,
「・・・ここは,笠ヶ岳が見える最後の地点です・・・休憩ではありませんが,一寸だけ写真タイムを取ります.どうぞ写真を撮って下さい.」
と粋な計らいをしてくれる.
<杓子平から見た笠ヶ岳>
■左俣谷右岸へ渡る
ほんの数分の写真タイムだけで,稜線を越えて,左俣谷右岸側に出る.今度は勾配が緩やかで心地よいトラバース道になる.
目の前には,今まで眺めていた谷間とは反対側の谷間からの風景が広がっている.遠くには大きな山並みが見えている.多分有名な山だとは思うが,どこの山か良く分からない.
心地よいトラバース道が続いたかと思うと,またやたらに急な下り坂になる.何回となく急な下り坂と緩やかな下り坂が交互にやってくる.こうなると,とても,とても写真など撮っている余裕はない.ただひたすら転倒しないように気を付けながら下り続ける.
<左俣谷右岸のトラバース道>
■黙々と,ただ黙々と下り続ける
8時24分,標高2315メートル付近で,5分間休憩.そして,まだまだ続く石ころだらけの急な下り坂.無我夢中で下り続ける.
9時32分,標高1955メートル地点で,今日,5回目の休憩.休憩時間5分間.さらに,同じような急坂を下り続ける.標高が下がるにつれて,登山道の両側の森林の緑が一層深くなり始める.
10時13分,標高1715メートル地点で,6回目の休憩.ガイドのKさんが,
「この先,まだ,まだ,下りが続くので,気を抜かないようにお願いします」
とみんなに注意する.同じような悪路が,何時までも何時までも続く.私は,ロボットのようになって,何も考えずに(正確には考えるのも嫌になって),黙々と下り続ける.
10時45分,標高1520メートル地点で,7回目の休憩を取る.皆,それなりに疲れているらしくて,言葉少なである.10時50分,また黙々と歩き出す.
<笠新道登山口>
■やっと笠新道登山口
正直なところ,私はまだまだ当分急な下り坂が続くと思い込んでいた.
ところが,7回目の休憩を終えて歩き出してから,ほんの数分しか経たないのに,林の間を通して,眼下に笠新道登山口に広場が見え出す.現金なもので,途端に元気が湧き出てくる.
石段のような最後の登山道を下って,11時丁度に笠新道登山口(標高1415m)に,飛び出るようにして到着する.
ガイドのKさんが,一人ひとりに,
「ご苦労様でした・・」
と言いながら握手をする.
私も,登山口に到着した途端に,緊張がときほぐれ,何とも言いようもない喜びに浸る.達成感というのだろうか.それとも満足感.とにかくホッとする.
<笠新道登山口に到着:画面左下が湧き水>
■冷たい湧き水
登山口脇に冷たい湧き水がある.
一同交替で,まずは,冷たい水を一杯飲む.旨い.実に旨い水である.
私はキャメルバッグに残っている水を全部捨てて,冷たい湧き水を入れる.そして,また,湧き水を飲む.美味しい.これまでの疲れが一気に取れてしまう.
■楽しい昼食
Kさんが,全員を集めて,挨拶をする.
「・・皆さん,ご苦労様でした.予定通り無事に下山することができました.十分に時間がありますので,ここでゆっくり昼食を摂ってください.11時半頃,ここを出発,新穂高温泉まで林道歩きです・・」
天気が良いので,直射日光が暑い.一同,三々五々,日陰に腰を下ろす.そして,笠ヶ岳山荘の弁当を開く.中には大きな葉っぱに包まれた五目飯と卵焼きなどのおかずが入っている.この葉っぱに包まれた五目飯は,多分,この地方の郷土料理なのだろうが,浅学の私には何という名前の料理家分からない.とにかく,なかなか凝った弁当である.
弁当は美味しいが,とにかく量が多すぎて食べきれない.半分ほど食べたところで止める.帰りの列車の中ででも食べようかと思う.
<笠ヶ岳山荘のお弁当>
<新穂高温泉>
■Kさんに心配を掛けていた
11時24分に笠新道登山口を出発する.ここから新穂高温泉までは,林道歩きである.つい2日前には,この道を逆に辿って,ワサビ平を経由して鏡平小屋まで歩いたばかりである.今は,恙なく旅路を終えて,同じ道を下っている.感無量である.自然と足取りが軽くなる.
Kさんが,
「私より先に歩かないでください・・」
とはやる私たちを牽制する.ご尤もである.
さすがに男性諸氏は足が強い.ガイドと横一線になって,かなりの速度で歩き続ける.気が付くと後ろから来る女性群と100メートルほど間が空いてしまう.Kさんが私に話しかける.
「・・最初,FHさんの年齢を見て『この人,大丈夫かな』と心配しましたよ.でも,驚きましたよ.一番足が丈夫ですね・・」
「そう言われると光栄です.実は高校同窓生から『お前はモンスターだ』と良く言われます.高校同窓生で,現役で登山を続けている人は,私の知っている限りでは,居なくなりました・・」
「本当に貴方はモンスターですよ・・いや,驚きましたよ・・私も貴方の年になって,果たして山へ登れるかどうか自信がないですよ」
私は大変光栄に思うが,こそばゆくて,穴があったら入りたくなる.
私がこの年になっても,まあ,まあ人並みに登山を楽しめるのは,日頃の塔ノ岳詣での賜にちがいない.“塔ノ岳さまさま”である.
道すがら,何人もの軽装の観光客とすれ違う.この人達,何処へ行くんだろう.この辺りに,これといって観光施設もなさそうなのに・・
<笠新道登山口を出発>
■新穂高温泉バスターミナル
12時11分,無事に新穂高温泉バスターミナルに到着する.ここは,さすがに観光拠点である.沢山の観光客や登山客で賑わっている.
私たちは,ここからアルピコの専用バスに乗って,奥飛騨温泉郷に向かう予定である.一刻も早く,奥飛騨温泉で入浴して,3日間の臭い汗を流し,着替えを済ませたい.
ところが,私たちが予定より早く下山したので,まだ専用バスが来ていない.
暫くの間,このバスターミナルで暇つぶしをすることになる.
<新穂高温泉バスターミナルに到着>
(つづく)
「北アルプスの山旅」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/8c964e746dc460bd27703f66e6b3fdc5
「北アルプスの山旅」の次回の記事
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