中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
最初に左下の“カテゴリー”を選んで,クリックして下さい.

閑話休題:地形図を上手に活用する工夫

2008年02月18日 04時42分30秒 | 趣味三昧:登山事始め

       閑話休題:地形図を上手に活用する工夫

<いろいろ工夫してみるが・・・>

■地図を携行する

 山旅スクールで,登山に関係する沢山の技術や知識を教えて頂いたが,その一つに地形図の活用がある。山行中に自分の位置を確認するには,地形図とコンパスの携行が必須の条件になる。携行するといっても,地形図やコンパスをリュックの中に入れてしまったら,携行する意味がなくなる。山行中,要所,要所で地形図とコンパスを直ぐに取り出せるようにしておかなければならない。これが案外厄介である。
 私も地形図のコピーを折り畳んで,ズボンのポケットに仕舞い込み,必要に応じて取りだすようにしていたこともあるが,コピーが直ぐにボロボロになってしまうし,万一,雨が降るとたちまちの内に使えなくなってしまう。

■100円ショップのビニールケース
 そこで,100円ショップでA4の大きさで軟質ビニールの紙入れを購入し,その中に地図のコピーを入れるようにした。こうするとある程度防水が利いているので,多少の雨でも,問題なく地図を開くことができるが,大きすぎてポケットに入らなくなる。仕方なく,ビニールケースを折り畳んで,リュックの腰ひもに挟み込むが,ツルツルと滑るので,直ぐに落下してしまう。そこで,ビニールケースの両側に小さな孔を開けて,そこに細い紐を通して,首からぶら下げるようにした。ところが,地図を正置するためにグルグル回していると,紐が交差して自分の首を絞めるようになり,どうも具合が悪い。

■コンパスの利用
 コンパスの両目的は,地図の正置,山座同定,位置確認などさまざまだが,実際にコンパスを使うのは,地図の正置が殆どである。そこで,登山用のコンパスを,ビニールケースに付けた紐に括り付けて使ってみるが,紐が交差してやっぱり使いづらい。
 そこで,今度はコンパス自体をビニールケースの中に入れてしまうことにした。まずビニールケースに地図のコピーを入れる。その上に,コンパスを乗せるようにして入れる。その際,コンパスの目盛りがどちらを向いているかは,全く気にせずに方位磁石の箒卯だけを見るようにする。これで地図の正置は十分にできる。
 ところが,移動中に,コンパスがビニールケースの中で,ガタガタと動いたり,ケースから飛びだしたりするので,これもまた始末が悪い。それにやたらに紐が多くて,グシャグシャとしていて,気分が悪い。

<こんな工夫をした>

■100円磁石の活用
 そこで私は,こんな工夫をした。
 まず,100円ショップで,安物の磁石を購入する。これを両面接着テープで,ビニールケースの片隅に貼り付ける(最初,ケースの内側に貼り付けてみたが両面接着テープは不透明なので,磁針が見えなくなる)。
 その際,文字盤の「北」をどちらに向けて貼るかは考えなくても良いが,一応水平偏角を約7度にして,ビニールケースの縁が真北を指すようにしてある。

                  <軟質ビニールケースの利用>
             ※磁石を片隅に貼り付ける
             ※適当な長さの紐の先にカラビナを付ける
             ※反対側にも短い紐を付けてクリップを取り付ける
 

■紐を付ける
 ビニールケース磁石側の上片隅に小さな孔を開けて,適当な長さの紐を通す。その先に同じく100円ショップで購入したカラビナを付ける。
 ビニールケースの反対側にも短い紐を付けて,小さなクリップを付ける。
 持ち運ぶときは,貼り付けた磁石が内側になるように三つ折りにする。
 カラビナはリュックの背負い紐の適当な部分に装着する。これでビニールケースを落とす心配はなくなる。
 地図を仕舞うときは,三つ折りにしたビニールケースを,リュック左側の腰ひもに挟み込む。ただ挟み込んだだけでは,すぐに滑り落ちるので,リュックの背負い紐にクリップでシッカリと固定する。
 勿論,使うときは,クリップを開いて背負い紐から外す。万一,地図が手許から滑り落ちても,カラビナ付きの紐があるので,落としてしまうことはない。

               <磁石を内側にして三つ折りにする>

■地図の用意
 予め磁北線を記入した地形図とプロフィールマップをコピーする。予備を含めて2~3枚コピーしておくことが望ましい。地図とプロフィールマップを並べてA3の大きさにすると,コピー代が節約できる。
 このコピーを二つ折りにすると,ちょうどA4の大きさになる。これをビニールケースに入れる。当然のことながら,磁石を貼り付けた側に地形図のコピーが入るようにする。なお,行動中により広い地域を見回す必要があるかもしれないので,地形図の原本は必ずリュックの中に入れておく。
 なお,行動範囲が広くて,ビニールケースの大きさには治まらない場合が多いが,そんなときは,何枚にも分けてコピーを取って,途中で差し替える。

■プロフィールマップの作成
 カシミールなどのソフトウエアを使うと,簡単にプロフィールマップを作ることができるが,これでは地形が頭に入らない。そこで,flower-hillは,25000分の1の地形図を使って,必ず自分の手でプロフィールマップを作るようにしている。これがまた楽しい。
 プロフィールマップを作っている過程で,まだ行ったことのないところでも,山の形や登山道の様子がある程度分かるようになる。実際に歩き始めてから,自分が地形図を見ながら想像していた地形と,どのように異なっているかを確かめるのが,とても楽しい。したがって,カシミールで得られるプロフィールマップは,手作りのプロフィールマップの確認だけの目的に使っている。

         <地形図とプロフィールマップを1組にしてコピーすると便利>
        ※プロフィールマップの片隅に地形概念図を書き込む
        ※エスケープルートがあれば,書き入れておく

■結構便利である
 この頃,以上のような工夫をしたビニールケースを使っているが,結構便利である。勿論,登山用品専門店に行って,専用のマップケースを購入するのがベストだと思うが,100円ショップの品物で十分用が足りることも事実である。
 ただし,雨がひどいときは,このビニールケースでは防水が不十分なので使えないが,少々の雨ならば,入り口付近が少し濡れるだけで大丈夫。どうせコピーなので,多少濡れても,どうということはない。あまりにひどく濡れてしまったら,予備のコピーに入れ替える。
 余談だが,以前,1センチ角の青色の線が入っている登山専用のビニールケースを購入したことがあるが,青色の升目がチラチラして,私にはとても使いづらかった。
                         (おわり)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。