<旅行社からモニター用に配られたリュック>
登山事始め:山ヒルとデジカメと腕時計
2010年8月12日(木)
■ついつい記事が長くなるが言い足りない
このブログでは,1回に投稿できる記事の容量が10,000文字以内(英字換算)という制限がある.10,000文字/回も投稿できるならば十分ではないかと言われそうだが,実は,毎回,文章をこの制限以内に収めるのに,私は四苦八苦している.
私は決して口ではオシャベリではないが,文章を書くとなると途端に饒舌になってしまう.
私が社会人生活をスタートしたのは,もうとっくに潰れてしまった某貿易商社だった.会社は潰れたが,この会社に就職して得をしたことが二つある.
その第1は,曲がりなりにも商業英語(俗にコレポン)の初歩を教わったことである.これは,後々,海外で英語によるプレゼンテーションや論文書きに随分と役に立った.第2は,入社早々に,1~2週間ほど,就業時間後に,英文タイプ学校に通わせて貰ったことである.若い内に英文タイプが使えるようになったのは物怪(もっけ)の幸いだった.後々になって,コンピュータ時代を迎えても,キーボードにアレルギーのない私は,極すんなりと,コンピュータが使えるようになった・・・といっても,もっぱらローマ字入力だが.
幸いなことに,現在でも10本指を使ってコンピュータに入力すると,筆記するよりも,ずっと速く文章を書くことができる.
まあ,そんな訳で・・・毎日,ブログ記事を書いていると,ついつい文章が長くなり,瞬く間に10,000文字の限界を超えてしまう.挙げ句の果て,ここはどうも書き足りないなということが,毎日のように積み重なる.
・・・で,やっと本題に入るが,今回は山にまつわる言い足りないことを幾つか取り上げることにしたい.まず初めに取り上げたいのが「丹沢のヒル」である.
■丹沢のヒル
(注)2012年8月6日(月)
最近,「山ヒル」で検索して,この記事に辿り着かれる方が増えておりますので,少々,追記しておきます.
実は,ここ1~2年の間に,大倉尾根にも随分と山ヒルが増えているようです.特に登山口から観音茶屋を経由して雑事場ノ平付近までのジメジメした所や,道幅が狭くて掘れているとこに山ヒルが多いようです.
これまで,勿論,山ヒルが居るという噂はありましたが,平素お付き合いしている常連の皆様から,山ヒルの被害に遭ったという話はほとんど聞かなかったのですが,最近は時々山ヒルに会ったという話を聞くようになりました.油断できません.
ただ,一本松辺りから塔ノ岳までの間で山ヒルに会ったという話は,私の知る限り,まだ聞いたことはありません.
私の場合,週に1~2回,大倉尾根を往復していますが,バス停大倉の水道に備え付けてあるタワシで山ヒルを見ただけで,幸いにも登山中に山ヒルに遭ったことはありません.
私見ですが,次の項目を守れば,まず,山ヒルの被害に遭うことはないと思います.
1.登山道の真ん中を歩く(石が敷き詰められている歩きにくい場所でも,石の上を歩く)
2.登山道脇の草むらに入らない.
3.登山道脇の草むらで休憩しない.
4.雑事場ノ平を過ぎるまでは,登山道では立ち止まらない.
休憩は広い場所にあるベンチで取る.
ただし駒止茶屋までのベンチでは,ベンチに山ヒルが居ないかよく確かめる.
沢山の登山者の中には,山ヒルに血を吸って下さいとばかりに,草むらでどっかりと腰を下ろしている方が居られますが,これではわざわざ山ヒルの餌になっているようなものです.
私は,毎日,朝一番に自分のブログを開く.そして,どんな検索ワードを使って,私のブログにアクセスしたかを見ている.すると,四季の移り変わり,催し物.話題などによって,検索ワードが変化する.いくつかの検索ワードが何時の間にか消えたかと思うと,新しい検索ワードが登場する.
ところが,消長が激しい検索ワードの中で,常に使われている検索ワードがいくつかある.いわばの検索ワードである.その一つに「丹沢ヒル」がある.どういう訳か,春夏秋冬を問わず「丹沢ヒル」が使用最頻検索ワードトップ10に入っている.
私のブログでも,度々,ヒルを話題に取り上げているが,毎度のことながら,必要以上にヒルを大げさに騒ぎ立てることに,私はある種の憤りすら感じている.
私は,ここ10年ほど,春夏秋冬を問わず年間50~60回,丹沢塔ノ岳に通い詰めている.正確にカウントしていないが,もう500~600回は塔ノ岳を訪れていることになる.実は,その間,一度もヒルに会ったことはない.回数はそれほど多くはないが,塔ノ岳以外でも,丹沢の主要な山には何回となく登っているが,やっぱりヒルにやられたことはない.
昨年,塔ノ岳登頂2000回を達成して有名なM馬さんも,塔ノ岳でヒルに会ったことは一回もないと断言しておられた.
これまでの経験から,ゆっくりでも立ち止まらずに登山道に沿って歩きつづければ,まずヒルに取り付かれる心配はないと断言できる.ただ,不用意に草むらに踏み込んだり,立ち止まったりすると,ヒルに取り付かれる危険が増すことは間違いない.
大倉尾根を登っていると,登山道から離れて草むらにしゃがみ込んで休憩を取っている人がかなり多い.ヒルは,こういう人たちに取り付くに違いない.休憩を取るなら,道端に座り込まないで,山小屋や広場に設置されているベンチを利用するようにしたいものである.
そして,必要以上にヒルアレルギーにならないようにしたい.
私は実際にヒルに会ったことがないので,効果があるかどうか分からないが,山旅スクールで教えて貰ったヒル対策を披露しておこう.それは,婦人用ストッキングの活用である.普通の登山ストッキングを履いた上に,このストッキングを履くそうである.すると,ストッキングの目が細かいので,ヒルはこの細かい目が潜れない.だから,安心,という訳である.でも私はヒルに会ったことがないので本当に効果があるかどうか分からない.
<2010年8月11日の当該ブログへの検索ワード>
■デジカメを壊さないように・・
私は一寸したハイキングに出掛ける場合でも必ずデジカメを持参している.
ところが,デジカメを岩にぶつけたり,落としたりで,すぐ壊してしまう.そうかといって,デジカメを大切にリュックの中に仕舞っていては,いざ写真を撮りたいというときに間に合わない.
これまで,どのようにしてデジカメを安全に持ち運びながら,いざというときにすぐ取り出せるかを解決するためにいろいろなことを試みた.その中で,今一番便利だなと思っている方法をご披露しようかと思う.
まずはカメラケース.
これには随分失敗を重ねた.最初の失敗は,面ファスナー(マジックテープは商品名)でズボンのベルトを挟むものだった.だが,実際に使ってみると,面ファスナーが剥がれて,カメラが落下.足許の石に当たって,液晶が割れた.
そこで,ベルト通しが面ファスナーで固定するものではなく,予めベルト通しが縫い付けてあるタイプのケースを使ってみた.リュックの腰ベルトを通して使ってみたが,リュックを降ろす度に,ベルトからケースが抜けてしまう.
次に,カメラケースに安物のカラビナを取り付けて,カメラケースが腰ベルトから外れても落下しないようにした.さらに,カメラにも脱着可能な紐を付ける.そして,カラビナを使って,その紐をリュックのしかるべき場所に取り付ける.
カメラケースをズボンのベルトに取り付けても,あるいはリュックのベルトに取り付けても,カメラケースは,登山をしている内に,汗でベタベタになってくる.汗が付かないように,カメラケースをカラビナだけでリュックにぶら下げても,早晩汗や体温でベタベタになる.特に夏場には,カメラの液晶が結露でビショビショになってしまう.これを少しでも防ぐために,カメラをややユッタリしたビニール袋に入れてから,カメラケースに収める.
以上のような工夫で,最近はカメラを壊すことも少なくなり,シャッターチャンスがあれば容易にカメラを取り出すことができるようになった.
この方法は案外お薦めのような気がする.
■腕時計が重い
平素,腕時計をしていない私は,登山のときにカシオ製の登山用腕時計を腕にはめるが,とても重く感じる.それに,気温を正確に計測するには,なるべく体温の影響を受けないようにする必要がある.それには,腕時計を腕から外して,リュックの然るべき所にぶら下げるのが一番.しかし,適当にぶら下げたのでは,落としてしまう恐れもあるし,見にくくなることもある.
そこで私は,前項で解説したカメラケースの紐をインクノットの輪にして,その輪の中に腕時計のベルトを通してぶら下げるようにしている.インクノットにしておくと,万一ベルトの留め金が外れても,時計のベルトがインクノットでシッカリ確保されているので落とす心配がない.それに,常に手の届くところに時計があるので,見たいときにすぐ見ることができる.また,時計をぶら下げたからといって,カメラの操作性が損なわれることもない.
是非,お試しあれ.
■頑張らないで登ろう・・
某SNSに,猛暑の中,塔ノ岳に登った記事を書いたら,知人の方から,
「お互いに頑張りましょう・・」
「限界への挑戦ですね・・・」
という何通かの有り難い励ましのコメントを頂戴した.
この主の奮起,刻苦勉励型のコメントは有り難いが,同時に,ある種の違和感をどうしても感じてしまう.特に誰かと競争をしている訳でもない私のモットーは,
「頑張らないで,楽をしながら山登りを楽しみましょう」
「挑戦なんて飛んでもない! できるだけ余裕を持って楽をしましょう」
である.
勿論,楽をしながら速く登れれば,それに越したことはない.でも,無理をして速く登るなんていう気持ちはサラサラないし,そんなことをしたら身体が持たないだろう.だから“老骨に鞭打って”なんていう言葉は大嫌いだ.“老骨だから楽をしよう”に切り替えるべきだと思っている.
私は登山中にハイドレーションシステムを使っている.歩きながら15分置き位にハイドレーションシステムから一口,二口水を飲む.もし,息がハアハアするほど頑張っていたら,歩きながら水を飲むなんて不可能になる.水を一口口に入れただけで,むせ込んで飲めないだろう.私はユックリ水を飲み込む余裕がある程度の速度でしか歩かないことにしている.
そんなわけで,私の歩行速度は,そんなに速くも遅くもなく,まあ,まあ,という所だろう.
陽気の良い時期ならば,大倉尾根経由の塔ノ岳登頂を例に取ると,毎日登っている人の登頂所要時間は,多分,2時間05分から10分程度だろう.私のように週に1~2回の人間ならば,2時間20~30分程度だろう.ところが,平素登山をしていない人は,多分,3時間~3時間30分程度だろう.
言いたいのは,それぞれの分に応じた最適な登山速度があるはずである.
猛暑の時期,私は塔ノ岳登登頂に,2時間40~50分掛けている.この所要時間は決して速くはない.しかし,エリアマップ記載の標準使用時間の3時間30分に比較すれば当然速いし,平素,登山をしていない人に比較すれば,偉く速いと思うかもしれない.,でも,これは比較すること自体が無意味なのである.
そんなこんなで,時々頂戴する「速い遅い」の談義は,最初からウンザリしているというのが本心である.
“そりゃ~・・いくら若い人でも,久々に登る人よりも,いくら私でも速く登れますよ・・・でも,どんなにお年寄りでも,毎日登っておられるベテランには,到底,敵いませんよ・・・”
「当たり前のこと,聞かないで・・・」
これ私の本音である.
もっとも,努めて速さを競うことはしないようにしているが・・・話が矛盾するな~ぁ・・・
(おわり)
「登山事始め」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/c/0cd7c7c75d1cef236adf096060d11de6
「登山事始め」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/a473241507f3df798968d963dfea1b70
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