<スケッチをそのまま絵はがきに・・>
パソコンを使って3回楽しい山登り(6):貯めると楽しいデータ遊び
今回は「貯めると楽しいデータ遊び」について,若干の体験を纏めることにしよう・・・と,大見得切っても大した内容ではないが,まあ,お付き合い下さい.
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■塔ノ岳のデータで自分を知る
以前,このブログでも一部のデータを披露したことがあるので,“二番煎じ”になるかもしれないが・・・
このシリーズの冒頭で,私は塔ノ岳に限らず,登山やハイキングに出掛けるときは,必ず小さなノートを持参して,あることないこと何でも書き留めるようにしている.もちろん,適当に書いているので,信憑性のあるデータではないが,それでも,下らないデータでも“塵も積もれば山”となるで,結構,いろいろなことが分かってくる.これがまた実に楽しくもあるし,現実を知って愕然とすることもある.
塔ノ岳を例に取ろう.私と一緒に塔ノ岳に登ったことがある方は,登山途中で,私がかなり頻繁にメモ書きをしてるのをご存じかもしれない.
例えば,大倉尾根を登るときには,以下のチェックポイントで通過時間を記録している.
バス停大倉発
登山口 区間所要時間約4分
克董窯 〃
丹沢ベース 〃
分岐
雑事場ノ平 気温や路面状態で,ここまでの所要時間は大きく変動する
見晴山荘
一本松 この辺りで,当日の体調がハッキリ分かる
駒止茶屋 大倉から1時間05分ならマアマア.山頂までの所要時間が正確に予想可
堀山 ここで富士山の写真に拘ると遅くなる
堀山の家
戸沢分岐
萱場平 定点観測の写真を撮る
(花立階段) この坂を7分程度で登れればOK
花立山荘 大倉から2時間05程度で登りたい.堀山の家から40分前後
花立山 疲れていると花立山荘から10分ほどかかる
金冷シ ここまで来れば後は惰性.馬の背辺りで写真タイム
塔ノ岳山頂着 この頃は,大倉から2時間35分で登れればマアマアと判断
…と,言うわけで,毎回,同じ道を登り下りしながら,
「ああ,今日は調子が良いな・・・」
「・・・今日の体調は,今ひとつだな・・・」
などと,考えながら登り続ける.これがまた,とても楽しいのである.
ずっとデータを取り続けると,いろいろなことが見えてくる.例えば,下の図である.この図は今から5年前,つまり2007年,私が74~75際のときに,塔ノ岳に登ったときの所要時間をプロットしたものである.縦軸が大倉から塔ノ岳山頂までの所要時間と山頂の気温,そして横軸が登山回数である.この図を見ると,2007年の塔ノ岳登頂回数は合計45回である.
この図の(■)印が単独山行を示している.所要時間は,そのときの気象条件,路面の状態などで,かなりばらついているが,条件の良いときは概ね2時間15分から2時間25分程度である.とはいえ,夏の最も暑いときは2時間50分程度掛かっている.
ところが,次の2011年のデータを見てみよう.前の図と違って(・)印で示されているが所要時間の長時間化は目を覆いたくなるほど顕著である.これを老化と言わずして何と言うべきか.実に情けない.
さらに5年後の今.
大体,2時間45分から2時間50分程度,調子の良いときでも2時間35分ほど掛かっている.これも寄る年波で致し方ないことだが,なんとも寂しい.でも,一方では,データをとり続けたから,自分の体力の推移を計数的に把握できているともいえる.
私の手許には,過去約10年間の詳細な記録が残っている.いずれ,機会を見て,これらのデータの分析結果を披露したいなと思っている.そう,その間の血圧,体重の変化もデータとして残っているので,「山登りと血圧・体重の関連についての一考察」なんていう論文も書けるかもしれない.
なお,作図するときに,なまじエクセルなど使うと,おもしろさは半減する.
とにかくお手製,手造りで,登山をする度に,楽しみながら,鉛筆嘗め嘗め,毎回プロットするのがコツ.エクセルを使うより,ずっと感情がこもった図面になるし,手で書き入れることで,(パソコンの中でなく)自分の頭の中にダイレクトにデータを蓄積することができる.
2007年のデータ
2011年のデータ
■沢山のプロフィールマップが貯まった
データをとり続けて楽しいことも多い.
この楽しみの一つに,新しい山を訪れる度に,だんだんと増えていくプロフィールマップである.プロフィールマップは一口で言えば登山ルートの断面図.この断面図にエスケープルートや推定所要時間など登山に必要な情報を書き込んだものである.
プロフィールマップの作り方は,登山学校で教えて貰った.ただ,残念なことに,折角教えて貰ったのに,実際にプロフィールマップを作っている同級生はとても少人数なことである.
私が本格的に登山を楽しむようになったのは,ここ15年ほど.その間に,作り貯めたプロフィールマップは正確には数えていないが多分200~300枚になる.ときどき,このプロフィールマップを引っ張り出して眺めると.そのときのことを鮮明に思い出す.これがまた楽しい.
■お手製のプロフィールマップが記憶を活性化させる
私には百名山を踏破する気持ちは当初からないが,それでも北海道から屋久島まで,ナントカ名山には関係なく,沢山の山の手製プロフィールマップが揃っている.もちろん正確さは保証の限りではないが,関東近隣の有名どころの山は大体揃っているようである.
これらのプロフィールマップをときどき引っ張り出してきて,登ったときのことを思い出すのも一興である.
そうそう・・・書き落としたことがある.
これらのお手製プロフィールは,25000分の1の地形図から読み取りながら作成するので,思わぬ見落としや勘違いが皆無とは言えない.そこで,数年前から,念のために,カシミールを使って,同じ断面図を作るようにしている.これにより,見落としや誤ったところが分かると同時に,水平歩行距離,累積標高などの詳細データが入手できるというメリットがある.
■即席の絵はがきを作る
さて,もう一つの楽しみがある.
それは,ノートに書き殴りのままの絵をそのまま使って,即席の絵はがきを作ることである.
作り方は至って簡単.スキャナーで絵を読み取ってから,WINDOWS7に付属しているPicture Managerというソフトを使って,ノートから絵の部分だけを抜き取って,はがき用の用紙に印刷するだけである.
もちろん,現場でボールペンで画いただけの絵なので,荒削りで鑑賞には堪えないが,ごく親しい知人友人,親族宛の絵はがきならば,臨場感もあり,なかなかのもの.将来的には,これらの絵ハガキの絵を,大きな水彩画に仕上げることも可能である.それこそ一生掛かっても画ききれないほどの絵はがきが貯まっている.私の手許には,こんな出来損ないの絵はがきが,ゴロゴロしている.
この際,絵の上手い下手なんて,まったく関係ない.そのときの雰囲気を懐かしく思い出せるかどうかだけがポイント.巻頭の写真は私製絵はがきの事例.下の絵はがきは,ダブリンの下町を1人でブラブラ歩きをしたときに,ダウンタウンの街角で,何となくノートに描いたもの.もちろん時間は掛けずに,ボールペンとあり合わせの色鉛筆でだけでサッサと画く.この絵は,私には珍しく山以外のものを題材にしているので,自分で面白がって披露することにしよう.
ときどき,こんな私製絵はがきを眺めながら,一人悦に入っている.
今回は,この辺りにしておこう.
(つづく)
「山旅事始め」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/5e0d801f3cbd35f4a0416a3bc964d7bd
「山旅事始め」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/08c50cfabe9c3718ae44f9c584ae7405
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2012年6月12日(火) 曇後雨の予報
今日は終日,宿場歩きの仲間を鎌倉アジサイの案内をする予定である.今回は,私の拙い案内にもかかわらず,10数名のお仲間が集まってくれる予定である.
アジサイ見物には,晴れの日よりも,むしろ多少の雨が降っている方が相応しい.
昨日は,午後から一杯,そちこちのアジサイを下見してきた.鎌倉のアジサイといえば,何といっても名月院,長谷寺,成就院,大塔宮,御霊神社辺りが有名どころ.でも,有名なところは混雑するので,なるべく人出が少ないアジサイどころを選ぶのに一苦労する.それに雨の日だと,悪路を歩くわけにいかないし・・・
・・・という訳で,大船駅から歩き出して,適宜,アジサイの咲いているところをぬうようにして歩こうかと思っている.
実は,昨日,下見を兼ねて,鎌倉西部をデタラメに歩き回った.このデタラメ歩きで撮った写真などは,稿を改めて,このブログで披露することにしよう.
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